※歯列矯正に保険が使える?アデノイド顔貌の改善方法とは?

アデノイド顔貌とは、口もとのでっぱりや下顎の後退などを特徴とし、横から見るとまるで下の顎が無いかのように見える独特な顔つきのことを言います。

そのアデノイド顔貌がどんなものか、というのは以下の図を参考にしてください。症状がひどい方だと、この図よりもさらに下顎が無くなってしまっているように見えます。

こういった人の顔つきというのは、もちろん遺伝的な要素も関係してくることは確かですが、実はうまれてから骨格が定着するまでの日々の習慣というものも非常に大切であるということが分かってきており、今回お話するアデノイド顔貌という顔つきは、特に慢性的な口呼吸の症状が原因となって引き起こされてしまうものであるというふうに近年考えられるようになってきています。果たしてこれは一体なぜなのか、ということについてはまた後程詳しくお伝えいたします。

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さて、今回この記事をご覧になってくださっている方の中には、自分がアデノイド顔貌なのではないかと感じ、それを改善したいと考えている方も多くいらっしゃるのではないかと思います。実際、アデノイド顔貌の症状は改善することは可能なのですが、そのためには歯列矯正や手術が必要となり、症状の程度にもよりますが、満足に改善するためには数年間はその治療が必要になります。

また、そうなるとその費用なども問題になるわけですが、普通、ただ歯並びを治すための歯列矯正でもその費用は自費となるのが一般的ですが、実は今回お話するアデノイド顔貌の改善に伴う歯列矯正は、場合によってはその費用に保険がきく場合があります。

では、これは一体どういう場合なのでしょうか。今回の記事では、アデノイド顔貌とはいったいどういうものなのかということについて詳しくまとめますとともに、歯列矯正を含めた改善方法に関する情報や、保険が適用されるのはどんなときなのか、ということについて詳しくまとめていきたいと思います。

アデノイド顔貌とは?その名前の由来はこちら…

アデノイド顔貌とは、小さいころからの慢性的な口呼吸によって形成されるといわれている、まるで下顎が無いかのような独特な顔つきのことを言うのですが、これをなぜ「アデノイド顔貌」と呼ぶのか知らない方も多いと思います。なので、まずはそのアデノイド顔貌という名前の由来から説明していきたいと思います。

まず、このアデノイド顔貌という名前に含まれている「アデノイド」とは鼻の奥にある免疫組織のことであり、この組織は体の外部から侵入してくる細菌やウイルスなどの情報を記録して、それに対する抗体などを産生する役割などを担っています。このアデノイドは別名咽頭扁桃(いんとうへんとう)とも呼ばれていて、扁桃腺という呼び名で広く知られている喉にある口蓋扁桃(こうがいへんとう)もこれと同じような役割を担っています。

そのアデノイドの位置は、以下の図を参考にしてください。

このアデノイドという組織はうまれてから数年は段々と大きくなっていき、およそ5歳くらいで最大の大きさに達して、その後は段々と小さくなっていくということが分かっています。この時にはすでにこの組織は本来の役割をほとんど終えており、特にあってもなくても問題はないそうです。

ただ、このアデノイドがあるが故に問題が起きてしまうということもあり、先ほどアデノイドは段々大きくなると言いましたが、中にはそのアデノイドが肥大しすぎて、それが慢性的な鼻づまりを引き起こす原因になってしまうことがあるのです。アデノイドの位置を見ていただければ、確かにそれが鼻づまりの原因になってしまうということはよくわかりますよね。

そして、その結果アデノイド肥大が起きてしまう方は口呼吸をするようになってしまうため、これが段々と下顎の後退を引き起こす原因になってしまうと考えられているのです。厳密には、口呼吸に伴うポカン口の症状が、下顎の後退、及び上顎の突出を引き起こす原因になってしまうと考えられています。

つまりまとめますと、アデノイド肥大によって口呼吸が身に付き、その結果下顎の後退や上顎の突出を特徴とする顔つきに成長してしまうというのが、この顔つきがアデノイド顔貌と呼ばれている理由になります。

しかし、実際このアデノイド顔貌という顔つき自体は、その根本的な原因は口呼吸にあるため、アデノイド肥大だけがその原因になるというわけではありません。

例えば慢性鼻炎の症状による影響から口呼吸が身についてしまった場合でもこのアデノイド顔貌になってしまう可能性がありますし、顎の筋力が鍛えられていないことによって口呼吸になってしまっている場合でも、それもまたアデノイド顔貌の形成を引き起こす原因になってしまうのです。

今回の記事では特に口呼吸が顔つきに与える影響についてお話していますが、実は近年、この口呼吸という習慣は非常に多くの問題と密接な関係があるということもわかってきています。

口呼吸がなぜ歯並びにまで影響してくるのか、ということも含め、慢性的な口呼吸の症状が引き起こす問題については以下の記事で詳しくまとめています。もし、自分は口呼吸になってしまっていることがあるかも…と思う方は是非一度ご覧になってみてください。

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歯列矯正に保険がきくって本当?アデノイド顔貌を改善する方法とは?

先ほど、アデノイド顔貌の症状は慢性的な口呼吸によって引き起こされてしまうというお話をしましたが、大人になっている方は既に骨格が定着してしまっているので、これからその口呼吸を改善したとしても、それによってアデノイド顔貌の症状が改善されるかというと、そういうものでもないといわれています。

一度定着してしまった骨格や歯並びを変えるということは簡単なことではなく、歯並びをきれいにしようと歯列矯正を行うだけでも、その期間は1年から2年はかかるというのが一般的です。ましてやアデノイド顔貌の場合には下の顎の骨が後ろにずれてしまっている状態なので、これを改善するためには、その骨を前に出さなければならないんです。

アデノイド顔貌の症状は、それを改善するのは難しく、大変であるということはまず間違いありませんが、歯列矯正や、それと合わせて手術を行うことによって、これを改善するということは十分に可能なことです。

ただ、ここで問題となるのが、費用面ですよね。歯列矯正を行っている方をこれまでに一度は見たことがあると思いますが、実はその歯列矯正は、その費用に保険は適用されず、自費で払わなければならないというのが一般的です。

しかし、最初にも話しましたが、実は今回お話しているアデノイド顔貌の症状を改善したいという場合、その症状の程度によっては、歯列矯正や手術を含め、その費用に保険が適用されるという場合があります。これは一体なぜなのかというと、今回お話しているアデノイド顔貌という症状は、その症状がひどく、下顎の後退がかみ合わせにまで影響が及ぼしていると判断されると、医学的に、顎変形症という症状に診断される可能性があるからなんです。

この顎変形症は、先天異常以外では唯一その費用に保険が適用される症例となっており、先ほども言いましたが、歯列矯正と手術を含めた医療費に保険が適用されるそうです。

実際、費用がどのくらいかかるかというのはその人の症状の違いによって変わってくるので、一概にこれくらいとは言えないのですが、目安としては、顎変形症の治療を保険適用なしで受けた場合の費用を200万円くらいとすると、保険が適用される場合には、その4分の1くらいの50万円くらいにまで費用を抑えることができると言います。

ただ、もう一度言いますが、これはあくまで目安なので、もし治療を受けるとなった場合には、その担当の医師の方に保険が適用された場合どのくらいの費用になるのかよく聞いてから治療を受けるようにしてください。

では、実際にアデノイド顔貌の症状が顎変形症と診断され、その治療を受けるとなった場合にはどのような手術を行うのかというと、全体の流れとしては、歯列矯正→手術→歯列矯正→保定期間、というような順番で治療をしていくことになります。

まず、手術を受ける前に、なるべくかみ合わせを合わせるための歯列矯正を行います。この方法はよく目にする銀色の金具をつかって歯並びをそろえる方法で、大体この期間が1年くらいはかかると言います。ちなみに、軽度のアデノイド顔貌の症状の場合には、歯列矯正を行うだけでも、口もとの印象は大分変ってくるそうです。

そして、最初の歯列矯正が終わると、いよいよ手術を行います。この手術では、下顎の骨を切り取って前に出すという作業をするのですが、大変な手術となりますので、1週間から2週間程度の入院が必要となります。また、その間はなるべく顎は動かしてはいけないので、基本的に普通の食事はとることができません。

そして、その手術が終わった後は、再び歯列矯正を行い、最終的なかみ合わせを綺麗に整える作業を行います。この期間も、大体1年近くはかかるそうです。

そして、手術後の歯列矯正が終わった後も、顎の骨がずれてしまわないように保定装置を付ける期間が必要となり、この保定期間がだいたい2年間は必要になるといわれています。つまりまとめますと、歯列矯正→手術→歯列矯正→保定期間で、だいたい4年~5年くらいの年月がかかると言うのが実際のところです。

こう聞くと、大半の方が治療を敬遠してしまうのではないかと思いますが、実際この治療を受けると、大幅な症状の改善が期待できます。手術前と手術後でどう変わるのか、そのイメージは以下の図を参考にしてください。

もし、自分は顎変形症にあてはまるのではないか、と思う方は、まずは一度医師の方にご相談をしてみてはいかがでしょうか?実際、本当にかみ合わせに影響が及んでいるという場合、それを治した方が良いということは間違いありません。

ただ、もしこの顎変形症の症状を改善する治療を保険適用で受けたいとなった場合、それにはもう少し条件があって、この治療を保険適用で受ける場合には、自立支援医療(更生・育成医療)機関、または顎口腔機能診療施設に指定されている施設で、その診断を受ける必要があります。

そのため、もしその治療を受けたいとなった場合は、こういった施設が周りにあるかどうか確認していただき、そこにいる医師の方にまずは詳しい話を聞いていただくようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、アデノイド顔貌とはいったいどういうものなのかということについて詳しくまとめますとともに、歯列矯正を含めた治療に保険が適用されるのはいったいどういう時なのか、ということについて詳しくまとめました。

自立支援医療(更生・育成医療)機関、または顎口腔機能診療施設は、たとえば矯正歯科の一部などがこれに指定されています。もし自分がアデノイド顔貌の治療を受けたいと感じ、それが顎変形症にあてはまるものなのか気になるという方は、近くにそういった施設が無いか探していただき、そこにいる医師の方に詳しい相談をしてみてはいかがでしょうか。

今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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