【注意】サロンパスに含まれるインドメタシンが発作の原因に?アスピリン喘息について詳しく解説します…

皆さんはサロンパスという湿布をご存知でしょうか?よくCMでもサロンパスが紹介されているので、知っている方は多いと思います。また、サロンパスは湿布だけではなく、スプレータイプのものもありますので、特にスポーツをしている方はこのサロンパスの関連商品を使用することがあるという方も多いのではないかと思います。

このサロンパスは関連商品が何種類があるのですが、これらの関連商品の中には、その主成分として、インドメタシンという成分を含むものがあります。インドメタシンを含む代表的な商品としては、サロンパスEXやサロンシップインドメタシンEXなどが挙げられます。このように、湿布薬によく用いられるインドメタシンには、肩や腰の痛みの原因となる炎症を和らげることによって痛みを緩和してくれる作用があります。

サロンパスに使われているこのインドメタシンは、痛みどめとして非常に長い歴史を持つ成分であり、このインドメタシンが最初に合成されたのは1960年代のことだそうです。その後、1980年代になって初めてインドメタシンを皮膚から吸収させることに成功し、それからは主にサロンパスなどの湿布薬の成分として用いられるようになったようです。このインドメタシンはサロンパスシリーズだけではなく、インドメタシンを主成分として使われている湿布薬としては、サロンパスの他にバンテリンなども挙げられます。

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このように約半世紀にわたって用いられ、サロンパスやバンテリンなど湿布薬の代表的なものにも配合されているインドメタシンですが、実は、このインドメタシンは時に発作を誘発する原因になってしまうことがあるということをご存知でしょうか?また、インドメタシンだけではなく、インドメタシンのような解熱鎮痛作用を持つ成分を含む痛みどめ(ロキソニンやバファリンなど)も、時に重度の発作を起こす原因になってしまうことがあります。頭痛や生理痛を抑えるためにこういった痛みどめを持ち歩いている方も多いのではないかと思いますが、そういった方には是非この病気について覚えていただきたいと思います。

サロンパスに含まれるインドメタシンなどによって発作が引き起こされるこの症状はアスピリン喘息と呼ばれており、子供の患者は少ないことから、後天的に発症する病気であると考えられています。それではなぜサロンパスに含まれるインドメタシンなどによってこのような症状が引き起こされるのか、詳しく説明していきたいと思います。

アスピリン喘息とは?サロンパスなどの湿布薬を使う場合は要注意!

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アスピリン喘息とは、サロンパスに含まれるインドメタシンや、ロキソニンに含まれるロキソプロフェン、バファリンに含まれるイブプロフェンなどの、抗炎症作用を示す解熱鎮痛剤の成分によって、重度の発作の症状などが誘発されてしまう疾患です。

この病気は、バファリンのような服用タイプの薬のみならず、今回お話しているサロンパスのような湿布薬によっても症状が誘発されてしまう恐れがあるため、注意が必要です。

このアスピリン喘息の症状は、誰にでも起こるものではなく、大人の喘息患者の10%ほどに見られる病気であるといわれています。特に、大人になってから急に気管支喘息を発症してしまった患者に多くみられる症状といわれているため、現在特に気管支喘息を発症していないという方でも、特にこのようなサロンパスや、ロキソニンなどの痛みどめを使うという方は、今後急にこれらの解熱鎮痛剤に過敏な体質になってしまう恐れがあるため、知っておくことが大切です。

実は近年、大人になってから気管支喘息を発症する方は増加傾向にあるといわれています。この原因は定かではありませんが、大気汚染などに加えて、公共交通機関の発達などによって人と接触する機会が増えたことなどがその原因として挙げられるようです。これはなぜかというと、気管支喘息という病気は、感染症に伴って発症するケースが多いからです。

ちなみに、気管支喘息とはいったいどのような病気なのかというと、この気管支喘息とは、気管支に慢性的に炎症が生じてしまうようになる病気のことを言います。普通、気管支の炎症というのは、ウイルスが感染した時などに、その免疫反応として表れる症状ですが、この病気の患者では特にウイルスなどの感染が起こっていなくても慢性的に気管支に炎症が生じるようになってしまうのです。

そして、先ほど気管支喘息は感染症に伴って発症するケースが多いと話しましたが、この場合は、風邪をひいて、次第に症状が治っていき、熱の症状は治まったのに、いつまでも息苦しさや咳の症状が治まらないので、医師に相談をしたところ気管支喘息と診断されたというケースが多いそうです。

ちなみに、気管支喘息は発作が起こる病気、という認識を持っている方も多いのではないかと思いますが、この発作の根本的な原因が、今説明した気管支の炎症なのです。このように、気管支が炎症を起こした状態になると、炎症の影響によって気管支はむくみ、まずこの病気の患者は常に息苦しさを感じるようになります。

そして、このように炎症を起こした気管支は、あらゆる刺激に対して非常に敏感な状態となっているため、この気管支に何らかの原因によって刺激が与えられると、気管支が急激に収縮を起こし、呼吸が困難になってしまう場合があります。これが、発作と呼ばれる症状です。

このように気管支喘息の根本的な原因は気管支の炎症なのですが、この敏感になった気管支を刺激する原因は人によって様々なものが挙げられます。例を挙げますと、アレルギー反応、お酒、たばこの煙、香水の香りなどです。そして、今回のように、サロンパスに含まれるインドメタシンのような解熱鎮痛剤の成分に対して過敏に反応して発作が起こってしまう症状が、アスピリン喘息と呼ばれているのです。

解熱鎮痛剤の成分を摂取すると発作が出ると聞くと、これはアレルギー反応のようですが、この病気のメカニズムはアレルギー反応とは異なります。それでは、なぜ解熱鎮痛剤の成分によってこのように発作の症状が表れてしまうことがあるのか、そのメカニズムについて説明していきたいと思います。

アスピリン喘息のメカニズムとは?

それでは、アスピリン喘息はどのようにして引き起こされるのか、そのメカニズムについて説明していきたいと思います。

まず、私たちが、サロンパスや、ロキソニンなどを使用したいとき、つまり、体のどこかに痛みが生じている時、体の中ではその原因となるプロスタグランジンと呼ばれる成分が合成されています。

このプロスタグランジンとは、痛みの原因となる炎症を生じさせるということが分かっており、インドメタシンのような解熱鎮痛剤の成分は、このプロスタグランジンの生成を抑えることによって炎症を抑え、痛みを鎮める効果があるのです。

更に具体的に説明しますと、この痛みの原因になるプロスタグランジンは、アラキドン酸と呼ばれる成分を材料にして合成されるのですが、この際、シクロオキシゲナーゼと呼ばれる酵素がこの合成を促す働きをします。つまり、この酵素の働きがカギを握っているわけです。

そこで、インドメタシンのような成分は、この酵素シクロオキシゲナーゼの働きを阻害することによって、結果的にアラキドン酸から、痛みの原因となるプロスタグランジンへの合成を抑えることが出来るのです。ここまでが、痛みどめに期待される通常の作用になります。

しかし、アスピリン喘息の患者では、ここである問題が生じてしまうと考えられています。実は、アスピリン喘息の患者では、サロンパスに含まれるインドメタシンなどによって、このアラキドン酸からプロスタグランジンへの流れが抑制されてしまうと、今度は、余ったアラキドン酸から、ロイコトリエンと呼ばれる成分の急激に生成してしまうと考えられているのです。

そして、このロイコトリエンには気管支を収縮させる作用があるため、アスピリン喘息の患者は、このロイコトリエンによって気管支の収縮が引き起こされ、発作の症状が起こってしまうことがあるのです。つまりこれはアレルギー反応ではなく、解熱鎮痛剤の成分が作用する際のメカニズムが原因となって引き起こされてしまう症状なのです。

では、アレルギーが原因となって気管支喘息の発作が起きてしまうのはどうしてなのか、これに関する情報は、こちらの記事でまとめていますので、是非気になる方はご覧になってみてください。

アスピリン喘息と気管支喘息の違いや原因とは?…

それでは、この病気の患者は、どんな鎮痛剤も使えないのかというと、実はこの病気の患者でも中には使える鎮痛剤があるといわれています。次に、それらの薬に関する情報についてまとめたいと思います。

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アスピリン喘息の方でも比較的安全に使える鎮痛剤とは?

現在、アスピリン喘息の患者でも比較的安全に摂取可能な解熱鎮痛剤の成分としては、エモルファゾンアセトアミノフェンエドトラクメロキシカムセレコキシブなどがあります。このうち、エモルファゾンはそもそも痛みを抑える作用がシクロオキシゲナーゼ阻害ではないため、この疾患を誘発する原因にはなりません。しかし、その他の4つは先ほど説明したアスピリン喘息の原因であるシクロオキシゲナーゼ阻害作用を示します。何を言っているのかわからないと思いますが、これがどういうことなのか説明していきたいと思います。

まず、アセトアミノフェンですが、これはシクロオキシゲナーゼを阻害するのですが、その阻害作用が弱いため、1回の服用が300mgまでであれば比較的安全に使用が可能であるといわれています。しかし阻害作用が弱いため、鎮痛作用自体もそれほど強くはありません。しかし、この作用の弱さがかえってメリットでもあり、子供や妊婦にも使用できる薬として知られています。アセトアミノフェンを主成分とするお薬にはカロナールが挙げられます。

そして、残りのエドトラク、メロキシカム、セレコキシブはシクロオキシゲナーゼを阻害するのですが、この際、これらはシクロオキシゲナーゼ2というものを選択的に阻害します。実は、シクロオキシゲナーゼ(通称COXと呼ばれています)には、COX1とCOX2の2種類があり、この際、アスピリン喘息の原因となるのはCOX1の阻害であると考えられています。サロンパスに含まれるインドメタシンなど、この疾患の原因となる成分は、COX1とCOX2の両方を阻害してしまうために、この疾患を誘発してしまうと考えられています。そのため、COX2を選択的に阻害するエドトラク、メロキシカム、セレコキシブの3つは、この疾患の患者でも比較的安全に使用が可能であると考えられているのです。

まとめ

今回の記事では、アスピリン喘息の概要や、サロンパスに含まれるインドメタシンとアスピリン喘息との関連などについてまとめました。

インドメタシンは古くから使われている薬ですが、アスピリン喘息の患者はインドメタシンが含まれたサロンパス、バンテリンなどの使用はなるべく避けた方が良いようですね。特に、インドメタシンは、解熱鎮痛剤の成分の中でも特に強いシクロオキシゲナーゼ阻害作用を示すそうなので、気を付けましょう。

今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)!

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