※アデノイド顔貌の治し方とは?大人でも治るの?…

アデノイド顔貌とは、別名ロングフェース症候群とも呼ばれているもので、横から見るとまるで下の顎が無いかのような独特な顔つきのことを言います。

人の顔つきがいったいどのようにして決まるのかというのは、もちろん遺伝的な要素が大きく関係していることは確かですが、実はうまれてから骨格が成長しきるまでの日々の習慣が非常に重要なことであるということもわかってきており、このアデノイド顔貌の症状は、特に慢性的な口呼吸の症状が原因となって形成される顔つきであると指摘されています。

口呼吸と鼻呼吸、この2つは同じ「呼吸」ではありますが、実はこのうち慢性的な口呼吸の症状は今回お話するアデノイド顔貌の形成に関係するということ以外にも、非常に様々な問題を引き起こすということが分かってきています。

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特に、口呼吸はアレルギー性疾患を含め、様々な免疫が関連した疾患を発症させる原因になってしまう可能性があるということが分かってきており、中にはある腎臓病や自己免疫疾患として知られるリウマチまでもがこの口呼吸によって引き起こされるとも指摘されているんです。

これについて詳しくは以下の記事でまとめていますので、気になる方は是非一度目を通してみてください。

※リウマチの原因は口呼吸?口呼吸と扁桃病巣感染症の関係とは?…

アデノイド顔貌がなぜ口呼吸によって形成されるのかということはまた後程詳しく説明していきますが、実際口呼吸が原因でこのアデノイド顔貌になってしまった場合、大人になってからでも口呼吸をやめればこの顔つきは改善されるのか、ということが気になる方も多いのではないかと思います。

そこで今回の記事では、アデノイド顔貌という顔つきがどのようにして形成されるのかということについて詳しくまとめますとともに、大人になったときに自分がアデノイド顔貌であると分かったらどのようにしてその症状を改善したら良いのか、その治し方などについても詳しくまとめていきたいと思います。

口呼吸がアデノイド顔貌の原因になる理由とは?

それではまず、アデノイド顔貌とはいったいどんなものなのか、また、この顔つきと口呼吸との関連について詳しくまとめていきたいと思います。

アデノイド顔貌とは、下あごの後退や上あごのでっぱり、すなわち出っ歯の症状などを特徴とする独特な顔つきのことを言います。これがどんなものなのかというのは、以下の図を参考にしてください。

出っ歯と言っても必ずしも口が閉じられないほど歯が出ているというわけではないのですが、全体的に歯が出っ歯気味になることによって、口もと全体が盛り上がっているような感じになってしまいます。このような口もとは「口ゴボ」とも呼ばれており、実はこのような口もとは特に子供のころからの慢性的な口呼吸の症状によって形成されてしまうと指摘されているんです。

最初にもご説明しましたが、この口呼吸という習慣は非常にデメリットの多い間違った呼吸法であるということが分かってきており、その1つが、今回お話している顔つきに関する問題です。口呼吸をしている方にみられるポカン口の症状が下あごの後退を招き、成長に伴いその形が定着してしまうことが、アデノイド顔貌という独特な顔つきの形成に関与しているものと考えられています。

また、慢性的な口呼吸は人の歯並びにも大きな影響を与えるということが分かってきており、アデノイド顔貌の方に多い出っ歯も、実はその口呼吸の習慣が大きく関係しているものと考えられています。口呼吸が歯並びに影響するというのはいったいなぜなのかというと、実はその慢性的な口呼吸が人の舌の位置に大きく関係しているというのがその背景にあります。

これまで、自分の舌の位置なんて気にしたことが無かったという方ももしかしたらいるかも知れませんが、そういう方も、今口を閉じた時に、自分の舌がどの位置にあるかチェックしてみてください。

この時、舌の先が上の前歯のすぐ後ろにあって、舌の上面が口内の天井部分に軽くくっついているという方はとりあえずは安心していただいて大丈夫ですが、もしこの時舌がその天井にくっついていないという方は要注意!これに該当する方は、低位舌と呼ばれる症状が進行している可能性があるんです。

低位舌とは、その名前の通り舌が低位、つまり喉の奥の方へと落ち込んで行ってしまう症状のことをいいます。普段口をちゃんと閉じていれば舌は天井にピタッとくっついているはずですが、舌が正しい位置にあった方でも、口をポカンとあけてみると、その舌が天井を離れてしまうということが分かりますよね?そして、口呼吸をするためのポカン口が慢性化してしまうと、これに伴いだんだんと舌の機能低下がおきて、その舌が喉の奥の方に落っこちていってしまうのです。

低位舌がどんなものかというのは以下の写真を参考にしてください。確かにこれをみると舌が喉の方に落ちてしまっているということが分かりますよね。

ではなぜこの低位舌が歯並びに影響してくるのかということですが、口を閉じた時に舌が正しい位置にあった方は、今何かを飲み込んだ時に、その舌に天井を押し返すような力が入るということが分かると思います。実は、歯が綺麗に生えるためにはこの力が非常に大切なんだそうで、この力が正中口蓋縫合と呼ばれる上あごのつなぎ目を押し拡げることが、歯が生えるためのスペースを確保するためには非常に重要なことなんだそうです。

その正中口蓋縫合は以下の写真を参考にしていただきたいのですが、成長期の12歳位まではまだこの骨はやわらかく、僅かな力でも容易に拡がるそうです。本当に舌が押し返すくらいの力に意味なんてあるの?と思う方もいるかも知れませんが、人は1日に2000回近くものを飲み込むため、そう考えると、この力が働くのとそうでないのとでは大きな差があるということは分かりますよね。

人の歯並びが悪くなってしまうのは、歯が綺麗に並ぶためのスペースがきちんと確保されていないということがその根本的な原因にあります。つまりまとめますと、いつも口をぽかんとあけていると舌の力が上あごにきちんと伝わらず、それが上あごの成長を妨げてしまうことが、出っ歯などの歯並びの悪化の原因になってしまうと考えられているのです。

また、低位舌は上あごの成長を妨げ、出っ歯になりやすくしてしまうというだけではなく、歯と歯の間に隙間を作ってしまうこともあるんだそうです。例えば以下の写真がそうなのですが、これをみるといかに舌の位置が大事かというのがよくわかりますよね。低位舌が進行し、上の歯と下の歯の間で常にその舌が前歯を押すような感じになってしまうと、このような歯の生え方をしてしまうんですね。

アデノイド顔貌にならないためには口呼吸をさせないことが何よりも大切なことですので、もしご家庭に小さいお子さんなどがいる場合には、その子が口呼吸になってしまわないように十分に気を付けてください。

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アデノイド顔貌の名前の由来とは?

今回はアデノイド顔貌についてまとめていますが、このアデノイド顔貌とは初めて聞いた方にとっては非常に特徴のある名前ですよね。では、なぜこのような名前なのか、その由来について簡単に説明したいと思います。

このアデノイド顔貌の名前に含まれている「アデノイド」とは、鼻の奥にある免疫組織のことであり、別名咽頭扁桃(いんとうへんとう)と呼ばれている組織になります。扁桃というと喉の奥にある組織、いわゆる扁桃腺(口蓋扁桃:こうがいへんとう)が思い浮かぶ方は多いと思いますが、実は鼻の奥にも、これと同じような組織があるんです。

そのアデノイドの位置は以下の図を参考にしてください。

このアデノイドは鼻から侵入してきた細菌やウイルスなどの抗原の情報を記録し、それに対する抗体などを造る役割を担っている重要な組織なのですが、その主な働きは実は生まれて数年で達成されることもわかっています。また、成長とともに段々とこの組織は大きくなっていくのですが、だいたい5歳くらいでその大きさのピークを迎え、その後は段々と縮小していきます。

しかし、中にはこの組織が肥大しすぎたり、大きいままであったりという方もいるそうで、こういった症状が慢性的な鼻づまりの症状を引き起こすということがたびたび問題となるそうです。そのアデノイドの位置を見ていただければわかると思いますが、この位置で組織が肥大してしまうと、確かに鼻での呼吸がつらくなってしまうということが分かりますよね。

そして、その結果アデノイド肥大などが起きてしまう方は、慢性的な口呼吸をしてしまうようになるそうで、これがすなわちアデノイド顔貌と呼ばれている理由になっているんです。しかし実際には、アデノイド肥大に限らず、どのような原因であれ慢性的に口呼吸をする習慣自体がアデノイド顔貌を形成してしまう原因になってしまいます。

ちなみにもしアデノイド肥大が起きてしまった場合には、これを切除することも必要になります。先ほども言いましたが、扁桃組織の役割は大体生まれてから数年で達成されてしまいますので、アデノイドや、または喉にある扁桃腺も、それを切除したからと言って健康に大きな影響を与えてしまうということはないようです。

アデノイド顔貌の治し方とは?大人になってからでも治るの?

ここまでの内容をまとめますと、アデノイド顔貌とは、アデノイドの肥大に限らず、あくまで成長期における慢性的な口呼吸の症状によって徐々に形成されていく顔つきであると説明しました。そのため、アデノイド顔貌にならないためには、しっかりと小さいころから鼻呼吸を意識して生活を送ることがまず何よりも重要になります。

しかし、このアデノイド顔貌という言葉を、はたして皆さんは子供のころから知っていましたでしょうか?おそらく、自分が大人になってから知ったという方がその大半だと思います。また、この記事をご覧になってくださっている方の中には、実際に自分がアデノイド顔貌なのかもしれないと悩み、その治し方について知りたいという方が多いと思うのですが、その大半がすでに成長期を終えた大人の方であると思います。

結論から言いますと、このアデノイド顔貌の治し方として、自力で治す方法というものはないようです。このアデノイド顔貌は口呼吸によって形成されると言いましたが、大人になると既にその骨格が定着してしまっていますので、大人になってからその口呼吸をやめたからと言って、それが治るというものでもないといわれています。

じゃあ、大人になってからアデノイド顔貌を治す方法はないのかというと、まず1つ目の治し方としては、前歯の出っ歯を治す矯正治療を行うと、これに伴い下あごのラインも綺麗になる効果が期待されるそうです。例えば以下の写真は前歯の出っ歯の症状をエッジワイズ装置(歯の矯正によく用いられる銀のワイヤーなどを使って歯の位置を調製する装置)を使って2年8か月にわたって矯正した方のその治療の前後での写真なのですが、確かに上の歯が引っ込み、下あごが綺麗に前に出ていることが分かります。

この方はパッと見ただけでは特に出っ歯であるとは感じませんが、実際治療の前後の写真を見てみると、歯が前に出ていたんだなということがよく分かりますね。治療のおかげでとてもきれいな横顔になっています(^^)

しかし、この方もそうですが、現在の技術をもってしても、手術をせずに歯並びを矯正するためには、やはりどうしても2年から3年の時間がかかってしまいます。また、その間ずっと銀のワイヤーを付けているというのは、見た目的にもなんとか避けたいという方は多いと思います(今はこのワイヤーを歯の裏側に取り付ける方法もありますが、値段が少々高くなり、矯正の難易度も高くなってしまうといわれています。)

そこで2つ目の治し方なのですが、早く治したいのであれば、外科的手術を受けるのが無難な方法です。アデノイド顔貌は骨格の問題なので、既にその骨格がほぼ定着してしまっている大人にとっては、外科的手術によって調整する方法が最も早くかつ間違いのない治し方でしょう。

手術というともちろん費用はかかってしまいますが、もしずっと悩んでしまうのであれば、手術をして綺麗な顔だちを手に入れるということはなにも恥ずかしいことではないと思います。このアデノイド顔貌の症状とは対照的に、逆に顎が前に出てしまっている受け口の症状がある場合もこれを手術によって治す場合がありますが、もしアデノイド顔貌について悩んでいるのであれば、そういった手術ができる信頼できる医師の方に、一度相談をしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回の記事では、アデノイド顔貌の原因やその名前の由来などについてまとめますとともに、大人になってからアデノイド顔貌を治すためにはどうしたら良いのか、その治し方に関する情報などについて詳しくまとめました。

大人になってからアデノイド顔貌を治すというのは、なかなか簡単なことではないようです。しかし、もしそれでずっと悩んでしまうようであるなら、費用の面なども含めて一度医師の方にきちんと相談をしてみてはいかがでしょうか?

今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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