※口呼吸で横顔が変わる?知らないと怖い口呼吸が招く問題とは…

口呼吸と鼻呼吸、この2つは同じ「呼吸」ではありますが、実は口呼吸は非常に問題の多い間違った呼吸法であるということが指摘されており、現在多くの医師の方がその改善を呼びかけています。

口で呼吸をするか、鼻で呼吸をするか、たったそれだけの違いのように感じてしまいますが、実は慢性的に口呼吸をしてしまうようになると、いずれそれは大きな「違い」となり、何らかの症状として私たちの体によくない影響を与えてしまう可能性があるんです。

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特に、小さいころから口呼吸が慢性化してしまうと、それはある腎臓病の原因になってしまう可能性が指摘されている他、アデノイド顔貌と呼ばれる横顔が独特な顔つきに成長させてしまう恐れもあるんです。顔つきって遺伝的な部分で決まってしまうような感じもしますが、実は毎日の呼吸法がその形成に大きく関わってくるそうなんです。

もし、自分に小さいお子さんがいる方や、これから子供がほしいと考えている方は、もちろんその子には綺麗な横顔に育ってほしいですよね。そこで今回の記事では、口呼吸が横顔に与える影響や、その他口呼吸が引き起こす様々な問題に関する情報について詳しくまとめていきたいと思います。

目次

口呼吸で横顔が変わるって本当?横顔の美しさを決めるeラインとは?

皆さんは、eラインという言葉を聞いたことがありますでしょうか?このeラインとは横顔の美しさを表す1つの基準とされるもので、人間の横顔を見た時に、鼻の先端と顎の先端を結んだ直線のことを言います。

この直線はエステティック(esthetic)の頭文字をとってeラインと呼ばれており、その直線の間にある唇の位置によって、美人かどうかが判断されるというものなのですが、下の画像の女性の方は非常にきれいな横顔ですよね。この女性のように、eラインの内側に唇が綺麗におさまっていると、人はその横顔を綺麗だと感じるようです。

調べていただくと分かりますが、綺麗な芸能人の方の多くは、このeラインの内側に唇がちゃんと収まっていて、横顔もとても綺麗です。こういった綺麗なeライン、及び横顔が形成されるためには、もちろん遺伝的な部分も大きく関係してくるわけですが、なんと最近では、呼吸法が横顔の形成に大きく影響を与えるということが指摘されています。

具体的には、慢性的に口呼吸をしてしまうようになると、上あごがでっぱり、下あごの後退がおこることによって、アデノイド顔貌と呼ばれるまるであごが無いかのような独特な顔つきに成長してしまう恐れがあるんです。アデノイド顔貌の横顔は、以下の図を参考にしてください。

この図を見ていただくと分かると思いますが、eラインから唇がはみ出してしまっており、あまり良い横顔であるとは言えないですよね。もしこういった顔つきが、口呼吸によって形成されてしまうのであれば、それはとても怖いことだと思いませんか?

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口呼吸が顔つきや歯並びに影響するのは何故?

それでは、なぜ口呼吸をするようになると、それは顔つきや歯並びにまで影響してくるのでしょうか。

まず、先ほどアデノイド顔貌について説明しましたが、このアデノイドとは、鼻の奥にある免疫組織のことを言います。その場所は以下の図を参考にしてください。

このアデノイドは、一般的には5歳くらいまでは大きくなり、その後は段々小さくなっていくそうなんですが、中にはこのアデノイドの肥大が起こったり、なかなか小さくならないという方もいるそうです。そして、それが原因となって鼻づまりが起こり、口呼吸が慢性化してしまうことが、この下あごの後退などにつながってしまうといわれています。

つまり、その原因はアデノイド肥大に限らず、何らかの原因によっておこる口呼吸なんです。そのため、どんな原因があるにせよ、子供が口呼吸をしていたら、その原因を早く特定して改善に取り組んでいくことが大切になってきます。

また、口呼吸と歯並びとの関連について興味深い指摘もあり、口呼吸が舌の位置を変化させてしまうことが歯並びの悪化につながるとも言われています。

これだけだとちょっと意味が分からないと思うのですが、そもそも皆さんは、舌には正しい位置があるということをご存知でしょうか?これまで舌の位置なんて全く意識したことが無いという方も多いと思うのですが、今口を閉じた時に、自分の舌がどの位置にあるかというのをちょっと確認してみてください。

もしその時に、舌の先が上の歯のすぐ後ろにあり、舌の平らな部分が上あごに軽くくっついているという場合には、とりあえず安心していただいて大丈夫です。それがまさに、一般的に正しいとされている舌の位置になります。

しかし、この時もし舌が天井にくっついていないという方は要注意!そのような方は低位舌と呼ばれる症状が進行している可能性があり、この低位舌の症状が歯並びと大きく関係しているんです。

低位舌とは、舌が段々と低位、つまり喉の奥に落ち込んで行ってしまう症状のことを言います。言葉だと分かりづらいと思いますので、是非以下の図を参考にしていただきたいのですが、低位舌の方においては、舌が喉に落ち込み、本来正しいとされる位置にないということが分かると思います。

では、なぜこの舌の位置が歯並びに影響してくるのかと言いますと、今、正しい位置に舌があった方は、何かを飲み込むときに、その舌に天井を押し返すような力が入るというのが分かるかと思います。実はこの力が成長期においては非常に重要なんだそうで、この舌が天井を押し返す力は、正中口蓋縫合と呼ばれる上あごのつなぎ目を押し拡げる大切な役割を担っていると考えられています。

このつなぎ目は12歳位まではまだ柔らかく、容易に広がるそうなのですが、舌の力がこのつなぎ目を広げ、上あごを正しく成長させることによって、歯が並ぶスペースが確保されることが、綺麗な歯並びを作るためには非常に重要なことなんだそうです。逆にこのスペースがきちんと確保されないと、歯並びが悪くなったり、前歯が出やすくなる原因になってしまう可能性があるそうです。

正中口蓋縫合は以下の写真を参考にしてください。

本当にその程度の舌の力に意味があるのか、と思ってしまいそうですが、人は1日に2000回近くものを飲み込むといわれており、そう考えると、この力がいかに重要なものであるかということはよくわかりますよね。

また、低位舌は上あごの成長を妨げ、前歯をでやすくしてしまうというだけではなく、歯と歯の間に隙間を作ってしまうこともあるんだそうです。例えば以下の写真がそうなのですが、これをみるといかに舌の位置が大事かというのがよくわかりますよね^^;低位舌が進行し、上の歯と下の歯の間でその舌が常に前歯を押すような感じになってしまうと、このような歯の生え方をしてしまうことがあるんです。

低位舌というのは、口呼吸が慢性化し、舌が本来の位置から離れてしまうことによって進行してしまう症状です。また、この低位舌は気道の圧迫も招くため、さらに息を吸おうとして、逆に口呼吸を慢性化させてしまう原因にもなってしまいます。もし、子供が口呼吸をしてしまっていたら、是非早めに改善に取り組むようにしましょう。

その他、口呼吸が引き起こすといわれる問題はこちら

ここまで説明した内容を読んでいただいただけでも、口呼吸とはいかに怖い呼吸法であるのかということがよくわかっていただけたのではないかと思いますが、実は、口呼吸はこれ以外にもさまざまな問題を引き起こす原因になってしまうということが指摘されています。

では、その他口呼吸はいったいどんな問題の原因になってしまうのか、詳しくまとめていきたいと思います。

1:感染症の発症リスクを高める

まず、口呼吸が慢性化してしまっている方は、鼻呼吸をしている方に比べて、感染症にかかるリスクが高くなるといわれています。

そもそも、口と鼻はどちらも呼吸ができる器官ではあるのですが、その本来の役割にはちゃんと違いがあり、鼻には、繊毛や粘液で異物を取り除くことで、空気をある程度綺麗にするフィルターとしての働きがある他、冷たい空気を加湿して温かい状態にしてから肺の方へ送る役割を担っています。

一方、口で呼吸をすると、冷たい空気を異物を多く含んだまま吸い込んでしまうようになるため、その影響から自然と感染症を発症するリスクは高くなってしまうそうです。

2:集中力の低下や体の疲れを引き起こす

口呼吸が慢性化してしまうと、それは集中力の低下や体の疲れを引き起こす原因になってしまうということも指摘されています。

実は過去に行われた研究において興味深いデータを示すものがあり、なんと口呼吸は、鼻呼吸に比べて、体への酸素供給量が18%も減少するということが報告されています。

何となく口の方がたくさん空気を取り込めているような気がしてしまいますが、実は空気中の酸素を肺胞に取りこませるためには空気の湿度や温度が重要であり、その点に着目すると、口から吸った空気に比べ、鼻から取り込んだ空気の方が、結果的によく肺胞になじむんだそうです。

こういった理由もあって、口呼吸をしてしまう方は何となく集中力が低下しやすかったり、体が疲れやすいといわれています。なんだか最近体がだるい…そう感じる方は、もしかしたらいつの間にか口呼吸をしてしまっているようなことはありませんか?

3:口臭や歯周病、虫歯の原因になる

口呼吸が慢性化してしまうと、口臭が強くなったり、虫歯や歯周病がひどくなる可能性があるとされています。これは口呼吸によって口内が乾燥し、口内細菌の繁殖を抑える役割を担う唾液が不足してしまうのがその原因です。

知らない方も多いかもしれませんが、私たちの口内には、実に300種類もの細菌が存在しているといわれています。ただ、こういった細菌も普段は唾液の自浄作用によってその繁殖が抑えられているわけですが、口呼吸が慢性化してしまうと、乾燥した環境を好む細菌はここぞとばかりに増えてしまい、結果細菌の塊であるプラーク(歯垢)などもできやすくなって、これが歯周病や口臭の原因になってしまうのです。

ちなみに、虫歯の原因になるのはミュータンス菌と呼ばれる特定の細菌であり、この細菌はプラークの中で、糖分を材料にして酸を分泌することによって歯を溶かしてしまいます。甘いものが虫歯の原因になるのは、それが歯を溶かす酸の材料になってしまうためなんですね。

4:腎臓病の原因になる可能性がある

まだあるのかよ…と思ってしまいますが、実は口呼吸は、iga腎症と呼ばれる腎臓病の発症リスクを高めてしまう可能性があるということが現在指摘されています。このiga腎症とは、体内に存在するigaと呼ばれる抗体が抗原と結合して複合体を作り、それが腎臓内部の器官の一部分に蓄積することによって、段々と腎臓が機能不全に陥ってしまう病気です。この病気は、症状が進行すると透析治療も必要になります。

口で呼吸をすることが腎臓にまで影響するってどういうこと?本当に関係あるの?と、私も最初は思ったのですが、どうやらこの話に嘘は無いようで、口呼吸が確実に関係しているという証拠は無いようですが、この患者を2000人以上診てきたという堀田さんという医師の方によると、その患者の多くにおいて慢性的な口呼吸患者において見られる特徴が観察されたということらしいのです。これはいったいなぜなのでしょうか…

詳しくは以下の記事でまとめていますので、気になる方は是非読んでみてください。

【※注意】口呼吸が腎臓病の原因に?「iga腎症」とは?…

まとめ

今回の記事では、口呼吸が横顔の形成に与える影響に関する情報や、その他口呼吸が引き起こす様々な問題に関する情報について詳しくまとめました。

自分の横顔って、普段あまり自分では意識することはありませんが、他の人の横顔なら毎日見ますよね。遺伝的な理由による影響なら仕方ありませんが、もし口呼吸が原因で横顔が綺麗でなくなってしまったら、それは後悔してもしきれません…。もし現在小さいお子さんがいる方は、その子が口呼吸になってしまわないように、是非注意してみてあげるようにしてください。

また、口呼吸の改善方法に関する情報は以下の記事でまとめています。気になる方は是非一度ご覧になってみてください。

【※ストップ※】口呼吸を治す方法とは?

今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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