※シムビコートってどんなお薬?ジェネリックはいつでるの?…

何らかの原因によって気管支に慢性的な炎症が生じるようになり、その影響から呼吸機能に障害が表れるようになってしまう病気のことを気管支喘息というのですが、今回お話するシムビコート(シムビコートタービュヘイラー)というお薬は、特にその気管支喘息の治療に用いられるお薬として知られています。

気管支喘息における炎症を鎮めるためのステロイドと、呼吸を楽にするための気管支拡張剤(β2刺激薬)が一緒に入った吸入タイプの合剤となっており、最近では、このシムビコートをはじめとする合剤を用いるのが、気管支喘息の治療法として主流になってきています。

この気管支喘息という病気の怖いところは、その炎症が悪化すると気管支が急激な収縮を起こし、呼吸が困難になってしまう発作の症状が起きてしまうことがあるというところであり、この気管支喘息の治療においては、いかにその発作が起きないように症状を改善させていくかが非常に重要になってきます。基本的には、その気管支喘息患者における気管支の炎症は一朝一夕で治るものではないため、今回お話するシムビコートなどのお薬を使って、徐々にその炎症を鎮めていくというのが一般的な治療法とされています。

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さて、今回この記事をご覧になっていただいている方の中には、これから喘息の治療を始めようとしている方、そして、今まさに喘息の治療を行っている方など、様々な方がいると思うのですが、そういった方の中には、喘息治療薬には「ジェネリック」は無いのか、と感じている方も少なからずいるのではないかと思います。

ジェネリック医薬品とは、簡単に言うと、例えば何かのお薬を処方された時に、そのお薬とほとんど同じ効能が期待され、含まれている有効成分は同じなのに、もとに処方されたものよりも非常に安い値段で購入ができる医薬品のことを言います。

なぜこのようなお薬があるのか、また、なぜ安く手に入るのかということについてはまた後程詳しく説明していきたいと思いますが、最近では日本でもこうしたジェネリック医薬品は徐々に普及してきており、処方箋を持って調剤薬局を訪れた際にも、その場でジェネリック医薬品への変更を勧められることなどもあります。また、ジェネリック医薬品が存在するものであれば、医師に最初にジェネリックにしてくださいと伝えれば、ジェネリック医薬品の方で処方箋を出していただけます。

実は、このジェネリック医薬品という存在は現在日本の経済を救うためにも非常に重要な存在で、国としてもこのジェネリック医薬品を使用することを推進しています。そこで今回の記事では、果たしてジェネリック医薬品とはどのようなものなのかということについて詳しくまとめますとともに、シムビコートのジェネリックに関する情報について詳しくまとめていきたいと思います。

ジェネリック医薬品とは?どうして安く購入できるの?

最近ではこのジェネリックという言葉を耳にすることも多くなってきましたが、今現在も、世界中のいたるところでこのジェネリック医薬品の開発は進められており、日本でも年々ジェネリック医薬品の普及が進んでいます。また、このジェネリック医薬品の普及は国が負担する医療費の削減にもつながるため、国としてもこのこのジェネリックの更なる普及を推進しているのです。(薬が安いということは、それだけ国が負担する金額が減るということになります。)

私たちは何か病気になったときに、病院に行き、医師の診断をうけ、お薬を処方してもらうというのが一般的な医療の流れになりますが、こういった流れが当たり前すぎて、あまり皆さんそのお薬がどのようにして開発されているのか、ということについては考えたことが無いという方も多いのではないかともいます。また、ジェネリック医薬品についても、それがあるということは知っているけれども、それがどんなものなのかということについては、実はよく知らないという方もいるかも知れません。

そこでまずはじめに、このジェネリック医薬品とはいったいどんなものなのか、ということについてここで詳しく説明したいと思います。これは今後のためにもきっと参考になる内容なので、もしよく知らないという方は是非最後まで読んでみてください。

まず、そもそも医薬品というのもは、言わずもがな様々な研究者の努力によって開発されます。今日も世界のいたるところで研究が行われ、その研究結果を踏まえて検討を行い、薬となるであろう物質の分子設計について議論したり、実際にそういった新薬を動物に使用して、それが効果のあるものなのかということについての確認を行ったりと、そういった様々な研究の積み重ねによって、ようやく1つのお薬が誕生します。私もこういった医薬品開発への応用に関わる研究について過去に携わっていたことがありますが、基本こういった新薬の開発は早い者勝ちなので、研究者の方々は日々色々な可能性を考えながら、新薬の開発に励んでいます。

先ほど「早い者勝ち」という言葉を使いましたが、もし新薬の開発に成功した場合には、その開発者は特許を申請することで、その新薬を扱う権利を自分のものとし、他の開発者が同じお薬を作り、それを販売したりすることなどを防ぐことができます。逆に言うと、その新薬を扱う権利は自分にあるため、その販売、提供などの取り扱いは、その開発者のみが行うことができるのです。もし、特許の取得が認められた後に他の研究者がそれと同じお薬を作り、その販売などを行った場合には、その研究者は法律によって罰せられることになります。

その薬が素晴らしいものであればあるほど、そのお薬は世界中に広く普及し、それによって得た収入は、全てその特許を持っている方のものになります。つまり、早い者勝ちで素晴らしいものを作ってしまえば、その特許の所有者はそれによる収入を独占することができるんですね。ただ、こう聞いてしまうとなんだか聞こえが悪いですが、ここで忘れてはいけないのが、研究者は数々の努力の末にそういった医薬品を開発しているということです。

まず、医薬品の開発というのは、その開発を行うための研究費が本当にかかります。どれほどの規模で行うのかにもよりますが、1つの薬を開発するために費やす金額は、結果数十万円や数百万円ではききません。また、薬ができたと宣言したとしても、それをすぐに薬として販売できるわけではありません。

そのお薬には本当に効果があるのか、または人体に投与しても安全なのか、こういったものを1つ1つクリアしていく作業が必要となり、これには数年から10年以上もの期間を要する必要があるとされ、実際新薬を開発し、それを販売できるようになるまでには、実に数百億円もの費用がかかることもあると言います。

なので、先ほどお話した特許による販売権利などの独占というのは、そういった研究者の努力を助けるために必要な権利とも言うことができ、研究者の研究意欲をかきたて、医療の発展を支えるためにも、この特許という制度は非常に大切な制度なのです。

この医薬品の特許は基本的に20年とされており、これを長いと感じるか短いと感じるかは皆さんそれぞれ違うと思うのですが、実は、20年特許が有効であるからと言って、その新薬を20年間独占的に販売できるというわけではありません。

実は、医薬品は基本的にそれができた時に申請するもので、研究者はそのあとに様々な治験を行い、これを薬として販売できるようになるという流れになるため、実際に新薬を販売できるとなったときには、既に特許期間が残り数年しか残っていなかった、ということも全く珍しいことではないそうなんです。また、基本的に特許はそれをとるのにも費用がかかるため、こうした背景を踏まえ、医薬品の特許期間は、最長で5年間の延長が認められています。つまり、医薬品は、最長で25年間はその開発者個人のものとして取り扱うことができるのです。

こういった話を聞くと、何となく使っていたお薬がいかに素晴らしいものなのかということと、そのお薬のありがたみというものがよくわかるのではないかと思います。また、いま注目されている物質があったとしても、それが実際に医薬品として登場するのはまだまだ先のことなのかと考えると、ちょっと残念な気がしたりもしますね^^;

さて、ではその特許に関する話をもう少ししたいと思いますが、では、最長で25年間の所有が認められている特許権ですが、とうとうその25年が経ってしまった場合にはいったいどうなるのかという話になりますよね。実はこれがとても重要で、特許権が所有されてから最長で25年が経ち、その権利が個人のものではなくなった場合には、その権利は国民の共有の財産となり、様々な企業がそのお薬の開発を行うことができるようになるんです。

そして、もうお気づきの方も多いと思いますが、そうして開発されるお薬が一般的にジェネリック医薬品と呼ばれるものであり、その開発の仕方や、安全性などが過去に確立されている分、研究費用なども少なくて済みますので、そのジェネリック医薬品は、基本的に最初に開発されたお薬よりも安い値段で販売されます。

実際には、そのジェネリック医薬品は、最初に開発された先発医薬品の2~7割程度の値段で販売される傾向にあり、これは使用者としては非常に助かりますよね。また、ジェネリック医薬品は、基本的にその有効成分と配合量は先発医薬品と同じなので、それに期待される効能も同じです。むしろ、味や形状などを変えて飲みやすいように改良されていたりもするので、安く買えるのに服用しやすいというメリットの多いお薬なのです。

また、先にもお話しましたが、このジェネリック医薬品の普及は、結果的に日本の経済も助けることになります。

例えば、先発医薬品の薬価が6000円で、そのジェネリックの薬価が半額の3000円であった場合、実際には患者の負担は3割となりますので、患者側は、先発医薬品の方を購入する場合には、600×3割の1800円、ジェネリックの方を購入する場合には300×3割の900円を払うということになります。では、残りの7割はどうするのかというと、これは国が負担することになるため、先発医薬品の場合は国が4200円負担し、ジェネリックの場合はそれが2100円で済むということになるのです。

こういった理由から、ジェネリックが普及すればするほど、患者としても国としても非常に嬉しいことになるため、国もジェネリックの普及を推進しており、実際年々その普及率は高くなっています。

さて、長い説明となってしまいましたが、これでジェネリック医薬品というものがどういうものなのかということについてわかっていただけましたでしょうか。ジェネリックは効果効能はほぼ同じなので、皆さんももしなにかお薬が処方された場合には、ジェネリックがあるかどうか、気軽に医師や薬剤師の方に聞いてみてはいかがでしょうか?(^^)

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シムビコートにジェネリックはあるの?

さて、ではここからようやくシムビコートの説明に入っていきたいと思いますが、このシムビコートは気管支喘息の治療薬として広く普及しているお薬なのですが、果たしてシムビコートにはジェネリックはあるのかということについて、詳しく調べてみました。

その結果、残念なことに、現在日本では、正規にジェネリックとして取り扱われているシムビコートに代わるお薬はないということが分かりました。ただ、ここの記事をご覧になっていただいている方の中にもそれをご覧になった方がいるかも知れませんが、実は、シムビコート、ジェネリックと検索すると、検索結果にヒットするお薬があるんです。それが、「フォーモニド」という、シムビコートに代わるジェネリックとして説明されているお薬になります。

ただ、どうもこれが日本で取り扱われているような様子はないので、実際にこれを現在日本でも取り扱っているのか、ジェネリックについて詳しい大手製薬会社の方に問い合わせてみましたところ、やはりこれは日本では取り扱われていないということが分かりました。また、シムビコートについては、日本でジェネリックとして正規に取り扱われているものが、今のところまだないということもわかりました。

先ほどのフォーモニドというお薬の話に少し戻りたいと思いますが、実は現在では、平成26年の6月に行われた薬事法の改定をきっかけに、個人的に利用するという目的に限定すれば、誰でも海外からインターネットを介して医薬品を輸入するということができるようになってしまいました。そして、今お話しているフォーモニドというお薬も、そのインターネットで購入できる海外のお薬なのですが、これはシムビコートに代わるお薬として紹介されており、実際日本でも、このお薬を個人的に購入して使用しているという方は確かにいるようです。

ただ、もちろんこれは海外から取り寄せるので、その購入には保険は適用されず、購入者は定められている値段を実際に払って購入するということになります。その値段は、100回分で大体3500円から4000円の間という感じです。ちなみに、シムビコートは60吸入タイプで薬価が約6000円(5877.7円)で、3割負担で考えると、患者負担は約1800円となります。ただ、このシムビコートはもちろん医師にまず相談しなければ手に入れることはできないため、診察費なども含めて考えると、一概に費用の比較をするのは難しいというのが正直なところです。

海外から薬を取り寄せる、と聞くと、そういった方法を知らない方からするとなんだか怪しい印象を持ってしまうと思うのですが、実際こういった海外のお薬を使用している方は意外と多く、病院などへ行く手間などを考えると、そういった海外のお薬を使うという選択をとる方は結構いらっしゃるようです。また、フォーモニドに関する口コミも良く、これを利用している方が結構いらっしゃることにも少し驚きました。

また、こういった海外のお薬を専門に取り扱っている信用性の高いサイトなどもあるのですが、中には偽物などが出回っていることなどもあるそうなので、こういったお薬を個人で輸入して使うというのは、もしそれを選択肢に入れるのであれば、十分注意して購入を行う必要があり、何かあったとしても自己責任ということになります。

また、このあたりのことについても製薬会社さんの方にきいてみたのですが、もしそういったお薬を使用して副作用などが表れてしまったとしても、その治療に保険を適用することはできないそうです。なので、もちろん選択肢としてはありですが、個人的にはあまりお勧めできません。

喘息の治療はすぐに完了するものではありませんので、何かあったときにはすぐに相談できるかかりつけの医師がいるというのが非常に重要です。シムビコートが高いと感じるか、安いと感じるかは人それぞれだと思いますが、個人的にはきちんと病状などを医師に報告しながら、そういった医師の管理のもとで治療を行っていくのが良いのではないかと思います。

シムビコートのジェネリックはいつでるの?

現時点では日本において正規に認められたシムビコートのジェネリックが無いということは間違いないのですが、では、そのシムビコートのジェネリックはいつ発売されるのかというところが気になりますよね。

そこで、そのシムビコートのジェネリックはいつでるのか、ということについて、シムビコートの製造販売を行っているアストラゼネカ株式会社さんの方に問い合わせて聞いてみました。

実際はジェネリック自体はまた別の製薬会社等が造ることになりますので、いつでるのかというより、その特許関連について詳しく聞いてみたくて連絡したのですが、その結果、今のところはやはりジェネリックはなく、これは特許によって保護されているからであるということが分かりました。また、いつ特許が切れるのか、ということについてはまだ未定、もしくはすぐにはわからないとのことでした。

また、担当してくださったオペレーターの方も、先ほどお話したフォーモニドについてはご存知無いようでした。これはある意味当然と言えば当然ですね。このフォーモニドについては情報が少ないので、やはりシムビコートは日本で正規に取り扱われているものを使用した方が良いでしょう。

ただ、その特許関連についてお話を聞いた結果、いつジェネリックが出る可能性があるのかということについて明確なことは申し上げられませんが、参考になる回答を頂いたのでここに記しておきたいと思います。

まず、シムビコートの商品詳細情報の方には、国際誕生年月が2000年の8月と記載されており、これはシムビコートがスウェーデンにおいて初めてお薬として認められた時のことであるそうなのですが、おそらく特許はその前にとられているるそうで、そう考えると特許自体は間もなく切れるであろうということが予想されます。

実際、どうやら日本では2020年までにシムビコートの特許が切れるといわれているため、ジェネリックが登場するなら、それはそう遠くない未来に実現するようです。いつでるのか、はっきりとしたことは申し上げられませんが、この内容が少しでも参考になれば幸いです。

まとめ

今回の記事では、ジェネリック医薬品とはどのようなものなのかということについて詳しくまとめますとともに、気管支喘息の治療薬であるシムビコートにはそのジェネリック医薬品はあるのかということについて詳しくまとめました。

結論としては、シムビコートのジェネリックはあるにはあるようなのですが、日本で正規に取り扱われているジェネリックは今のところはまだ無いようです。

また、日本ではいつでるのかことについても明確な回答はできませんが、2020年には特許が切れるといわれているため、その後ジェネリックの開発が迅速に行われれば、早くて5年~10年以内にはシムビコートのジェネリックが販売されるということになるのではないかということが予想されます。

今回お話したフォーモニドに関連した話として、海外のお薬を輸入して個人的に使うというのは、多忙な方にとってはとても良い選択肢になるのではないかと思いますが、やはりできることなら、ちゃんと呼吸器を専門としている医師の方に相談をして、その経過を観察してもらいながら治療をしていくという方が良いのではないかと思います。

喘息は、その発作が起きてしまう原因は人によって違ったりするため、どういう時に発作が起きてしまうのかということを前もって医師に伝えておくことが、実際に発作を治療するときにとても重要なことなんです。

また、今回お話したシムビコートの使い方や使用の際の注意点に関する情報などについては、詳しくは以下の記事の方でまとめていますので、気になる方は是非一度ご覧になってみてください。

※シムビコートの使い方とは?最初の準備や使用回数はこちら!

今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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