口呼吸はうるさい?あなたは「呼吸がうるさい人」になってませんか?

口呼吸鼻呼吸、これはどちらも同じ「呼吸」ではありますが、実は口呼吸は様々なデメリットを伴う間違った呼吸法であるとして、現在多くの医師がその改善に取り組むよう呼びかけています。

特に、小さいころから口呼吸をする癖が身についてしまうと、それは歯並びや顔の骨格にまで影響してくるとも言われています。呼吸の仕方によって歯並びまでもが決まってしまうというのはなんだかすごく不思議な話のように聞こえますが、それゆえに口呼吸の改善は多くの歯科医師の方が呼びかけていますし、口呼吸が歯並びになぜ影響を与えるのかということも少しずつ分かってきています。

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ただこの口呼吸、自分に影響が及ぶだけでなく、実は周りの人にまで迷惑をかけてしまう可能性があります。その原因は「呼吸音」です。調べてみると分かると思いますが、結構、口で呼吸をする音がうるさいと感じている方は多いようです。^^;

あなたは、いつの間にか「呼吸がうるさい人」になってませんか?今回の記事では、口呼吸が引き起こす様々な問題について、詳しくまとめていきたいと思います。

目次

口呼吸がうるさい!あなたは「呼吸がうるさい人」になってませんか?

様々なデメリットを伴う口呼吸、これが実は周りの人にまで迷惑をかける原因になってしまっている可能性があります。

その理由が、口呼吸による「はあ、はあ」という呼吸音。本人が気が付いていないだけで、結構周囲でこれをうるさいと感じている方は多いようです。

他の人の口呼吸がうるさいと感じている方の話は、例えばこちらでご覧になれます。

こちらの方の話では、プレゼン中に呼吸音が響いてうるさいと感じたそうですが、一番聞こえているはずの本人が全く気が付かないというのは不思議な話ですよね。ただ、それが毎日のように続いていると、本人はもう全く意識すらしていないのかもしれません。

この呼吸音について、私自身周囲にそういった方がいないか思い返してみたのですが、そういえば、似たような人がいるのを思い出しました。その人は口呼吸ではなく鼻で呼吸をしているんですが、呼吸が荒くて、ちょっとうるさいなと気になったことがあるんですよね^^;

こういった方には注意してあげた方がいいのか、ちょっと、というかかなり迷いますよね。もちろん本人のためには言ってあげた方がいいのでしょうが、それでその人が傷つくかもしれないと考えると、言い出すのには勇気がいります。

ただ、その前に、まずは自分はどうなのかというのを今一度改めて考えてみることも大切ですね。口呼吸の音に限らず、ものを食べる音、貧乏ゆすりなど、何らかのしぐさが周りの人に不快感を与える影響になってしまっていないか、よく考えてみて、思い当たる部分があったら改善していくようにしましょう。

また、私は花粉症の症状があるので、春になるとどうしても鼻水、鼻づまりの症状がひどくなってしまうのですが、同じように春になると花粉症で鼻呼吸がしづらくなるという方は非常に多いと思います。

これまで、そのとき口呼吸になっていないか、呼吸がうるさくなっていないか、というのは考えたこともなかったのですが、これからはそういったことにも気を付けていきたいと思います。おそらく、同じように花粉症などの症状で鼻呼吸が辛いと感じる日があるという方は多いと思いますので、是非、「呼吸がうるさい人」になってしまわないように、気を付けるようにしましょう(^^)

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呼吸がうるさいだけじゃない!口呼吸によるデメリットはこちら!

いま、口呼吸の問題点として、その呼吸音が周りにまで迷惑をかけてしまう可能性があるという話をしましたが、実はこの口呼吸は、その他にもさまざまなデメリットを伴うということが分かっています。

では、この口呼吸にはいったいどんなデメリットがあるのか、以下で詳しくまとめていきたいと思います。

1:感染症の発症リスクを高める

まず、口呼吸が慢性化してしまっている方は、鼻呼吸をしている方に比べて、感染症にかかるリスクが高くなるといわれています。

そもそも、口と鼻はどちらも呼吸ができる器官ではあるのですが、その本来の役割にはちゃんと違いがあり、鼻には、繊毛や粘液で異物を取り除くことで、空気をある程度綺麗にするフィルターとしての働きがある他、冷たい空気を加湿して温かい状態にしてから肺の方へ送る役割を担っています。

一方、口で呼吸をすると、冷たい空気を異物を多く含んだまま吸い込んでしまうようになるため、その影響から自然と感染症を発症するリスクは高くなってしまうそうです。

2:口臭や歯周病の原因になる

口呼吸が慢性化してしまうと、口臭が強くなったり、虫歯や歯周病がひどくなる可能性があるとされています。これは口呼吸によって口内が乾燥し、口内細菌の繁殖を抑える役割を担う唾液が不足してしまうのがその原因です。

知らない方も多いかもしれませんが、私たちの口内には、実に300種類もの細菌が存在しているといわれています。ただ、こういった細菌も普段は唾液の自浄作用によってその繁殖が抑えられているわけですが、口呼吸が慢性化してしまうと、乾燥した環境を好む細菌はここぞとばかりに増えてしまい、結果細菌の塊であるプラークなどもできやすくなって、これが歯周病や口臭の原因になってしまうのです。

3:睡眠時無呼吸症候群の原因になる

睡眠時無呼吸症候群とは、その名前の通り、睡眠中に息ができなくなり、10秒以上の無呼吸を何度も何度も繰り返してしまう病気です。中には、1分以上も呼吸が止まってしまう方もいるそうです(-_-;)

この病気の方は、無呼吸の影響から何度も夜中に脳が起きてしまうため、結果十分な休養が取れず、昼間に眠気が表れてしまうのがその主な症状として知られています。

しかし、この病気が近年注目されている理由はそこではなく、実はこの病気は、症状をそのままにしておくと、脳血管障害高血圧心不全などの重大な病気のリスクが高くなる可能性があるということが分かってきているんだそうです。

睡眠時無呼吸症候群はその多くの方がひどいいびきの症状を伴うそうなので、これにあてはまる方は注意が必要ですが、今回お話している口呼吸が睡眠時無呼吸症候群の原因になる可能性があるのは、口呼吸が低位舌と呼ばれる症状の原因になる可能性があるからです。

皆さんは普段、自分の舌の位置を意識することなんてほとんどないと思うのですが、口をしっかりと閉じて舌の位置を意識すると、舌は上の歯のすぐ後ろにあって、口の中の天井部分に軽くくっついているということが分かると思います。

これが、本来正しいとされている舌の位置なのですが、口で呼吸をするために口をぽかんとあけてみると、その舌は天井から離れてしまいますよね。このぽかん口で口呼吸をする習慣が身についてしまうと、いつの間にか舌は段々と喉の奥の方に落ち込んでしまうようになり、この症状を、低位舌と呼ぶのです。

そして、この低位舌の症状が特にひどくなるのが寝ている時であり、今起きている状態でも、口をあけて上を向くと、舌は何となく喉の方に落ち込んでしまうというのが分かると思います。そして、この低位舌の症状がひどくなると、寝ているときに喉に落ち込んだ舌によって呼吸が苦しくなり、その抵抗からいびきが出たり、睡眠時無呼吸症候群の症状が表れてしまうと考えられているのです。

4:骨格や歯並びにまで影響を及ぼす

実は、口呼吸が小さいころから身についてしまうと、それは顔の骨格や歯並びにまで影響してくるということが分かってきています。口呼吸が骨格や歯並びにまで影響すると聞いても、いまいちピンとこないと思うのですが、実はこれにも、先ほど説明した舌の位置が大きく関係しています。

まず、先ほど舌は、上の歯のすぐ後ろにあって、天井に軽くくっついているのが正しい位置であるという話をしたのですが、そのまま唾を飲み込むと、その舌に、天井を押し返すような力が入るということが分かると思います。

実はこれがとても重要で、この舌が天井を押し返す力は、正中口蓋縫合と呼ばれる上あごのつなぎ目を押し拡げる重要な役割を担っていると考えられています。

このつなぎ目は12歳位まではまだ柔らかく、容易に広がるそうなのですが、舌の力がこのつなぎ目を広げ、上あごを正しく成長させることによって、歯が並ぶスペースが確保されることが、綺麗な歯並びを作るためには非常に重要なことなんだそうです。正中口蓋縫合は以下の写真を参考にしてください。

人は1日に2000回近くものを飲み込むといわれており、そう考えると、この力がいかに重要なものであるかということはよくわかりますよね。

また、小さい頃から口呼吸が身についてしまった方は出っ歯になりやすく、その影響から、まるで顎が無いかのような、独特な顔つきに成長してしまう可能性があることが分かってきています。この顔つきはアデノイド顔貌と呼ばれているのですが、このアデノイド顔貌については以下の記事で詳しく説明していますので、気になる方は是非ご覧になってみてください。

※アデノイド顔貌は治るの?その特徴や原因の口呼吸について解説します!

5:腎臓病の原因になる可能性がある

まだあるのかよ!と思ってしまいますが、実は口呼吸は、iga腎症と呼ばれる腎臓病の発症リスクを高めてしまう可能性があるということが現在指摘されています。このiga腎症とは、体内に存在するigaと呼ばれる抗体が抗原と結合して複合体を作り、それが腎臓内部の器官の一部分に蓄積することによって、段々と腎臓が機能不全に陥ってしまう病気です。この病気は、症状が進行すると透析治療も必要になります。

口で呼吸をすることが腎臓にまで影響するってどういうこと?本当に関係あるの?と、私も最初は思ったのですが、どうやらこの話に嘘は無いようで、口呼吸が確実に関係しているという証拠は無いようですが、この患者を2000人以上診てきたという堀田さんという医師の方によると、その患者の多くにおいて慢性的な口呼吸患者において見られる特徴が観察されたということらしいのです。これはいったいなぜなのでしょうか…

詳しくは以下の記事でまとめていますので、気になる方は是非読んでみてください。

【※注意】口呼吸が腎臓病の原因に?「iga腎症」とは?…

まとめ

今回の記事では、口呼吸がもたらす様々なデメリットに関する情報について詳しくまとめました。

口呼吸が自分の健康に悪影響を与えるというのは大きな問題ですが、実はその口呼吸が周りの人にまで影響を与えてしまう可能性があります。特に呼吸音は、周りの人も一度気になるとずっと気になってしまうようなので、皆さんも、「呼吸がうるさい人」になってしまわないように気を付けるようにしましょう。

また、口呼吸の改善方法に関する情報は以下の記事でまとめています。

【※ストップ】絆創膏を使って口呼吸悪化を防止する方法はこちら!

今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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