※口内炎ができやすい方へ、もしかしたら口呼吸していませんか?

皆さんもこれまでに一度は口内炎ができてしまったことがあると思うのですが、あれって地味に痛いですよね。特にものを食べるときにずきずき痛むので、せっかくのご飯もおいしく感じなくなってしまいます。

口内炎にも色々と種類があり、その原因にも諸説あるそうですが、その大半を占めているといわれるアフタ性口内炎と呼ばれる口内炎は、いまだにその原因がはっきりとは分かっていないそうです。疲労や免疫力の低下、栄養不足などがその原因として挙げられているそうですが、いずれにせよ、口内炎は体調があまり良くない時のサインとして表れるような症状と言えますので、口内炎ができることは食生活について見直すいい機会と言えるかもしれませんね。

私も口内炎ができてしまったときは、ビタミンBが足りてないのかなーなんて思ってサプリメントを飲んだりしますが、とは言え、口内炎って普通はそんなに頻繁にできるものではありませんよね。私もここ最近はできた記憶がありません。

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もしあまりにも口内炎ができやすいという場合には、何か他の方とは違うような根本的な原因がある可能性がありますが、もしかしたら、口内炎が頻繁にできやすいという方は、普段口呼吸をしてしまっているということはないでしょうか?気が付くと口をぽかんとあけてしまっていたり、「はあはあ」、と口で浅い呼吸をしてしまっている方は要注意なんです!

既にご存知の方もいるかも知れませんが、実はこの口呼吸は非常に多くのデメリットを伴う間違った方法であり、その危険性については多くの医師の方が指摘しています。もし今口呼吸をしているようなことああれば、なるべく早めに改善に取り組んだ方がよいでしょう。

ではこの口呼吸はいったい何がいけないのか、今回の記事では、口呼吸と口内炎の関連についてまとめますとともに。現在口呼吸が引き起こすといわれている様々な問題に関する情報について詳しくまとめていきたいと思います。

目次

口呼吸が口内炎の原因に?その理由とは?

もし頻繁に口内炎ができてしまったり、一度にいくつもの口内炎ができてしまったりした場合には、細菌やウイルスによる感染が原因で口内炎ができてしまっている可能性があります。

実は、私達人間の口の中には色々な細菌やウイルスが住み着いており、その種類はなんと300種類以上にも及ぶとも言われています。何となく気持ちが悪いですが、ただこういった細菌類は普段は悪さをすることはあまりなく、また唾液の自浄作用によって、急激に増加をしてしまうということはありません。

しかしここで問題となってくるのが先ほど申し上げた口呼吸であり、口で呼吸をすると唾液が乾燥しやすくなるため、そうすると鼻呼吸をする方に比べて口の中の細菌類は増えやすくなるということが指摘されています。また、その影響から、口呼吸をしやすい方は細菌類の塊であるプラークもできやすく、口臭や歯周病が悪化しやすいんだそうです。

口内炎を引き起こすウイルスとしては単純ヘルペスウイルスなどが有名であり、あまり聞きなれない名前かもしれませんが、このウイルス自体はなんら珍しいものではなく、人の約8割は一度は感染したことがあるといわれています。ただ、こういった、細菌やウイルスは感染=何らかの症状の発症というわけではないので、口の中でおとなしくしているということもあり得るのです。

ただ、口内が乾燥して細菌類が繁殖し、なおかつ細胞を守る粘膜などが乾燥して免疫力が低下してしまうと、その細菌類が細胞に感染をおこしてまた繁殖し、それが口内炎などの症状となって表れてしまう可能性があります。もちろん、口内炎ができやすい理由は細菌感染には限りませんが、もしそういった方で口呼吸に心当たりがある方は、まずはそこから改善に取り組んでみてはいかがかと思います。

そして、ここまでは口呼吸は口内の細菌やウイルスを増加させる原因になってしまうという話をしたのですが、実はこの口呼吸によって引き起こされるとされる問題はそれだけではないんです。そこで次に、現在口呼吸が引き起こす可能性があるといわれている様々な問題に関する情報についてまとめていきたいと思います。

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口呼吸によって引き起こされる問題とは?小さなお子さんがいる方は必見です!

さて、現在様々な問題が指摘されている口呼吸は、実は特に小さいころからこれが定着してしまうと、なんとそれはその子の顔つきにまで影響を及ぼしてしまうかもしれないということが分かってきています。

これははたしてどういうことなのか、ここからは、口呼吸によって引き起こされる可能性がある様々な問題に関する情報について詳しくまとめていきたいと思います。

1:感染症の発症リスクを高める

まず、これは先ほどの口内炎の話と関連がありますが、口呼吸が慢性化してしまっている方は、鼻呼吸をしている方に比べて、感染症にかかるリスクが高くなるといわれています。

そもそも、口と鼻はどちらも呼吸ができる器官ではあるのですが、その本来の役割にはちゃんと違いがあり、鼻には、繊毛や粘液で異物を取り除くことで、空気をある程度綺麗にするフィルターとしての働きがある他、冷たい空気を加湿して温かい状態にしてから肺の方へ送る役割を担っています。

一方、口で呼吸をすると、冷たい空気を異物を多く含んだまま吸い込んでしまうようになるため、その影響から自然と感染症を発症するリスクは高くなってしまうそうです。

2:睡眠時無呼吸症候群の原因になる

睡眠時無呼吸症候群とは、その名前の通り、睡眠中に息ができなくなり、10秒以上の無呼吸を何度も何度も繰り返してしまう病気です。中には、1分以上も呼吸が止まってしまう方もいるそうです(-_-;)

この病気の方は、無呼吸の影響から何度も夜中に脳が起きてしまうため、結果十分な休養が取れず、昼間に眠気が表れてしまうのがその主な症状として知られています。

しかし、この病気が近年注目されている理由はそこではなく、実はこの病気は、症状をそのままにしておくと、脳血管障害高血圧心不全などの重大な病気のリスクが高くなる可能性があるということが分かってきているんだそうです。

睡眠時無呼吸症候群はその多くの方がひどいいびきの症状を伴うそうなので、これにあてはまる方は注意が必要ですが、今回お話している口呼吸が睡眠時無呼吸症候群の原因になる可能性があるのは、口呼吸が低位舌と呼ばれる症状の原因になる可能性があるからです。

皆さんは普段、自分の舌の位置を意識することなんてほとんどないと思うのですが、口をしっかりと閉じて舌の位置を意識すると、舌は上の歯のすぐ後ろにあって、口の中の天井部分に軽くくっついているということが分かると思います。

これが、本来正しいとされている舌の位置なのですが、口で呼吸をするために口をぽかんとあけてみると、その舌は天井から離れてしまいますよね。このぽかん口で口呼吸をする習慣が身についてしまうと、いつの間にか舌は段々と喉の奥の方に落ち込んでしまうようになり、この症状を、低位舌と呼ぶのです。

そして、この低位舌の症状が特にひどくなるのが寝ている時であり、今起きている状態でも、口をあけて上を向くと、舌は何となく喉の方に落ち込んでしまうというのが分かると思います。そして、この低位舌の症状がひどくなると、寝ているときに喉に落ち込んだ舌によって呼吸が苦しくなり、その抵抗からいびきが出たり、睡眠時無呼吸症候群の症状が表れてしまうと考えられているのです。

3:骨格や歯並びにまで影響を及ぼす

ある意味これが一番怖い問題ではないかと思うのですが、実は、口呼吸が小さいころから身についてしまうと、それは顔の骨格や歯並びにまで影響してくるということが分かってきています。口呼吸が骨格や歯並びにまで影響すると聞いても、いまいちピンとこないと思うのですが、実はこれにも、先ほど説明した舌の位置が大きく関係しています。

まず、先ほど舌は、上の歯のすぐ後ろにあって、天井に軽くくっついているのが正しい位置であるという話をしたのですが、そのまま唾を飲み込むと、その舌に、天井を押し返すような力が入るということが分かると思います。

実はこれがとても重要で、この舌が天井を押し返す力は、正中口蓋縫合と呼ばれる上あごのつなぎ目を押し拡げる重要な役割を担っていると考えられています。

このつなぎ目は12歳位まではまだ柔らかく、容易に広がるそうなのですが、舌の力がこのつなぎ目を広げ、上あごを正しく成長させることによって、歯が並ぶスペースが確保されることが、綺麗な歯並びを作るためには非常に重要なことなんだそうです。正中口蓋縫合は以下の写真を参考にしてください。

人は1日に2000回近くものを飲み込むといわれており、そう考えると、この力がいかに重要なものであるかということはよくわかりますよね。

また、小さい頃から口呼吸が身についてしまった方は出っ歯になりやすく、その影響から、まるで顎が無いかのような、独特な顔つきに成長してしまう可能性があることが分かってきています。この顔つきはアデノイド顔貌と呼ばれているのですが、このアデノイド顔貌については以下の記事で詳しく説明していますので、気になる方は是非ご覧になってみてください。

※アデノイド顔貌は治るの?その特徴や原因の口呼吸について解説します!

4:腎臓病の原因になる可能性がある

まだあるのかよ!と思ってしまいますが、実は口呼吸は、iga腎症と呼ばれる腎臓病の発症リスクを高めてしまう可能性があるということが現在指摘されています。このiga腎症とは、体内に存在するigaと呼ばれる抗体が抗原と結合して複合体を作り、それが腎臓内部の器官の一部分に蓄積することによって、段々と腎臓が機能不全に陥ってしまう病気です。この病気は、症状が進行すると透析治療も必要になります。

口で呼吸をすることが腎臓にまで影響するってどういうこと?本当に関係あるの?と、私も最初は思ったのですが、どうやらこの話に嘘は無いようで、口呼吸が確実に関係しているという証拠は無いようですが、この患者を2000人以上診てきたという堀田さんという医師の方によると、その患者の多くにおいて慢性的な口呼吸患者において見られる特徴が観察されたということらしいのです。これはいったいなぜなのでしょうか…

詳しくは以下の記事でまとめていますので、気になる方は是非読んでみてください。

【※注意】口呼吸が腎臓病の原因に?「iga腎症」とは?…

まとめ

今回の記事では、口呼吸と口内炎の関連についてまとめますとともに、口呼吸が引き起こすとされる様々な問題に関する情報について詳しくまとめました。

口内炎に限らず、最近風邪をひきやすくなった、など、免疫力の低下を感じる方は、一度自分が口呼吸をしてしまっていないか、よく意識してみてください。もし口呼吸に心当たりがある方は、それによる様々な問題が引き起こされてしまう前に、なるべく早めに改善に取り組むようにしましょう。

口呼吸の改善方法については以下の記事でご紹介していますので、よろしかったらご覧になってみてください。

ガムテープ?マウスピース?口呼吸の矯正グッズはこちら!…

今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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