【※副鼻腔炎(蓄膿症)が咳の原因に?】空咳や痰が絡む咳の症状の原因について解説します…

夜寝ている時や、朝起きたとき、急にゲホゲホ、と痰が絡むような咳が出てしまうという場合、その方は副鼻腔炎と呼ばれる病気を発症している可能性があります。この副鼻腔炎は蓄膿症とも呼ばれているもので、その名の通り鼻の奥にある副鼻腔と呼ばれる部屋に鼻水や膿が溜ってしまう病気です。

この副鼻腔炎によって咳が誘発されてしまうのは、特に夜寝ている間に、この鼻水などの分泌物がどんどん喉の奥へと落ち込んでいってしまい、これを吐き出そうとするためです。このように、分泌物が喉の奥へと落ち込んでいく症状は、後鼻漏と呼ばれています。

この副鼻腔炎の症状は、しっかりと早期に治療を行わないと症状が慢性化してしまう可能性もある病気です。一般的な副鼻腔炎の原因のほとんどは細菌の感染によるものなので、治療においては抗菌効果のある抗生物質を使用した治療が基本となります。

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鼻の病気が咳の原因になるとは、知らないとなかなか気がつかないかもしれません。実際、慢性副鼻腔炎の患者はたくさんいますし、主な症状として、鼻づまりの症状と夜や朝に表れる痰が絡むような咳の症状しかないという方は、症状をそのままにしてしまうかもしれません。

しかし、咳や痰が出るというのは、基本的にはちゃんと原因がありますので、症状のわからない咳の症状は、そのままにはせずに、しっかりと医師に相談をすることが大切です。また、咳と聞くと、大半の方は痰が絡む咳の症状を想像すると思いますが、実は痰が絡まないような空咳(乾いた咳)の症状も、そのままにしておくと危険である可能性があります。今回の記事では、空咳が出る原因にはどのようなものがあるのか、ということについても詳しく解説していきたいと思います。

副鼻腔炎(蓄膿症)ってどんな病気?熱はないのに鼻水がでたり咳が出る方は要注意!

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副鼻腔炎(蓄膿症)は、主に細菌が鼻の粘膜に感染し、炎症が起こることによって発症する病気です。炎症が起きると、粘膜における分泌物の量が増えるため、この病気の患者では主な症状として鼻水、鼻づまりの症状が表れます。

また、副鼻腔炎の場合は、しばしばこの分泌物が副鼻腔と呼ばれる部屋にたまってしまうため、よく蓄膿症とも呼ばれます。副鼻腔は、鼻の穴を進んでいくと、横につながるようにして現れる大きな空洞のことです。このように蓄膿症の症状が起きると、鼻水、鼻づまりの症状だけではなく、頭痛、顔面痛、嗅覚の低下、異臭、そしてこれらの分泌物が喉の奥に落ち込む(後鼻漏)ことによる痰が絡む咳の症状が表れたりします。厳密には痰というものは主に気道粘膜からなるものを指しますので、副鼻腔炎の場合患者の多くは喉に落ち込んだ鼻水を痰と認識している、ということになります。

この副鼻腔炎という病気は、特にアレルギー性鼻炎の症状がある方が発症しやすい病気として知られています。アレルギーの症状がある方で、特に近頃慢性的な鼻水、鼻づまり等の症状があるという方は、早めに耳鼻科などに行って医師に相談をするようにしましょう。

副鼻腔炎(蓄膿症)の治療法とは?副鼻腔炎は早期発見、早期治療が大切です。

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副鼻腔炎は、発症してすぐなら急性副鼻腔炎と診断されますが、この急性副鼻腔炎が慢性化し、発症から2,3か月以上経過してしまっている場合、その多くは慢性副鼻腔炎と診断されます。このように症状が慢性化してしまっていると、その分治療にも時間がかかる傾向にあります。

副鼻腔炎の治療においては、副鼻腔にたまった膿や鼻水を除去する処置に加えて、抗生剤が入ったネブライザー(霧吹き)なども行われますが、現在最も一般的なものは、マクロライド系というものに分類される抗生物質を少量で長期投与する、いわゆるマクロライド療法というものになります。

抗生物質というものは、もともとは細菌が体の中で作り出している成分のことで、同じ環境に他の種類の細菌がいた時に、自分が優位に増殖するためにその他の種類の細菌が増殖を行うのを防ぐ作用のある成分になります。私たちはこの成分を抗生物質とよび、薬として利用しているのです。ちなみに、世界で初めて発見された抗生物質はペニシリンと呼ばれるもので、1928年にアオカビから発見されたといわれています。このペニシリンはβ-ラクタム系という分類に属します。

副鼻腔炎という病気は細菌感染が原因である場合が多いため、マクロライド系に分類される抗生物質を少量で長期投与することによって、まずは副鼻腔炎の原因となっている細菌の増殖を抑え、徐々にその数を減らしていきます。しかし、実はマクロライド系の抗生物質には、細菌の増殖を抑えるということ以外に、免役細胞の働きを抑え、粘液の過剰な分泌を抑えるという作用もあり、このような目的も含めてマクロライド系の抗生物質の少量長期投与を行うことをマクロライド療法と呼びます。つまり、簡単にいうと、細菌の増殖も抑え、鼻水などが出るのも抑えるという非常に理にかなった治療法なのです。

急性副鼻腔炎の場合はこのような抗生物質の治療で治ることがほとんどであり、慢性副鼻腔炎の場合も、大半はこのマクロライド療法で治るといわれていますが、慢性副鼻腔炎の場合、鼻の粘膜が腫れあがって鼻茸と呼ばれるポリープが出来ていることがあり、このようにポリープができている場合は内視鏡を用いた手術によって切除を行う必要があります。手術自体は難しいものではなく、2時間ほどで終わるそうですが、言わずもがな治療費は多少高くなってしまいますので、副鼻腔炎は慢性化して鼻茸が出来てしまう前に医師に診てもらい治療を開始することが大切なのです。

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その他咳が続く原因とは?空咳が続く方は要注意!

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咳、と聞くと一般的に風邪をひいてしまったときの痰が絡むような咳を想像する方がほとんどだと思いますが、実は、痰が絡まないような空咳(乾いた咳)の方がある意味では何か重大な病気のサインとして表れている可能性があるため、注意が必要です。痰が絡まない空咳の原因には次のようなものが考えられます。

空咳の原因1:気管支喘息及び咳喘息

原因のわからない空咳の症状が慢性的に続いているという場合、その方は気管支喘息、及び咳喘息と呼ばれる病気を患っている可能性があります。咳喘息は、気管支喘息の一歩前の症状とも言われいるもので、特に特徴的な症状は長引く空咳の症状のみであることが多いといわれています。

一方、気管支喘息では、症状がひどくなると喘鳴(ぜんめい)や発作の症状が見られることがあります。喘鳴とは、気管支が細くなってしまっていることによって聞こえる、ゼーゼー、ヒューヒューという音のことです。この、喘鳴の症状が見られる時にはいつ発作が起きてもおかしくない状態です。

気管支喘息は、発作が起きてしまうと命を落としてしまう可能性もある非常に怖い病気です。現在も国内では年間約2000人ほどの方が喘息によって命を落としているといわれています。喘息は治療を行えば症状は改善されていきますが、このように発作が起きるほど症状が悪化してしまうと命にも関わる病気なのです。もし原因のわからない空咳の症状が続いており、慢性的な息苦しさを感じるという方は、一度呼吸器内科の医師などに相談をしてみるようしましょう。

喘息とはどのような病気であるのか、さらに詳しい情報はこちらの記事で解説していますので、よろしかったら是非一度ご覧になってみてください。

空咳の原因2:逆流性食道炎

慢性的に空咳が出てしまう原因として、逆流性食道炎も挙げられます。これは食道と胃のつなぎ目である下部食道括約筋と呼ばれる筋肉の機能が低下してしまうことにより、胃酸を含む胃の内容物が食道の方に逆流してきてしまう病気です。

近年、この逆流性食道炎は若い患者が増加傾向にあるといわれており、その原因として、食生活が欧米化してきているということが挙げられています。実は、下部食道括約筋は、脂質の多い食事によって機能低下が起こりやすいといわれているのです。この他、喫煙やお酒、タンパク質の多い食事などもこの筋肉の機能低下の原因になるといわれています。

この逆流性食道炎の怖いところは、胃酸が逆流することによって、食道や喉の方が傷つくということです。このようにして喉の方が炎症を起こすと、その影響から空咳の症状が表れやすくなります。また、こうした胃酸の影響による食道の損傷は、食道がんのリスクを高めるといわれています。そのため、よく胃酸が上がってくる感覚がある、という方は、早めに治療を開始することが大切ですし、まだこのような症状がないという方は、発症しないように食生活には気を付けることが大切です。

まとめ

今回の記事では、副鼻腔炎(蓄膿症)に関する情報や、空咳が出る病気などに関する情報についてお伝えしました。

今回、副鼻腔炎について色々とご説明しましたが、実は細菌感染によっておこる副鼻腔炎は主に好中球性の副鼻腔炎と呼ばれているもので、このほか、同じ副鼻腔炎ですが好酸球性の副鼻腔炎と呼ばれるものもあります。好中球、好酸球とはどちらも白血球の一種である免疫細胞のことであり、好中球性の副鼻腔炎の場合は炎症部位において好中球の増加が見られ、好酸球性の副鼻腔炎の場合は炎症部位において好酸球の増加が見られます。

何故このような話をしたかというと、実は今回お話した気管支喘息の患者においては、その合併症として好酸球性の副鼻腔炎の症状を患っていることがあり、気管支喘息の患者が好酸球性の副鼻腔炎を合併症として発症している場合、その方はロキソニンなどの痛み止めに対して過剰に反応し、重度の発作を起こしてしまう、アスピリン喘息と呼ばれる病気を発症していることが多いといわれています。

特に気管支喘息ではないという方はあまり関係のない話かもしれませんが、このアスピリン喘息は大人になってから急に気管支喘息を発症してしまった方に多く見られる病気としても知られていますので、もし少しでも気になりましたら、こちらの記事で詳しくご説明していますのでご覧になってみてください。

今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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