はちみつはよく健康に良い食品として名前が挙げられますが、実際のところはちみつにはどんな効能があるのかよくわからないし、気になるという方は多いと思います。また、乾燥によるから咳(乾いた咳)や、のどの痛みを伴い、痰が絡むような咳の緩和にはちみつが良く効くといわれていますが、これはいったいどうしてでしょうか?
はちみつに期待される効能には、抗菌作用、疲労回復作用、保湿作用、血圧低下作用、美肌作用、整腸作用などが挙げられます。特に抗菌作用には目を見張るものがあり、はちみつってとても賞味期限が長いですが、あれははちみつの強い抗菌作用によってはちみつには菌が繁殖しにくいからなんです。なぜはちみつにはこのように強い抗菌作用があるのかということは、記事の中でご紹介していきます。
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はちみつは何となく健康に良い食品、という認識で、あまり食事にはとりいれないということは非常にもったいないことです。はちみつは非常に栄養価が高いことでも知られていますし、1日に摂取する量もスプーン数杯程度で良いそうです。そのまま飲んでも良いですし、ヨーグルトやパンにかけて食べてもおいしくいただけますよね。はちみつにはどのような効能があるのかをよく知ったうえで、これからは砂糖の代わりにはちみつを食事に取り入れてみると、健康的な生活をサポートしてくれる強い味方になってくれること間違いなしです。
今回の記事では、はちみつには具体的にどのような効能があり、なぜそのような効能が期待されるのか、から咳に効き健康に良いとされるはちみつがもつ特徴についてわかりやすくまとめていきたいと思います。
目次
花粉は天然のサプリメント!はちみつにはこんなにたくさんの栄養素が含まれているんです!

完全栄養食とも言われるはちみつですが、そのはちみつには非常に多くの栄養素が含まれていることが分かっています。
はちみつに含まれる栄養素には、グルコン酸、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ナトリウム、リン、鉄、カルシウム、カリウム、銅、亜鉛、マンガンなどの他、アミノ酸とポリフェノールが、それぞれ約20種類ずつ含まれています。あの甘いハチミツの中にこれだけたくさんの栄養素が含まれているのですね。
またはちみつには、ジアスターゼ、ホスファターゼなどの酵素に加えて、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、などの単糖類も含まれています。よく料理に含まれる白砂糖の成分はスクロース(ショ糖)と呼ばれるもので、私たちはこれを体内で分解することによってグルコースやフルクトースにしているのですが、ミツバチは花粉からとれたショ糖を酵素で分解して、グルコースとフルクトースに分解してから蓄えます。少しややこしくなってしまいましたが、つまりはちみつには糖がすでに人間にすぐ吸収されやすい形で蓄えられているのです。これによって素早い栄養の供給に加えて、胃腸への負担の軽減と、疲労の回復作用が期待されます。ちなみに、ジアスターゼはまさにこの糖の分解を助ける酵素であり、ホスファターゼとともに消化の働きを助けます。
はちみつに期待される効能はこちら!
はちみつに含まれる栄養素にはどのようなものがあるのか説明したところで、次にそれらの栄養素によって、どのような効能が期待されるのかということについて説明していきたいと思います。疲労の回復作用については先ほど説明しましたが、はちみつに期待される効能には他にも次のようなものがあります。
から咳や感染症における痰が絡む咳の緩和、及び美肌効果

喉が乾燥して、から咳などの咳がでるときに、はちみつをなめるとそのから咳などの症状が緩和されるということはよく言われています。これは、はちみつがもつ吸湿作用と、はちみつに含まれるビタミンB、ビタミンCによるものです。実ははちみつには水分があまり含まれておらず、空気中の水分を吸収して、逆に水分を逃がさないという特徴があります。このような特徴から、はちみつは良く化粧品の成分としても配合されることがあるのですが、そういった化粧品を使用している方も多いのではないでしょうか?
また、ビタミンBやビタミンCには粘膜や肌の形成維持を助ける効果があり、これによって喉の粘膜が乾いて乾燥してしまうのを防ぎ、から咳などの症状を緩和する作用が期待されます。また、肌の形成維持ということで、言わずもがな美肌効果も期待されます。このようにはちみつの効能として、まずは喉の乾燥を防ぐことによるから咳などの症状の緩和と、美肌効果の2つが挙げられます。
抗菌効果と整腸作用

はちみつに期待される効能として、抗菌作用と整腸作用も挙げられます。
まず、抗菌作用に関しては、主にはちみつの大部分が糖であるということと、はちみつに含まれるグルコン酸と呼ばれる有機酸による作用がその理由です。まず、はちみつはその約80%が糖分でできており、このように高い糖度の中では菌は繁殖することが出来ません。また、ハチミツにはグルコン酸と呼ばれる成分が含まれており、このグルコン酸には、抗菌効果があるとされています。そして、そのような背景からはちみつは傷口の治療に効果を発揮するということも、ドイツやイタリアにおける研究からわかってきており、医療用のはちみつというものも存在しています。
また、はちみつに含まれるこのグルコン酸は、東京大学と藤沢薬品工業との共同研究の結果、ビフィズス菌を増やすことによって整腸作用を促すこともわかっています。ビフィズス菌が増えることは整腸作用を促すだけではなく、コレステロールの低下や、高血圧を改善させる効果も期待できるため、こういった症状に悩む方もはちみつを食事の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?
高血圧の予防効果

先ほどビフィズス菌の増加による高血圧の予防効果について説明しましたが、はちみつに豊富に含まれているカリウムも高血圧の予防に一役買ってくれます。カリウムには余分な塩分を排出させることによって、血圧を低下させる作用があるのです。
これはどういうことかというと、塩分を過剰にとると、体はその塩分濃度を薄めようとするため血液の量を増やします。血管内の血液が増えるということは、それによる血管への圧力も高くなるため、このようにして血圧(血液が血管を押し広げる力)が高くなるというわけです。塩分の取りすぎが高血圧の原因としてしばしば挙げられるのはそのためです。
そもそも、高血圧になると、それによってどのようなことが起きるのかよくわからないという方は、こちらの記事を参考にしてください。
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はちみつ花粉って何?近年注目を集めているみつばちのパンとは…
はちみつに関連した健康食品として、はちみつ花粉と呼ばれるものをご存知でしょうか?これは、ミツバチが一生懸命運んでいるお団子のようなものです。
このはちみつ花粉はみつばちのパンとも呼ばれ、近年その注目を高めています。言わずもがな豊富な栄養素を含んでおり、まさしく天然のサプリメントと言えるものです。見た目としては以下の写真のような感じです。

あまりなじみのない食品かもしれませんが、実は50年以上も前から販売されている歴史のある食品なんです。ヨーグルトやシリアルなどと一緒に食べるとおいしくいただけるそうなので、是非このはちみつ花粉も食事の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回の記事では、から咳の緩和や整腸作用など、様々な効能が期待されるはちみつについて詳しくまとめていきました。
はちみつは非常に栄養価が高く、なんといってもおいしいのがとてもうれしいですよね。から咳などが出ている時だけではなく、是非普段から食事の中に取り入れて、健康管理には気を付けてください。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
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