※イライラの原因は口呼吸?口で浅い呼吸をしている方は要注意!

最近なんだかイライラする、疲れが取れないという方は、もしかしたらいつの間にか口呼吸になってしまっているということはありませんか。イライラしやすく、気が付くと口で浅い呼吸をしているという方は注意が必要です。

口呼吸と鼻呼吸、これはどちらも同じ「呼吸」ではありますが、実は口呼吸は様々なデメリットを伴う間違った呼吸法であるとして、現在多くの医師の方がその改善に取り組むよう呼びかけています。

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この口呼吸の危険性について、特に注意を呼び掛けているのが歯医者さんです。なぜ歯医者さんなのかというと、実は最近、この口呼吸は、歯並びや、歯周病の悪化と深く関わっているということが分かってきているんです。

口で呼吸をするのが歯並びに影響するというのは不思議な話ですが、実はこれにはちゃんとした理由があります。今回の記事では、口呼吸が持つデメリットについて詳しく説明するとともに、その改善方法などについて詳しくまとめていきたいと思います。

目次

イライラしやすい方は要注意!もしかしたら口呼吸になってませんか?

もし、なんだか最近イライラしやすいという方は、今後、気が付くと口呼吸になっていないか時折意識してみてください。もし、いつの間にか口をぽかんとあけてしまい、浅い口呼吸をしてしまっている場合、その改善は早めに行った方が良いでしょう。

見ている人は結構見ていますが、実際、口呼吸をしている方は、自分が口で呼吸をしているという意識はほとんどないと思います。私は大丈夫、という方ももしかしたら寝ている間は口呼吸になってしまっている可能性はあります。特に朝起きた時口の渇きがひどいという方は口呼吸をしてしまっている可能性が高いので要注意です。

これまでの調査から、口呼吸は睡眠の質を下げてしまうということが分かっています。特に、口呼吸がひどくなるとそれはいびきや睡眠時無呼吸症候群の原因となり、何度も夜中に脳を起こしてしまう原因となります。その結果よく疲れが取れず、昼間に眠くなってしまったり、イライラしたりという症状が表れてしまうのです。なので、起きている間の口呼吸は言わずもがな改善すべきですが、寝ている間口をあけていないか、というところまでしっかりとケアをし、改善していくことが大切です。

口呼吸は様々なデメリットを伴う呼吸法であり、およそメリットと呼べるものはありません。では、その口呼吸はいったいどんなデメリットを伴うものなのか、以下で詳しく説明していきたいと思います。

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あなたは大丈夫?口呼吸のデメリットはこちら!

現在、日本人の大半はいつの間にか口呼吸をしていると指摘する医師の方もいますが、この口呼吸は様々なデメリットを伴う危険な呼吸法なので、早めに改善に取り組むことが大切です。

では口呼吸のデメリットにはどんなものがあるのか、以下で詳しく説明していきます。

1:感染症の発症リスクを高める

まず、口呼吸が慢性化してしまっている方は、鼻呼吸をしている方に比べて、感染症にかかるリスクが高くなるといわれています。

そもそも、口と鼻はどちらも呼吸ができる器官ではあるのですが、その本来の役割にはちゃんと違いがあり、鼻には、繊毛や粘液で異物を取り除くことで、空気をある程度綺麗にするフィルターとしての働きがある他、冷たい空気を加湿して温かい状態にしてから肺の方へ送る役割を担っています。

一方、口で呼吸をすると、冷たい空気を異物を多く含んだまま吸い込んでしまうようになるため、その影響から自然と感染症を発症するリスクは高くなってしまうそうです。

2:口臭や歯周病の原因になる

口呼吸が慢性化してしまうと、口臭が強くなったり、虫歯や歯周病がひどくなる可能性があるとされています。これは口呼吸によって口内が乾燥し、口内細菌の繁殖を抑える役割を担う唾液が不足してしまうのがその原因です。

知らない方も多いかもしれませんが、私たちの口内には、実に300種類もの細菌が存在しているといわれています。ただ、こういった細菌も普段は唾液の自浄作用によってその繁殖が抑えられているわけですが、口呼吸が慢性化してしまうと、乾燥した環境を好む細菌はここぞとばかりに増えてしまい、結果細菌の塊であるプラークなどもできやすくなって、これが歯周病や口臭の原因になってしまうのです。

3:睡眠時無呼吸症候群の原因になる

睡眠時無呼吸症候群とは、その名前の通り、睡眠中に息ができなくなり、10秒以上の無呼吸を何度も何度も繰り返してしまう病気です。中には、1分以上も呼吸が止まってしまう方もいるそうです(-_-;)

この病気の方は、無呼吸の影響から何度も夜中に脳が起きてしまうため、結果十分な休養が取れず、昼間に眠気が表れてしまうのがその主な症状として知られています。

しかし、この病気が近年注目されている理由はそこではなく、実はこの病気は、症状をそのままにしておくと、脳血管障害高血圧心不全などの重大な病気のリスクが高くなる可能性があるということが分かってきているんだそうです。

睡眠時無呼吸症候群はその多くの方がひどいいびきの症状を伴うそうなので、これにあてはまる方は注意が必要ですが、今回お話している口呼吸が睡眠時無呼吸症候群の原因になる可能性があるのは、口呼吸が低位舌と呼ばれる症状の原因になる可能性があるからです。

皆さんは普段、自分の舌の位置を意識することなんてほとんどないと思うのですが、口をしっかりと閉じて舌の位置を意識すると、舌は上の歯のすぐ後ろにあって、口の中の天井部分に軽くくっついているということが分かると思います。

これが、本来正しいとされている舌の位置なのですが、口で呼吸をするために口をぽかんとあけてみると、その舌は天井から離れてしまいますよね。このぽかん口で口呼吸をする習慣が身についてしまうと、いつの間にか舌は段々と喉の奥の方に落ち込んでしまうようになり、この症状を、低位舌と呼ぶのです。

そして、この低位舌の症状が特にひどくなるのが寝ている時であり、今起きている状態でも、口をあけて上を向くと、舌は何となく喉の方に落ち込んでしまうというのが分かると思います。そして、この低位舌の症状がひどくなると、寝ているときに喉に落ち込んだ舌によって呼吸が苦しくなり、その抵抗からいびきが出たり、睡眠時無呼吸症候群の症状が表れてしまうと考えられているのです。

4:骨格や歯並びにまで影響を及ぼす

実は、口呼吸が小さいころから身についてしまうと、それは顔の骨格や歯並びにまで影響してくるということが分かってきています。口呼吸が骨格や歯並びにまで影響すると聞いても、いまいちピンとこないと思うのですが、実はこれにも、先ほど説明した舌の位置が大きく関係しています。

まず、先ほど舌は、上の歯のすぐ後ろにあって、天井に軽くくっついているのが正しい位置であるという話をしたのですが、そのまま唾を飲み込むと、その舌に、天井を押し返すような力が入るということが分かると思います。

実はこれがとても重要で、この舌が天井を押し返す力は、正中口蓋縫合と呼ばれる上あごのつなぎ目を押し拡げる重要な役割を担っていると考えられています。

このつなぎ目は12歳位まではまだ柔らかく、容易に広がるそうなのですが、舌の力がこのつなぎ目を広げ、上あごを正しく成長させることによって、歯が並ぶスペースが確保されることが、綺麗な歯並びを作るためには非常に重要なことなんだそうです。正中口蓋縫合は以下の写真を参考にしてください。

人は1日に2000回近くものを飲み込むといわれており、そう考えると、この力がいかに重要なものであるかということはよくわかりますよね。

また、小さい頃から口呼吸が身についてしまった方は出っ歯になりやすく、その影響から、まるで顎が無いかのような、独特な顔つきに成長してしまう可能性があることが分かってきています。この顔つきはアデノイド顔貌と呼ばれているのですが、このアデノイド顔貌については以下の記事で詳しく説明していますので、気になる方は是非ご覧になってみてください。

※アデノイド顔貌は治るの?その特徴や原因の口呼吸について解説します!

口呼吸はどうやって改善したらいいの?

口呼吸がいかに多くのデメリットを伴うものであるかというのは、ここまででよくわかっていただけたと思うのですが、では、この口呼吸はいったいどのようにして改善したら良いのでしょうか。

まず、起きているときに口呼吸をしてしまうという方は、口元に意識を置いておくということはもちろん大切ですが、ガムを噛むという方法も有効です。ガムによる口呼吸改善は多くの医師の方も推薦している方法であり、低位舌の改善にもつながるといわれているため、是非取り入れるようにしましょう。

ガムによる低位舌改善トレーニングは、こちらのサイトなどを参考にしてみてはいかがでしょうか?(^^)

また、寝ている間に口呼吸になってしまうという方は、テープやマスクで口が開かないように固定してしまう方法が有効です。最近では、以下の写真のようなそれ専用のグッズも販売されているので、こういったものを活用するといいかもしれませんね。ピンクのマスクは、「快眠サポート美呼吸マスク」という商品です。

私個人的には、マスクの方は買ってもいいと思いますが、テープの方は少々割高なので、とりあえず市販の絆創膏で試してみるのが良いのではないかと思います。こういった商品のレビューの中に、絆創膏で十分という声もありました。

こんなもので本当に口呼吸が治るの?と思う方ももしかしたらいるかもしれませんが、テープの方のレビューを見てみると、結構改善を実感している方は多いようですよ(^^)もし自分の口呼吸が気になる方は、是非できるところから改善に取り組んでみるようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、様々なデメリットを伴う口呼吸について、そのデメリットの詳細や改善方法に関する情報について詳しくまとめました。

なんだかイライラしやすい、という方は、是非この機会に鼻呼吸を意識して行ってみてください。口で呼吸をする癖はなかなか簡単には治らないかもしれませんが、まずは意識して鼻呼吸をする、ということが改善への第一歩です。

今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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