※口呼吸が口臭の原因になるのはなぜ?その改善方法はこちら!

皆さんは普段自分の口臭に気を使っていますか?他の人と付き合っていく上で、口臭を気にすることはマナーとしてとても大切なことですよね。

こんなことを言ってはなんですが、皆さんの周りに結構口臭がきつい方っていらっしゃいませんか?^^;私は周りに何人かいるのですが、あまりにきついと、本人は気がつかないのかと不思議に思うこともあります。

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それと同時に自分は大丈夫だろうかと少し不安になることもあるのですが、人の口臭って、明らかにその人その人それぞれに程度が違いますよね。別に口臭がきつい人ほど何かその臭いのもととなる特別なものを食べているというわけではないはずなのに、人によって口臭の程度が違うのはいったいなぜなのでしょうか?

実は、この口臭を悪化させてしまう1つの原因が、慢性的な口呼吸の症状であるといわれています。鼻で呼吸をせず、口をぽかんとあけて呼吸をしてしまうようになると、口臭が悪化しやすいといわれているんです。

ではこれはいったいなぜなのでしょうか?今回の記事では、口呼吸が口臭の原因になるのはいったいなぜなのか詳しくまとめますとともに、口呼吸の改善方法についてまとめていきたいと思います。

目次

口呼吸が口臭の原因になるのはいったいなぜ?あなたの口臭は大丈夫?

私も最近は結構口臭に気を使っていて、自分で息をはあーと吐いて確認してみたりもするのですが、ちょっと離れているのに、明らかに口臭がきつい方ってわりといらっしゃいますよね(-_-;)その人を傷つけてしまうかもしれないのでもちろん注意はできないのですが、そういった方とエレベーターで一緒になったりすると、他の人に自分がその犯人だと思われないかとひやひやすることもあります…

このように、人によって口臭の程度が違うのはいったいなぜなのか、ニンニクのきいた料理などを食べた後は誰もが口臭がきつくなってしまいますが、そうではない時に口臭がきつい方はいったい何が原因なのかと気になったことがある方も多いのではないかと思います。そういった方は既にご存知かもしれませんが、実はこの人間の口臭の大きな原因となっているのが、口の中に住み着いている細菌であるといわれているんです。

皆さんは、人の口の中には実に300種類以上もの細菌が存在しているということをご存知でしょうか?知らなかった方からするとすごく気持ち悪く感じるかもしれませんが^^;、そういった細菌が、口の中にはなんと1000億匹以上も存在しているといわれているんです。やばい、今すぐ歯を磨きたいと思う方も多いかもしれません。笑

または、私はいっつも歯をしっかりと磨いているので、そんなにいるわけがないと思う方もいるかも知れませんね。しかしこれは、歯をしっかり磨く方の口の中にいるといわれている細菌の数なんです。逆に歯をそんなに磨かない方は4000億匹以上もの細菌が口の中にいるといわれており、全く磨かない場合は1兆もの細菌が口の中で繁殖しているとも言われています。

想像すると何とも気持ちが悪いですが、実は朝起きた時は、多くの方において細菌が一兆匹に近い値まで口の中で繁殖しているといわれているんです。そんなのウソだろと思いたくなりますが、残念なことにこれは嘘ではなく、本当のことらしいです。(-_-;)

何故寝ているときにこれほどまでに細菌が増えやすいのかというと、寝ているときは起きている間に比べて唾液の分泌量が減ってしまうことがその大きな原因とされています。口の中の細菌は乾いた環境を好むものが多いため、口の中が乾燥してしまうと細菌はここぞとばかりに増えてしまうんですね。逆に、起きている間は唾液の自浄作用によって、細菌の繁殖は最小限に抑えられています。

しかし起きている間でも、口で呼吸をしている方は口内が乾燥しやすく、これがまさに口臭を悪化させてしまう1つの原因であると考えられています。細菌が繁殖し、塊であるプラークなどをつくってしまい、これが口臭や歯周病の原因になってしまうんだそうです。

もし今度口臭がきつい方を見つけたら、その人が「ぽかん口」をしていないかちょっとよく見てみてください。また、もし自分がぼーっとしているときに口で呼吸をしてしまう癖がある、という方は早めにその改善に取り組むようにしましょう。

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その他、口呼吸によって引き起こされる可能性のある問題はこちら!

ここまでに、口呼吸は口内の乾燥の原因となり、細菌の繁殖を招いて口臭を悪化させる原因になるという話をしましたが、実は慢性的な口呼吸による弊害はこれだけではなく、他にも色々な問題があるとされています。

むしろそっちの方が深刻と言えるものばかりで、慢性的な口呼吸の症状は様々な病気などを発症させる原因になってしまう可能性があるとされています。では、口呼吸に伴う問題とはいったい何なのか、以下で詳しくまとめていきたいと思います。

1:感染症の発症リスクを高める

まず、口呼吸が慢性化してしまっている方は、鼻呼吸をしている方に比べて、感染症にかかるリスクが高くなるといわれています。

そもそも、口と鼻はどちらも呼吸ができる器官ではあるのですが、その本来の役割にはちゃんと違いがあり、鼻には、繊毛や粘液で異物を取り除くことで、空気をある程度綺麗にするフィルターとしての働きがある他、冷たい空気を加湿して温かい状態にしてから肺の方へ送る役割を担っています。

一方、口で呼吸をすると、冷たい空気を異物を多く含んだまま吸い込んでしまうようになるため、その影響から自然と感染症を発症するリスクは高くなってしまうそうです。

2:睡眠時無呼吸症候群の原因になる

睡眠時無呼吸症候群とは、その名前の通り、睡眠中に息ができなくなり、10秒以上の無呼吸を何度も何度も繰り返してしまう病気です。中には、1分以上も呼吸が止まってしまう方もいるそうです(-_-;)

この病気の方は、無呼吸の影響から何度も夜中に脳が起きてしまうため、結果十分な休養が取れず、昼間に眠気が表れてしまうのがその主な症状として知られています。

しかし、この病気が近年注目されている理由はそこではなく、実はこの病気は、症状をそのままにしておくと、脳血管障害高血圧心不全などの重大な病気のリスクが高くなる可能性があるということが分かってきているんだそうです。

睡眠時無呼吸症候群はその多くの方がひどいいびきの症状を伴うそうなので、これにあてはまる方は注意が必要ですが、今回お話している口呼吸が睡眠時無呼吸症候群の原因になる可能性があるのは、口呼吸が低位舌と呼ばれる症状の原因になる可能性があるからです。

皆さんは普段、自分の舌の位置を意識することなんてほとんどないと思うのですが、口をしっかりと閉じて舌の位置を意識すると、舌は上の歯のすぐ後ろにあって、口の中の天井部分に軽くくっついているということが分かると思います。

これが、本来正しいとされている舌の位置なのですが、口で呼吸をするために口をぽかんとあけてみると、その舌は天井から離れてしまいますよね。このぽかん口で口呼吸をする習慣が身についてしまうと、いつの間にか舌は段々と喉の奥の方に落ち込んでしまうようになり、この症状を、低位舌と呼ぶのです。

そして、この低位舌の症状が特にひどくなるのが寝ている時であり、今起きている状態でも、口をあけて上を向くと、舌は何となく喉の方に落ち込んでしまうというのが分かると思います。そして、この低位舌の症状がひどくなると、寝ているときに喉に落ち込んだ舌によって呼吸が苦しくなり、その抵抗からいびきが出たり、睡眠時無呼吸症候群の症状が表れてしまうと考えられているのです。

3:骨格や歯並びにまで影響を及ぼす

実は、口呼吸が小さいころから身についてしまうと、それは顔の骨格や歯並びにまで影響してくるということが分かってきています。口呼吸が骨格や歯並びにまで影響すると聞いても、いまいちピンとこないと思うのですが、実はこれにも、先ほど説明した舌の位置が大きく関係しています。

まず、先ほど舌は、上の歯のすぐ後ろにあって、天井に軽くくっついているのが正しい位置であるという話をしたのですが、そのまま唾を飲み込むと、その舌に、天井を押し返すような力が入るということが分かると思います。

実はこれがとても重要で、この舌が天井を押し返す力は、正中口蓋縫合と呼ばれる上あごのつなぎ目を押し拡げる重要な役割を担っていると考えられています。

このつなぎ目は12歳位まではまだ柔らかく、容易に広がるそうなのですが、舌の力がこのつなぎ目を広げ、上あごを正しく成長させることによって、歯が並ぶスペースが確保されることが、綺麗な歯並びを作るためには非常に重要なことなんだそうです。正中口蓋縫合は以下の写真を参考にしてください。

人は1日に2000回近くものを飲み込むといわれており、そう考えると、この力がいかに重要なものであるかということはよくわかりますよね。

また、小さい頃から口呼吸が身についてしまった方は出っ歯になりやすく、その影響から、まるで顎が無いかのような、独特な顔つきに成長してしまう可能性があることが分かってきています。この顔つきはアデノイド顔貌と呼ばれているのですが、このアデノイド顔貌については以下の記事で詳しく説明していますので、気になる方は是非ご覧になってみてください。

※アデノイド顔貌は治るの?その特徴や原因の口呼吸について解説します!

4:腎臓病の原因になる可能性がある

まだあるのかよ!と思ってしまいますが、実は口呼吸は、iga腎症と呼ばれる腎臓病の発症リスクを高めてしまう可能性があるということが現在指摘されています。このiga腎症とは、体内に存在するigaと呼ばれる抗体が抗原と結合して複合体を作り、それが腎臓内部の器官の一部分に蓄積することによって、段々と腎臓が機能不全に陥ってしまう病気です。この病気は、症状が進行すると透析治療も必要になります。

口で呼吸をすることが腎臓にまで影響するってどういうこと?本当に関係あるの?と、私も最初は思ったのですが、どうやらこの話に嘘は無いようで、口呼吸が確実に関係しているという証拠は無いようですが、この患者を2000人以上診てきたという堀田さんという医師の方によると、その患者の多くにおいて慢性的な口呼吸患者において見られる特徴が観察されたということらしいのです。これはいったいなぜなのでしょうか…

詳しくは以下の記事でまとめていますので、気になる方は是非読んでみてください。

【※注意】口呼吸が腎臓病の原因に?「iga腎症」とは?…

口呼吸の改善方法はこちら!

口呼吸がいかに危険を伴うものであるかというのは良くわかっていただけたと思うのですが、それではこの口呼吸を改善するにはいったいどうしたら良いのか、最後にこの口呼吸の改善方法について詳しくまとめていきたいと思います。

起きている時の口呼吸改善方法:ガムを噛む

まず、起きているときに口呼吸をしてしまうという方に医師の方から勧められている改善方法が、ガムを噛むという方法です。確かに、普段ボーっとしているときに口をあけてしまうという方でも、ガムを噛んでいる時は自然と口は閉じられ、鼻呼吸になりますよね。

また、このガムを噛むことは低位舌の解消にもつながるといわれている他、キシリトール入りのガムを噛むことは歯の健康にもつながりますので、とてもメリットの多い改善方法なんです。いびきをかきやすく、低位舌になっているかも、と思う方は、こちらのサイトなどを参考にしてガムを噛む方法を取り入れてみてはいかがでしょうか?

寝ている時の口呼吸改善方法:口呼吸の改善グッズを使ってみる

起きている間の口呼吸は、意識して行動すればある程度は抑えることができますが、問題となるのは寝ている間の口呼吸ですよね。寝ている間の口呼吸が慢性化してしまうと、先に説明したように、睡眠時無呼吸症候群などの病気を発症させる原因になってしまいます。

そこで、寝ている間に起きてしまう口呼吸はいったいどのようにして対策したらよいのかということですが、最近ではこの口呼吸を改善させるための専用の商品も数多く販売されているので、そういったものを試してみるようしてはいかがでしょうか?

まず、口呼吸の改善グッズとして定番なのが、以下のような口が開かないように固定しておくテープです。非常に単純な商品ですが、これを使ってみて口呼吸の改善を感じていらっしゃる方は結構多いみたいですよ(^^)

または、口だけをふさぎ、鼻を出すことで鼻呼吸を促すマスクなども現在販売されています。以下の商品は「美呼吸マスク」と検索するとヒットする商品なのですが、値段も千円ちょっとでそれほど高いわけではないので、こういった商品を一つ持っておくといいかもしれませんね(^^)

また、現在では口が開かないようにするためのマウスピースのような商品も販売されています。以下の商品は三晴社という会社から販売されているブレストレーナーという商品なのですが、これは1つ2000円くらいで購入できて、2ヶ月くらいは持つそうです。決して高い商品というわけではありませんので、寝ている間の口呼吸が気になる方は一度お試しになってみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回の記事では、口臭の程度が人によって異なるのはいったいなぜなのか、その口臭の悪化を招く1つの原因とされる口呼吸について詳しくまとめました。

口呼吸は口臭や歯周病などの原因となる可能性があるというのは嫌な問題ですが、小さいころから口呼吸をしてしまうとそれは歯並びや顔の骨格にまで影響してくるというのは大分怖いですよね。もちろん、そういった歯並びや顔の形は遺伝が大きく関係していることは間違いありませんが、もし口呼吸が原因で歯並びが悪くなってしまうなら、そうなる前に何とか呼吸法を改善したいですよね。なので、もし今小さいお子さんがいる方や、これから子供がほしいと考えている方は、子供が口で呼吸をしていないか、是非よく見てあげるようにしてください。

今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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