ぼーっとしていたり、うとうとしてしまうと、よだれが垂れそうになることってありませんか?実は、私も下を向いて本を読んでいる時や、電車に揺られてうとうとしてしまう時に、思わずよだれが垂れそうになってしまいそうになることがごくたまにあるのですが、それが家ではない時には、やばい!…と思って一気に目が覚めてしまいます。笑
まだ高校生だった時に、仲の良かった友人が居眠りをしていたことがあったのですが、めちゃくちゃよだれを垂らしていて、起こすにも起こしづらいということがありました^^;その友人が自然に起きるまで見届けてみましたところ、案の定、非常に焦っていました笑
よだれは特に赤ちゃんが垂らしているイメージがありますが、赤ちゃんの場合はよだれを垂らしていても、本当にかわいいですよね(^^)赤ちゃんは当たり前ですがよだれを垂らしてはいけないなんて思いもしませんし、まだ口周りの筋肉も未発達であるため、よだれが出てしまうことは仕方のないことなんです。
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しかし、もうすでに幼稚園に入っていたり、これから小学校に上がろうという年齢になっても、まだ頻繁によだれを垂らしているようなことがあったら、それはちょっとみっともないですよね。こういうエチケットの部分は、早めに治してあげるようにした方が、あとあとのことを考えるとその子にとって良いことであることには間違いありません。
では、なぜ子供でもよだれが垂れてしまう子がいるのかというと、実はそれは、口呼吸をしているサインかもしれないので要注意!実はこの口呼吸って、子供の成長に非常に悪影響を与えてしまう間違った呼吸法であるということが指摘されているんです。
そこで今回の記事では、よだれを垂らしてしまう子供がいる方には是非よんでほしい、口呼吸とよだれとの関連に関する情報や、その他口呼吸が引き起こす様々な問題に関する情報について詳しくまとめていきたいと思います。
目次
子供のよだれは要注意!それは口呼吸をしているサインかもしれません…

赤ちゃんの時には、よだれを垂らしてしまうのはもはや当たり前のことですよね。赤ちゃんの場合には、よだれを垂らしていてもかわいらしいな~ですんでしまいますし、これは生まれたての赤ちゃんにとっては仕方のないことでもあります。
しかし、もし自分の子供が、もうすでに幼稚園に入るような年齢であったり、小学校に上がるくらいの年齢なのに、まだよだれを垂らすようなことが頻繁にあるという方は是非気を付けてください。そのような症状がある子供は、もしかしたら慢性的に口呼吸をしてしまっている可能性があるからです。
何故そういえるかというと、そもそもよだれというのは、口をあけていなければ垂れることはありませんよね?当たり前の話ですが、この口をあけてしまう習慣というのが慢性的な口呼吸を招き、それによる様々な問題を引き起こしてしまう原因になってしまうのです。
実は近年、この口呼吸をしてしまう子供というのは、段々と増加傾向にあるといわれています。その原因としては、おしゃぶりの早期離脱や、硬いものを噛まなくなったことによる口周りの筋肉の低下など、様々な説がささやかれていますが、口呼吸をしてしまう子供が増えているということ自体はほぼ間違いないようです。
過去には、幼児を対象に行った調査において、保護者からの申告でその21%において口呼吸が見られたという調査結果も出ているそうです。更に、小学校高学年においては、その数は倍以上の半分程度にまで達したとも言われています。
そして、口呼吸をしてしまう方の増加が指摘されますとともに、この口呼吸が様々な問題を引き起こす原因になってしまう可能性があるということも段々と分かってきています。そしてその問題は、特に成長期の子供にこそ重大な影響が及ぶと言っても過言ではないのです。
では、その口呼吸が引き起こす問題とはいったい何なのか、以下で詳しくまとめていきたいと思います。
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口呼吸が引き起こす問題とは?口呼吸は子供の成長に影響を与えてしまいます…!

ぽかんと口をあけて口呼吸をしているのは、見ため的にもよくありませんが、実は子供の口呼吸はその子の成長にとって悪影響を及ぼしてしまう可能性があるので要注意です。なんと、最近では、慢性的な口呼吸が子供の歯並びの悪化や、顔つきにまで影響してくるということが分かってきています。
これはいったいどういうことなのか、それでは口呼吸が引き起こす可能性がある様々な問題に関する情報について詳しくまとめていきたいと思います。
1:感染症の発症リスクを高める

まず、口呼吸が慢性化してしまっている方は、鼻呼吸をしている方に比べて、感染症にかかるリスクが高くなるといわれています。
そもそも、口と鼻はどちらも呼吸ができる器官ではあるのですが、その本来の役割にはちゃんと違いがあり、鼻には、繊毛や粘液で異物を取り除くことで、空気をある程度綺麗にするフィルターとしての働きがある他、冷たい空気を加湿して温かい状態にしてから肺の方へ送る役割を担っています。
一方、口で呼吸をすると、冷たい空気を異物を多く含んだまま吸い込んでしまうようになるため、その影響から自然と感染症を発症するリスクは高くなってしまうそうです。
2:集中力の低下や体の疲れを引き起こす

口呼吸が慢性化してしまうと、それは集中力の低下や体の疲れを引き起こす原因になってしまうということも指摘されています。
実は過去に行われた研究において興味深いデータを示すものがあり、なんと口呼吸は、鼻呼吸に比べて、体への酸素供給量が18%も減少するということが報告されています。
何となく口の方がたくさん空気を取り込めているような気がしてしまいますが、実は空気中の酸素を肺胞に取りこませるためには空気の湿度や温度が重要であり、その点に着目すると、口から吸った空気に比べ、鼻から取り込んだ空気の方が、結果的によく肺胞になじむんだそうです。
こういった理由もあって、口呼吸をしてしまう方は何となく集中力が低下しやすかったり、体が疲れやすいといわれています。なんだか最近体がだるい…そう感じる方は、もしかしたらいつの間にか口呼吸をしてしまっているようなことはありませんか?
3:口臭や歯周病の原因になる

口呼吸が慢性化してしまうと、口臭が強くなったり、虫歯や歯周病がひどくなる可能性があるとされています。これは口呼吸によって口内が乾燥し、口内細菌の繁殖を抑える役割を担う唾液が不足してしまうのがその原因です。
知らない方も多いかもしれませんが、私たちの口内には、実に300種類もの細菌が存在しているといわれています。ただ、こういった細菌も普段は唾液の自浄作用によってその繁殖が抑えられているわけですが、口呼吸が慢性化してしまうと、乾燥した環境を好む細菌はここぞとばかりに増えてしまい、結果細菌の塊であるプラークなどもできやすくなって、これが歯周病や口臭の原因になってしまうのです。
4:睡眠時無呼吸症候群の原因になる

睡眠時無呼吸症候群とは、その名前の通り、睡眠中に息ができなくなり、10秒以上の無呼吸を何度も何度も繰り返してしまう病気です。中には、1分以上も呼吸が止まってしまう方もいるそうです(-_-;)
この病気の方は、無呼吸の影響から何度も夜中に脳が起きてしまうため、結果十分な休養が取れず、昼間に眠気が表れてしまうのがその主な症状として知られています。
しかし、この病気が近年注目されている理由はそこではなく、実はこの病気は、症状をそのままにしておくと、脳血管障害、高血圧、心不全などの重大な病気のリスクが高くなる可能性があるということが分かってきているんだそうです。
睡眠時無呼吸症候群はその多くの方がひどいいびきの症状を伴うそうなので、これにあてはまる方は注意が必要ですが、今回お話している口呼吸が睡眠時無呼吸症候群の原因になる可能性があるのは、口呼吸が低位舌と呼ばれる症状の原因になる可能性があるからです。
皆さんは普段、自分の舌の位置を意識することなんてほとんどないと思うのですが、口をしっかりと閉じて舌の位置を意識すると、舌は上の歯のすぐ後ろにあって、口の中の天井部分に軽くくっついているということが分かると思います。
これが、本来正しいとされている舌の位置なのですが、口で呼吸をするために口をぽかんとあけてみると、その舌は天井から離れてしまいますよね。このぽかん口で口呼吸をする習慣が身についてしまうと、いつの間にか舌は段々と喉の奥の方に落ち込んでしまうようになり、この症状を、低位舌と呼ぶのです。以下の画像を見ていただくと低位舌がどんなものか分かりやすいかと思います。

そして、この低位舌こそが、口呼吸を慢性化させてしまう1つの原因として指摘されています。上の画像を見ていただくと、低位舌の方は正常な方に比べ、舌によって気道がふさがれてしまい、息を吸いづらそうですよね?すると、低位舌の方はさらに息を吸いやすいように口で呼吸をする癖がついてしまうんだそうです。まさに悪循環ですね…!
そして、この低位舌の症状が特にひどくなるのが寝ている時であり、今起きている状態でも、口をあけて上を向くと、舌は何となく喉の方に落ち込んでしまうというのが分かると思います。そして、この低位舌の症状がひどくなると、寝ているときに喉に落ち込んだ舌によって呼吸が苦しくなり、その抵抗からいびきが出たり、睡眠時無呼吸症候群の症状が表れてしまうと考えられているのです。
ちなみに、この睡眠時無呼吸症候群は何となく中年の方に多い病気というイメージがある方も多いと思うのですが、子供でも発症することがあるそうです。詳しくはこちらのサイトなどを参考にしてみてください。
5:骨格や歯並びにまで影響を及ぼす

実は、口呼吸が小さいころから身についてしまうと、それは顔の骨格や歯並びにまで影響してくるということが分かってきています。口呼吸が骨格や歯並びにまで影響すると聞いても、いまいちピンとこないと思うのですが、実はこれにも、先ほど説明した舌の位置が大きく関係しています。
まず、先ほど舌は、上の歯のすぐ後ろにあって、天井に軽くくっついているのが正しい位置であるという話をしたのですが、そのまま唾を飲み込むと、その舌に、天井を押し返すような力が入るということが分かると思います。
実はこれがとても重要で、この舌が天井を押し返す力は、正中口蓋縫合と呼ばれる上あごのつなぎ目を押し拡げる重要な役割を担っていると考えられています。
このつなぎ目は12歳位まではまだ柔らかく、容易に広がるそうなのですが、舌の力がこのつなぎ目を広げ、上あごを正しく成長させることによって、歯が並ぶスペースが確保されることが、綺麗な歯並びを作るためには非常に重要なことなんだそうです。正中口蓋縫合は以下の写真を参考にしてください。

人は1日に2000回近くものを飲み込むといわれており、そう考えると、この力がいかに重要なものであるかということはよくわかりますよね。
また、小さい頃から口呼吸が身についてしまった方は出っ歯になりやすく、その影響から、まるで顎が無いかのような、独特な顔つきに成長してしまう可能性があることが分かってきています。この顔つきはアデノイド顔貌と呼ばれているのですが、このアデノイド顔貌については以下の記事で詳しく説明していますので、気になる方は是非ご覧になってみてください。
→※アデノイド顔貌は治るの?その特徴や原因の口呼吸について解説します!
また、低位舌は上あごの成長を妨げ、出っ歯になりやすくしてしまうというだけではなく、歯と歯の間に隙間を作ってしまうこともあるんだそうです。例えば以下の写真がそうなのですが、これをみるといかに舌の位置が大事かというのがよくわかりますよね^^;低位舌が進行し、上の歯と下の歯の間でその舌が常に前歯を押すような感じになってしまうと、このような歯の生え方をしてしまうんですね。

また、低位舌の方は寝ているときに呼吸が苦しくなってしまうため、その結果横を向いて寝てしまうようになり、その影響から顔のどちらかの側面に偏って重力がかかってしまうため、これも歯並びを悪くする原因になると指摘されています。歯並びと口呼吸、及び低位舌は本当に密接な関係を持っているんですね(-_-;)
6:腎臓病の原因になる可能性がある

まだあるのかよ!と思ってしまいますが、実は口呼吸は、iga腎症と呼ばれる腎臓病の発症リスクを高めてしまう可能性があるということが現在指摘されています。このiga腎症とは、体内に存在するigaと呼ばれる抗体が抗原と結合して複合体を作り、それが腎臓内部の器官の一部分に蓄積することによって、段々と腎臓が機能不全に陥ってしまう病気です。この病気は、症状が進行すると透析治療も必要になります。
口で呼吸をすることが腎臓にまで影響するってどういうこと?本当に関係あるの?と、私も最初は思ったのですが、どうやらこの話に嘘は無いようで、口呼吸が確実に関係しているという証拠は無いようですが、この患者を2000人以上診てきたという堀田さんという医師の方によると、その患者の多くにおいて慢性的な口呼吸患者において見られる特徴が観察されたということらしいのです。これはいったいなぜなのでしょうか…
詳しくは以下の記事でまとめていますので、気になる方は是非読んでみてください。
まとめ

今回の記事では、よだれが垂れてしまう子供には特に注意していただきたい、口呼吸が引き起こす様々な問題に関する情報について詳しくまとめました。
また、今回の記事を読んでいただいた方には分かっていただけたと思いますが、口呼吸は、もちろん大人であっても体に悪い影響を与える原因になってしまいます。そのため、もし自分は口呼吸になっている時があるかもしれない…と感じる方は、是非早めに改善に取り組むようにしましょう。
口呼吸の改善方法に関する情報は以下の記事で詳しくまとめています。気になる方は是非一度ご覧になってみてください。
今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)
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