
皆さんはこれまでに、いびきの症状を指摘されたことがありますか?もし頻繁にいびきの症状が表れるようなら、その原因についてよく考えることはとても大切です。
もし普段1人で寝ているわけではないのであれば、いびきはそれ自体が周りの人に迷惑をかける原因にもなってしまいますが、そのいびきの症状をそのままにしておくと、何より自分自身の体が段々と様々な病気を発症しやすくなってしまうかもしれないのです。
その理由は、いびきの症状をそのままにしておくと、それがいずれ睡眠時無呼吸症候群を発症する原因になってしまうためであり、この病気は近年、脳血管障害や高血圧、心不全などの命にもかかわるような様々な病気の発症リスクを高めてしまうということが分かってきているんです。
スポンサードリンク
睡眠時無呼吸症候群とは、その名前の通り、睡眠中に無呼吸の症状を何回も繰り返してしまうようになる病気のことで、なんと中には、1分~2分の無呼吸を夜の間に100回から200回近く繰り返してしまうという方もいるそうです。実際、今自分で息を止めてみても1分止めるというのはちょっと苦しくなりますが、ましてや寝ている間に無意識のうちに無呼吸になってしまうなんて、ちょっと考えただけでもそれがいかに体にとって危ないことであるのかということはよくわかりますよね。
なんだか朝起きると口が渇いているという方は要注意、実はいびきの症状や睡眠時無呼吸症候群という病気は、夜ぽかんと口を開けて口呼吸をして寝ていると引き起こされてしまう症状なのです。
では、これはいったいどうしてなのでしょうか。今回の記事では、睡眠中の口呼吸が引き起こす睡眠時無呼吸症候群に関する情報について詳しくご説明しますとともに、その睡眠中の口呼吸を防ぐための方法などについてまとめていきたいと思います。
目次
睡眠中の口呼吸に要注意!口呼吸が睡眠時無呼吸症候群の原因になる理由とは…

これまでに何度もいびきの症状を指摘されたことがあったり、なんだか朝起きると口の中がとても乾いている…という方は、もしかしたら夜寝ている間ずっと口をぽかんとあけて口呼吸をしてしまっているのかもしれません。しかし、実はこの口呼吸、非常に危険な行為であるということが近年分かってきているため、そうかも知れないと感じたら、すぐに何らかの対策をとることが大切です。
睡眠中の口呼吸が睡眠時無呼吸症候群の原因になってしまうのは、その口呼吸が舌の位置に影響を与え、ぽかんと口をあけていると舌が喉の奥に落ち込み、その舌が気道を圧迫してしまうことが呼吸を困難にさせてしまうためです。このような症状を低位舌と呼ぶのですが、皆さんも今、自分が低位舌になっていないかちょっと確認してみてください。
重度の低位舌の方になると、寝ている時だけでなく、起きている時でもその舌の位置は正しい位置にはない場合があります。では、舌の正しい位置とはいったいどこなのかというと、今口を閉じた時に、特に意識しなくても、舌の上面が口内の天井部分に軽くピタッとくっついている方は、とりあえずは安心していただいて大丈夫です。しかし、この時すでに舌が天井にくっついていないという方は要注意!これに該当する方はすでに低位舌の症状が進行してしまっている可能性があります。
この低位舌がどんなものかというのは、以下の図も参考にしてください。これをみていただくと、確かに正常な方と低位舌が起きている方とではその舌の位置に違いが生じているということがよくわかっていただけると思います。また、低位舌が起きている方においては、その舌が気道を圧迫してしまっているということもわかりますよね。

また、寝ている間は重力の影響もうけてしまうため、低位舌の症状は余計進行しやすいといわれています。
この喉に落ち込んだ舌によって気道がふさがれてしまうと、そこを空気が通る際周りの組織が振動し、これがいびきの症状となって表れます。しかし、いびきという現象自体は低位舌だけがその原因になるわけではありません。例えばもともと首周りに脂肪がついている方は、それも気道を圧迫する原因になってしまいますし、扁桃腺が他の方よりも大きかったりすると、それもまた呼吸をしづらくさせる原因になってしまいます。
また、慢性的な鼻づまりも呼吸をしづらくさせる原因になりますし、鼻づまりが起きている方は特に口呼吸をしやすくなってしまうため要注意です。また、その鼻づまりがアレルギー性鼻炎によるものであったり、鼻の奥にあるアデノイドと呼ばれる組織の肥大であったりと、その原因もまた人によって様々です。
しかし、ただ1つハッキリと言えることは、いびきという症状は体にとって良いことではないということです。特に、毎日いびきをかいてしまうようであれば、それがひどくなってしまう前に、一度専門医の方に相談をしてみることはとても大切なことです。
なんだかよく寝たのにすっきりしないな~と感じる方は、睡眠中に無呼吸の症状が表れ、何度も脳が起きてしまっているからかもしれません。日中の眠気は睡眠時無呼吸症候群の患者にみられる代表的な症状として知られていますので、もしこういった症状に心当たりがある方は、早めにその対策を行うようにしましょう。
スポンサードリンク
口呼吸を治すベルトとは?睡眠中の口呼吸や低位舌を改善する方法についてまとめます!

まず、既に睡眠時無呼吸症候群の症状があるということがはっきり分かっている方は、一度専門の医師の方に相談してみることをお勧めいたします。その症状が低位舌によるものとは限りませんし、喉の形や組織の肥大にその原因がある場合には、その原因となっている部分を取り除く必要がある可能性があるからです。
この睡眠時無呼吸症候群という病気は、何となく中年の男性に多いようなイメージがあるという方は多いのではないかと思いますが、実は小さな子供でもこの病気を発症してしまうこともあります。そういった場合、鼻の奥にあるアデノイドと呼ばれる組織の肥大が呼吸困難を招いている場合も多く、まさにそれが原因となっている場合には、手術によってその組織を取り除く必要があります。
アデノイドとは、別名咽頭扁桃(いんとうへんとう)とも呼ばれている組織のことで、外から入ってきた細菌やウイルスなどを体に記憶させる役割などを担っています。しかし、その役割は生まれてから数年でほとんど達成され、大人になるにつれてだんだんとこの組織は小さくなっていくといわれているのですが、中にはこの組織が肥大しすぎたり、大きいままであったりという方もいるそうで、これが鼻からの呼吸を困難にする1つの原因になってしまうのです。アデノイドの位置は、以下の図を参考にしてください。

このように、呼吸がしづらくなってしまう原因は人それぞれなのですが、口呼吸からの低位舌という流れは日々の習慣から徐々に進行してしまう症状ですので、普段から自分自身で対策を行うことも非常に大切です。そこで、寝ている間の口呼吸を防ぐにはいったいどうしたらいいのか、その方法をいくつかご紹介したいと思います。
1:改善グッズを使う

最近では、この睡眠中の口呼吸を改善させるための商品が色々と販売されているということをご存知でしょうか?もし普段からいびきをかいてしまうようなことがあるなら、そういった改善グッズを1つは持っておくようにするといいかもしれません。
では、その改善グッズにはどのようなものがあるのかというと、まず、今回はタイトルに口呼吸を治すベルトと書きましたが、これは腰に巻くようなベルトのことではなく、すなわち口が開かないようにするサポータータイプの商品のことです(^^)
例えば以下の商品がその1つ。こちらは、IKK株式会社という会社から販売されている、ぐっすりベルトと呼ばれる商品です。

このぐっすりベルトは、他のサポータータイプの商品に比べて、寝ている間にずれにくかったり、素材が伸びにくいということがその説明に書かれていました。ただ、このぐっすりベルトのようなサポータータイプの商品は色々な会社から販売されていますので、もしほしいという方は、そういった様々な商品のレビューなどを見ていただき、ご自身で選んでみることをお勧めいたします。
また、口呼吸を改善するグッズとして定番中の定番と言っていいのが、口に貼るテープタイプの商品です。例えば、小林製薬から販売されているナイトミンがその1つです。

口が開かないようにテープで固定するという何ともシンプルな商品ですが、実際レビューなどを見てみると効果を感じていらっしゃる方も多いようです。15枚入りで約1000円と、ちょっと割高な気もしますが、一度試してみる価値は十分にあると思います。
後は、ブレストレーナーと呼ばれるマウスピースのような商品も販売されています。使い方は非常に簡単で、これをくわえて寝るだけなのですが、口内の圧力が外の圧力よりも低くなる作用を利用して、口を開かなくしてくれるそうです

2:あいうべ体操

先ほど説明したような改善グッズを使う方法もお勧めですが、もっと簡単に何も使わずに低位舌の症状の改善効果が期待できるトレーニング方法もあります。その方法が、あいうべ体操と呼ばれるお口の運動で、これは福岡にあるみらいクリニックの院長を務める、今井一彰氏が考案した方法です。
この今井先生は口呼吸の危険性を訴える第一人者とも呼べる方で、過去には口呼吸に関する書籍も何冊も書いています。また、ご存知ないかもしれませんが、このあいうべ体操は過去にはテレビでも紹介されたこともありますし、海外でも紹介されています。とても簡単にできる方法なので、普段口呼吸になっているかもと感じたり、低位舌かもしれないという方は、やらない手はありません。
ではこのあいうべ体操はどうやるのかというと、詳しいやり方は以下の図を参考にしていただければと思います。

あ~い~う~べ~と大きく口を動かし、最後のべ~では舌が顎につくくらい出すというのがポイント。これによって、口周りの筋肉や、舌の筋肉を鍛え、ちゃんと口を閉じることができるようになったり、今回説明した低位舌の症状の改善が期待できるそうです。これが毎日の習慣になるよう、まずは1か月ほど頑張って継続してみましょう(^^)
まとめ

今回の記事では、睡眠中の口呼吸が引き起こす睡眠時無呼吸症候群について詳しくまとめますとともに、その口呼吸を改善するための方法などについてまとめました。
ぐっすりベルトのようなサポータータイプの商品を1つ持っておくと良いのではないかと思いますが、調べていただくと分かりますが、結構様々な商品があります。口コミなどもその商品によって結構違ったりするので、是非、これだと思うような商品を探してみてください。
今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)
スポンサードリンク
コメントを残す