※クループ症候群とは?熱ってどのくらいでるの?

クループ症候群とは、主に細菌やウイルスなどの病原体による感染によって引き起こされ、声嗄れや、ケンケンケン、というまるで動物が鳴いているかのような犬吠様咳嗽(けんばいようがいそう)と呼ばれる咳などを特徴とする症状のことを言います。

このクループ症候群は、その名前から何か特別な病気のように思えてしまうかもしれませんが、基本的には風邪の一種として考えられています。ただ、通常の風邪よりも少し喉の奥の方まで炎症が及び、声を出すために重要な器官である声帯付近にまでその炎症の影響が及んでしまうと、その結果声が嗄れてしまったり、動物が鳴いているかのような変わった咳の症状が出てしまうのです。

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このクループ症候群は特に小さな子供にみられる症状であり、まだ気管などが発達していない小さな子供であるほど、その特徴的な咳の症状などがみられるようになります。また、その大部分が病原体の感染によるものなので、熱の症状も表れます。

そこで今回の記事では、このクループ症候群の詳しい特徴や、熱はどれくらい出るのか、ということについて詳しくまとめていきたいと思います(^^)

クループ症候群とは?そもそも、風邪ってどんな病気なの?

クループ症候群とは、主に細菌やウイルス、そのうち特に不特定のウイルスの感染によって発症する感染症の一種です。その特徴的な症状として、声嗄れや、動物が鳴いているかのような咳の症状がみられるようになります。

ただ、これだけだと説明として少し不十分なので、もう少し詳しく説明していきたいと思います(^^)

ちなみに、皆さんもこれまでに一度は風邪という病気にかかったことがあると思うのですが、その風邪っていったいどんな病気なのか、ということについて考えたことはありますでしょうか?

感染症と一口に言ってもそれには非常に様々な原因が考えられるわけですが、主にその原因がよくはっきりしていなく、何らかの病原体による感染によって、上気道における炎症がみられるようなものを、医学的に風邪、正しくは「風邪症候群」と呼びます。ちなみに、風邪症候群はその8割程度がウイルス感染によるものであると考えられています。

もちろん、その原因が何なのか、非常に詳しく精密な検査をしてみればわかるはずですが、皆さんは風邪をひいたときに、いちいち口の中の粘液を取り出して、その中にどんな細菌やウイルスが含まれているかなんて検査はしないですよね?

インフルエンザなどの時には、A型のウイルスによるものなのか、B型のウイルスによるものなのか、というような検査を行ったりしますが、普段風邪をひいたときに医師に相談をしても、そんなに詳しい検査はした覚えがないと思います。

まず、口の中には普段から常在菌が300種類以上は存在していますし、その他にもウイルスがいるわけなので、そのうち何が感染に関与しているのかなんてなかなか特定できませんし、その原因が1つだけではなく、複数の病原体が感染してしまっていることも考えられます。私たちは普段、免役の力に守られているからこそ感染症を発症しないのであり、普段口の中にいつもいる常在菌でも、免疫力の低下をきっかけに細胞に感染してしまうものはいくつもあるのです。

ちなみに、ここまで「細菌」、「ウイルス」という言葉を何度も使っていますが、この2つは全くの別物です。詳しくは以下の記事の中でまとめていますので、気になる方は是非一度ご覧になってみてください。

【ストップ】長引く咳は細菌感染症が原因かも!細菌とウイルスの違いや抗生物質に関する情報はこちら…

簡単に言うと、細菌とは1つの細胞からなる単細胞生物で、ウイルスとは細胞さえ持たない遺伝子だけの存在です。そして、主にそのウイルスの感染が原因となって上気道における炎症が起きてしまうものを、風邪症候群と呼びます。

ちなみに、細菌感染症の中には、1つ1つに名前が付けられているものが多いです。例えば、肺結核は結核菌による細菌感染症であり、百日咳は百日咳菌による細菌感染症です。また、よく感染症の治療薬として抗生物質と呼ばれるものが用いられることがありますが、これは細菌に効果を発揮するお薬で、ウイルスには効果を示しません。なので基本的にウイルスの感染によって引き起こされると考えられている風邪の場合には、抗生物質は処方されないのです。

ちなみに、もちろんウイルス感染症の中にも独自に名前が付けられているものはあります。インフルエンザもその1つですし、HIVや、エボラ出血熱などのウイルス性感染症です。

細菌、ウイルスは非常にたくさん種類がいますが、このうち主にウイルスの感染によって、上気道において炎症がみられるようなものを風邪症候群と呼びます。ちなみに、「症候群」とはその原因が1つではないという時に使われる言葉であり、この風邪の場合にも、その原因となる病原体は1つではないので、何らかの病原体による上気道における感染症の症状を総称する、という意味で風邪症候群と呼びます。長々とした説明になってしまいましたが、とても大切な部分なので詳しく説明しました(^^)

さて、ではクループ症候群とはいったいどういうものなのか、という説明にここでやっと戻りたいと思いますが、まずは、以下の図をご覧になってみてください。

これは、人間の口と鼻から、肺にかけての呼吸器が、どのように区分されているのかを示した図になりますが、この空気の通り道は、上気道と下気道という、大きく2つの部分に分けることができます。

そして、このうち特に上気道における炎症がみられるものが風邪症候群であるというお話をしましたが、その上気道は、さらに、鼻腔、咽頭、喉頭という3つの部分に分けられているということもわかりますよね。

実は、このうち通常の風邪では、主に鼻腔と咽頭の範囲に炎症がおさまることが多いそうなんですが、その炎症が喉頭にまで及んでしまうと、クループ症候群の症状が表れてしまうことがあります。喉頭は気道と食道の分かれ道になるところであり、声を出すために重要な声帯が存在する部分です。そして、この部分が炎症を起こしてしまうと、動物が鳴いているかのような変わった咳の症状が出たり、声帯が影響を受けて、声が嗄れてしまうことがあります。

ちなみに、そのクループ症候群における咳の症状はいったいどのようなものなのか、というのは以下の動画を参考にしてください。確かに、この動画の中で苦しそうに咳をしている子は、何かの動物が鳴いているような変わった咳をしていますよね。

ちなみに、このクループ症候群の名前に含まれているクループとはいったいどういう意味なのかというと、これは初期近代英語の「馬のように鳴く」という意味を持つ、「croup」という動詞に由来しているそうです。つまり、風邪症候群の中で、喉頭部分の炎症の影響によって、動物が鳴いているかのような咳が出てしまうものを、クループ症候群と呼んで区別しているということなんですね。

ちなみに、喉頭に炎症が及んだからと言って、必ずしも犬吠様咳嗽の症状がみられるというわけでもありません。特に、大人の場合は呼吸器が十分に成長しているため、喉頭が炎症を起こしても、その影響によって咳が独特なものになる、ということはあまりないようです。

つまり、まだ呼吸器の発達が十分ではなく、空気の通り道が狭いのに、喉頭が腫れることによってそこが狭くなってしまうと、咳をしたときに変な音が聞こえてしまう、というのがクループ症候群という症状なのです。

ただ、大人の場合でも、風邪をひいたときに声がかすれてしまうということはありますよね?この場合は炎症が声帯の方にまで影響を及ぼしているということに他なりませんので、その炎症が下気道にまで及んでしまうことが無いように、十分に注意することが大切です。

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クループ症候群ではどのくらいの熱が出るの?熱が出ないのはどんな時?

クループ症候群は基本的には感染症なのでがでます。風邪をひいたときには皆さん少なからず熱が出ると思いますが、クループ症候群はその風邪症候群の延長にある症状なので、同様に熱が出るわけです。

熱が出るというのは、体がその原因となってくれている細菌やウイルスと闘っているという証拠です。熱を上げることで細菌やウイルスを退治している、というよりも、体の熱を上げることによって、その病原体と戦う物質を速く作ろうと頑張っているのです。ただ、熱自体にも細菌やウイルスの増殖を抑制する、という意味もあります。

では、クループ症候群ではいったいどのくらいの熱が出るのか、という話になりますが、結論から言うと、それは人によって大分違いがあるようです。

ここまで読んでくださった方ならわかると思いますが、そもそも、クループ症候群とは不特定の病原体によって引き起こされる症状であり、その原因となっている病原体が何なのか、というのは人によって異なります。ただ、不特定と言っても、これまでの研究からある程度何が原因となっているのかは分かってきていますが、みんながみんな全く同じというわけではないのです。

そのため、その人その人によって症状には違いがあり、熱の症状も様々、高熱が出る場合もあれば、あまり熱も出ないという場合もあります。

ただ、一貫して言えることは、クループ症候群と診断される場合には、その声や咳に特徴が表れるということ。そんなに熱が出ているわけではないのに、咳だけがなんだかおかしい、という場合もあるんだそうです。

そういった咳の症状などが見られたら、熱があるにせよ無いにせよ、すぐに医師に相談をすることが大切です。クループ症候群は、そう診断されたからと言ってすぐに命に係わるような重症化が起きる、というものでもないのですが、中にはそういった重症化に発展してしまうケースもあるのです。詳しくはまた後程説明します。

さて、今回お話しているクループ症候群の症状ですが、実は変な咳が出ているのに、熱が全くないというケースも考えられます。これは一体どういうことかというと、その原因が細菌やウイルスではないという場合には、そういったケースが考えられるのです。

ここまで散々クループ症候群は風邪の症状の一種であるというお話をしてきたので、少々混乱させてしまうかもしれませんが、実は、クループ症候群の原因は感染症だけではありません。そもそも、クループ症候群も「症候群」なので、その原因にはいくつか考えられるわけです。

例えばその1つが、アレルギー反応です。特に夜間寝ているときに、子供が苦しそうに咳をしている、という場合には、布団にいるダニなどによってアレルギー反応などが引き起こされている可能性があります。アレルギー反応が起きてしまうと体内の肥満細胞という免疫細胞から、ロイコトリエン、ヒスタミンといった化学物質の放出が起こり、こういったものが呼吸器における炎症を悪化させる原因になってしまうのです。

ただ、熱の症状は出ませんので、結果として咳はでるのに、熱は出ていない、というようなことが起こります。最近ではダニでアレルギーを起こしてしまう子供は増えてきているといわれていますので、こういったケースもありうるということは是非覚えておいてください。

クループ症候群が重症化してしまうのはどんな時?

ここで改めて述べておきますが、クループ症候群という症状は、基本的には感染症によっておこる症状です。そして、風邪の一種なので、基本的には何かすごく特別な治療が必要になる、というわけでもありません。症状が軽い場合には、普通の風邪と同じように経過観察を行い、入院も必要ありません。

ただ、中には入院が必要になるケースもあり、呼吸が困難になっている場合には、気管支の筋肉を弛緩させ、空気の通りをよくするお薬の吸入などが必要になる場合もあります。特に、このクループ症候群の患者は小さい子供が多いので、こういった治療が必要なケースになることも考えて早めに医師に相談をすることが大切です。

このクループ症候群という症状は、実は、中には命に係わるほど重症化してしまうケースもあります。ちょっと脅かすように聞こえてしまうかもしれませんし、どんな感染症でも、同様に重症化してしまうケースは考えられるわけですが、クループ症候群の時は、特にそういったケースもあり得るといことを頭に入れておくことが大切です。

では、それはどんな時なのかというと、今回お話しているクループ症候群という症状は特に喉頭における炎症が原因で引き起こされるという話をしましたが、この喉頭には、気管と食道が分岐する部分があるというお話は記事の中でお伝えしたと思います。確認のため、もう一度画像を張っておきます。

私たちは何かものを食べると、それを飲み込んだ時に、なぜか食べ物は気管の方にはいかず、食道の方を通って胃の方向へ向かいます。呼吸をしたときに吸い込んだ空気は気管の方に向かうのに、これは不思議な話ですよね。

実は、呼吸をしているときはその空気が気管の方向に行くようになっているのですが、ものを飲み込むときには喉頭蓋という器官によって、気管に食べ物が入らないように蓋がされて、食べ物がスムーズに食道の方向に向かうようになっています。人間の体って非常にうまくできているなあ、としみじみ思いますが、実は喉頭の炎症がこの喉頭蓋にまで影響を与えてしまうときが、非常に危険なんです。

このような症状は、クループ症候群の中でも特に急性喉頭蓋炎と呼ばれているのですが、この、急性喉頭蓋炎が起きてしまうと、呼吸困難に陥り、命に係わるほど重症化してしまう場合もあるといいます。これは、そんなに頻繁に起こるものではない稀なケースとは言われているのですが、どんな方でも、当たり前ですがそれが起きない保証はありません。

特に、小さい子供が夜間にクループ症候群のような症状を起こしてしまったという場合には、こういったケースも考えて、とりあえず様子をみるというようなことはせず、すぐに救急に相談をして、救急車に来てもらうというくらいの気持ちでいた方が良いでしょう。

まとめ

今回の記事では、クループ症候群がどのようなものなのかということについて詳しくまとめますとともに、それに伴う熱はどのくらいのものなのかということや、重症化が起きる場合のケースなどに関する情報について詳しくまとめました。

クループ症候群は、その原因は人によって少し異なり、その熱の症状も、一概にこのくらいということは言えません。ただ、熱があるにせよ無いにせよ。重症化してしまうケースがあるということは是非覚えておいていただき、もしもの時にはすぐに救急の方に相談するくらいの気持ちでいるようにした方がよいでしょう。

今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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