※親知らずの抜歯後のケアで注意すべきアスピリン喘息とは?

現在も、親知らずの抜歯に関する問題を抱えている方は多いのではないでしょうか?親知らずとは、20歳前後に生えてくる歯のことであり、上下左右の一番奥に1本ずつ生えてきます。

この親知らずが綺麗に生えている場合や、骨に完全に埋まっていて今後生えてこない場合は放置しても問題ないのですが、親知らずが横に生えてしまったり、中途半端に生えてしまった場合は、虫歯や歯周病にかかってしまう確率が高く、もしそうなってしまった場合は親知らずの抜歯をしなければなりません。

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親知らずを抜歯した後はかなりの激痛がするということですので、医師から痛みどめの解熱鎮痛剤が処方されるのですが、人によってはこういった薬によって鼻水、鼻づまりの症状や、重度の発作などが起きてしまう場合があり、この症状は一般的にアスピリン喘息という名称で知られています。

この疾患は非常に重症化しやすいといわれており、重度の発作が起きると呼吸困難が起こることで命を落としてしまう可能性もあるので、発作が生じた時の対応についても正しい知識を身に着けておくことは非常に重要です。

今回の記事では、親知らずとはどのよなものなのかということや、その親知らずの抜歯後のケアにおいて起こるかもしれないアスピリン喘息の症状などについて詳しくまとめていきたいと思います。

親知らずとは?親知らずが生えてこない人もいるのはどうして?

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親知らずとは、第三大臼歯ともいい、上下左右の一番奥に1本ずつ生えてくる歯のことを言います。親知らずは20歳前後に生えてくる歯であり、親知らずを合わせると、人の歯の本数は全部で32本になります。

しかし、人によってはこの親知らずが全く生えてこない方もいます。これは、現代人は固いものを食べる必要がないため、顎が小さくなっているということがその理由として挙げられているようです。生えてくるスペースが確保できないため、完全に骨に埋もれてしまい生えてこないわけです。親知らずが全く生えない人の割合は大体4人に1人といわれています。

逆に、顎がしっかりしていて、スペースが十分にある場合はこの親知らずが生えてきます。親知らずというと多くの方が抜歯しているイメージがありますが、全ての親知らずがしっかりと生えていて、歯としての機能を果たせる場合は、特に抜歯の必要はありません。

しかし、親知らずが中途半端に生えている場合や、横に飛び出して生えている場合、また、例えば下だけ生えてきたために上の歯茎を直接刺激して傷つけてしまう場合には、抜歯を考えなければなりません。親知らずが変な生え方をしてしまった場合は高い割合で虫歯や歯周病などを発生してしまい、口臭の原因にもなります。

親知らずの抜歯を行う場合は親知らずが生えてくる20歳前後の早い段階で抜歯をした方が良いと考えられています。これは、親知らずとその前の歯との間に虫歯が出来るのを防ぐためというのがその理由の1つであり、あとは若いときの方がその後の歯茎の治りが早いことなどがその理由として挙げられます。

もし、これを放置してしまった場合は、親知らずの前の歯も抜歯しなければならなくなったり、親知らずが骨とくっついてしまって、骨ごと削り取らなければならなくなる場合もあるそうです。考えただけで痛々しいですね(-_-;)

親知らずの抜歯は基本歯医者さんへ行って、その場で行われるのですが、人によっては親知らずの抜歯のために入院が必要になる方もいるそうです。そして、これには親知らずの抜歯後のケアが大きく関係しているといいます。

親知らずの抜歯後のケアで注意すべきアスピリン喘息とは?

親知らずの抜歯は麻酔を使って行われるのですが、抜歯の際は歯茎を傷つけることになりますので、麻酔が切れてしまった後は抜歯した部分に強い痛みが生じます。そのため、親知らずの抜歯後は炎症と痛みを和らげるためにロキソニンなどの解熱鎮痛剤が処方されます。

しかし、この解熱鎮痛剤は人によっては重度の発作を引き起こす原因になる場合があり、この症状は現在アスピリン喘息と呼ばれています。

このアスピリン喘息とは現在大人の喘息患者の約10%程度に見られるといわれる疾患であり、子供の患者はほとんどいないことから、後天的に発症する疾患であると考えられています。特に、大人になってから気管支喘息を発症してしまった方に多い合併症であるとされているため、これに該当する方は注意が必要です。

また、これはつまり、以前は問題なく使えていた薬でも、喘息の発症をきっかけにそういった体質に対して過敏に反応してしまう体質になってしまっている恐れもありますので、喘息患者の方は鎮痛剤を服用する際は十分に気を付けてください。

この疾患を患う方は解熱鎮痛剤を服用すると、それからほどなくして鼻水、鼻づまりの症状や、発作などが誘発されてしまうといいます。この疾患はアスピリン喘息と呼ばれていますが、実際はアスピリン以外のほとんどの解熱鎮痛剤がその症状を引き起こす原因になってしまうとされています。例えば、ロキソニンやバファリンなどもアスピリン喘息を誘発する原因になってしまいます。

これは、鎮痛剤はその種類には色々ありますが、そのほとんどが、皆同じメカニズムによってその効果を発揮するからなんです。逆に言うと、アスピリン喘息という症状は、その解熱鎮痛剤の作用メカニズムが関係して引き起こされる疾患として知られています。それでは次に、そのアスピリン喘息のメカニズムについて詳しくまとめたいと思います。

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アスピリン喘息のメカニズムとは?

では、どうしてこの疾患の患者はほとんどの解熱鎮痛剤で発作などの症状が表れてしまうのか、そのメカニズムについて説明したいと思います。

まず、私たちが解熱鎮痛剤を服用するとき、つまり体のどこかに痛みが生じているとき、その場所では痛みの原因となる炎症が生じています。今回の場合は、親知らずを抜歯した部分ですね。

この炎症は、私たちの体内で生成されるプロスタグランジンと呼ばれる成分によって引き起こされており、解熱鎮痛剤の成分はこのプロスタグランジンの生成を抑えることで炎症を鎮め、痛みを抑えてくれるのです。

具体的には、このプロスタグランジンは、アラキドン酸と呼ばれる成分から合成されるのですが、この際シクロオキシゲナーゼと呼ばれる成分がこの合成を助けます。そして、解熱鎮痛剤の成分は、この酵素シクロオキシゲナーゼの働きを阻害することによって、結果的にアラキドン酸からプロスタグランジンへの合成を抑えることが出来るのです。ここまでが解熱鎮痛剤に期待される通常のメカニズムになります。

しかし、アスピリン喘息の患者では、このアラキドン酸からプロスタグランジンへの合成を止めてしまうと、余ったアラキドン酸から、新たにロイコトリエンと呼ばれる成分を過剰に合成してしまうと考えられています。

このロイコトリエンとは、アレルギー反応の際、肥満細胞などから分泌されるアレルギー反応を引き起こす原因物質であることが知られています。そのため、アスピリン喘息の患者は解熱鎮痛剤を服用すると、過剰にできたロイコトリエンによって、鼻水、鼻づまりの症状や、発作などが誘発されてしまうと考えられているのです。しかし、どうしてこの疾患の患者だけこうした合成が進んでしまうのか、詳しいことは未だにわかっていません。

親知らずの抜歯後に入院が必要な場合とは?

親知らずの抜歯後は、抜歯した部分の炎症を抑えるために解熱鎮痛剤が処方されます。

しかし、アスピリン喘息の患者では、解熱鎮痛剤が服用され、もし発作などが起こってしまったときに対応できるように、入院が必要な場合があります。

アスピリン喘息の患者でも、アセトアミノフェンと呼ばれる解熱鎮痛剤の成分であれば、比較的安全に服用が可能であるといわれているのですが、ロキソニンに含まれるロキソプロフェンなどに比べると、鎮痛作用が弱いため、効果はそれほど期待できません。

そのため、発作の対応も考え、入院という形で、解熱鎮痛剤を処方する医師もいるようです。

しかし、ここまでの話は患者がアスピリン喘息について自覚症状がある場合であり、発作への対応がすぐできるのでまだ安心なのですが、自覚症状がない患者では、家にいるときに発作などの症状が表れてしまう場合も考えられます。

こうした場合は放置せず、なるべく早く医師に診てもらって対処してもらうようにしましょう。また、喘息患者の方は、このアスピリン喘息というものがあることを是非覚えておいてください。

まとめ

今回の記事では、親知らずの抜歯に関する情報や、その親知らずの抜歯後のケアにおいて起こるかもしれないアスピリン喘息などに関する情報を詳しくまとめました。

この記事を読んでいただいている方で、親知らずの抜歯を考えている方は、是非今回の記事で紹介したことを覚えていただければと思います。

また、もし親知らずの抜歯を考えている方は、虫歯などを引き起こしてひどくなってしまう前に抜歯をすることをお勧めいたします。

また、今回はアスピリン喘息の症状について詳しくまとめましたが、実はこのアスピリン喘息の症状は解熱鎮痛剤以外のものによっても誘発される可能性があることが分かってきています。なので、もし皆さんの中に、何か特定のものを摂取すると、息苦しくなることがあるという方は注意が必要です。

そして、そのアスピリン喘息を誘発する可能性があるものに関する情報は以下の記事で詳しくまとめていますので、皆さん是非一度目を通してみてください。

解熱鎮痛剤以外でアスピリン喘息の症状を誘発する可能性があるものとは…

今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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