※なんだか疲れる…その原因は口呼吸かもしれません!

最近なんだか疲れる…と感じるあなた、もしかしたら気が付くと口をぽかんとあけてしまい、口呼吸をしてしまっているということはありませんか?

実は口呼吸は体が疲れる原因になってしまう他、集中力の低下を招いたり、頬のたるみの原因になったりと、色々なデメリットを伴う呼吸法であるということが知られています。また、その口呼吸の症状は、放っておくといずれ様々な重大な問題を引き起こす原因になってしまうことも段々と分かってきているんです。

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大げさに聞こえるかもしれませんが、なんと小さいころから口呼吸が慢性化してしまうと、それは歯並びや顔の骨格の成長にまで影響してくるほか、最近では口呼吸はある腎臓病とも関連があるとの見方もあります。口呼吸が腎臓病と関連があると聞いてもいまいちピンとこないと思うのですが、詳しいことは記事の中でまとめていきたいと思います。

なんだか最近疲れる、と感じる方で、そういえば口呼吸かもしれないと思う方は注意が必要です。今回の記事では、口呼吸が引き起こす様々な問題に関する情報について詳しくまとめていきたいと思います。

目次

なんだか疲れると感じるあなた、もしかして口呼吸していませんか?

最近なんだか疲れる、集中力が続かない、そういった症状に心当たりがある方は、もしかしたら仕事をしているときなどに、気が付くと「はあ、はあ」と口で浅い呼吸をしてしまっているようなことってありませんか?

実は今回お話する口呼吸は、体が疲れる原因になるということがそのデメリットとして挙げられている他、その他にも色々な問題を引き起こす原因になってしまうことが分かってきているんです。

その「色々な問題」についてはまた後程詳しく説明していきたいと思いますが、まず、口呼吸が体が疲れる原因になってしまうという話で、過去にこんな興味深い研究結果が報告されており、なんと口呼吸は、鼻呼吸に比べて、体への酸素供給量が18%も減少してしまうということが分かったんだそうです。

普通に考えてみると、鼻呼吸よりも、口呼吸の方が、なんとなく空気をたくさん吸えるような気がしますよね?しかし、実は体に酸素を届けるために必要なのはその量ではなくて、空気の質なんだそうです。

口と鼻はどちらも息を吸うことができる器官ではありますが、実はそこから肺に届けられる空気の質は同じではありません。口で吸った空気はほとんどその状態のままダイレクトに肺に届けられますが、鼻で吸った空気は、余計なほこりや細菌などが取り除かれ、さらに鼻の奥で加湿され、温められてから肺へと届けられます。

この状態が肺胞にとっては非常になじみやすい状態であるそうで、その結果、酸素供給量には上で説明したような違いが生じるんだそうです。そして、その結果何となく体は酸素不足のような状態となり、結果的に疲れる原因になってしまうのです。

もし、近頃なんだか疲れる…と感じる方は、是非自分が口呼吸をしていないかよく振り返ってみてください。そして、もし口呼吸に心当たりがある方は、是非早めにその改善に取り組むようにしましょう。

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こんなにあるの…!?口呼吸によって引き起こされる問題はこちら!

口呼吸によって体が疲れるというのは口呼吸によって引き起こされる様々な問題の1つにすぎず、実はその他にも口呼吸は非常に多くの問題を引き起こす原因になってしまうということが近年分かってきています。

ちょっと脅かすように聞こえてしまうかもしれませんが、口呼吸によって引き起こされる可能性がある問題は、本当に知らないと怖いものもあるんです。ではその問題とはいったい何なのか、詳しくまとめていきたいと思います。

1:感染症の発症リスクを高める

まず、口呼吸が慢性化してしまっている方は、鼻呼吸をしている方に比べて、感染症にかかるリスクが高くなるといわれています。

そもそも、口と鼻はどちらも呼吸ができる器官ではあるのですが、その本来の役割にはちゃんと違いがあり、鼻には、繊毛や粘液で異物を取り除くことで、空気をある程度綺麗にするフィルターとしての働きがある他、冷たい空気を加湿して温かい状態にしてから肺の方へ送る役割を担っています。

一方、口で呼吸をすると、冷たい空気を異物を多く含んだまま吸い込んでしまうようになるため、その影響から自然と感染症を発症するリスクは高くなってしまうそうです。

2:口臭や歯周病の原因になる

口呼吸が慢性化してしまうと、口臭が強くなったり、虫歯や歯周病がひどくなる可能性があるとされています。これは口呼吸によって口内が乾燥し、口内細菌の繁殖を抑える役割を担う唾液が不足してしまうのがその原因です。

知らない方も多いかもしれませんが、私たちの口内には、実に300種類もの細菌が存在しているといわれています。ただ、こういった細菌も普段は唾液の自浄作用によってその繁殖が抑えられているわけですが、口呼吸が慢性化してしまうと、乾燥した環境を好む細菌はここぞとばかりに増えてしまい、結果細菌の塊であるプラークなどもできやすくなって、これが歯周病や口臭の原因になってしまうのです。

3:睡眠時無呼吸症候群の原因になる

睡眠時無呼吸症候群とは、その名前の通り、睡眠中に息ができなくなり、10秒以上の無呼吸を何度も何度も繰り返してしまう病気です。中には、1分以上も呼吸が止まってしまう方もいるそうです(-_-;)

この病気の方は、無呼吸の影響から何度も夜中に脳が起きてしまうため、結果十分な休養が取れず、昼間に眠気が表れてしまうのがその主な症状として知られています。

しかし、この病気が近年注目されている理由はそこではなく、実はこの病気は、症状をそのままにしておくと、脳血管障害高血圧心不全などの重大な病気のリスクが高くなる可能性があるということが分かってきているんだそうです。

睡眠時無呼吸症候群はその多くの方がひどいいびきの症状を伴うそうなので、これにあてはまる方は注意が必要ですが、今回お話している口呼吸が睡眠時無呼吸症候群の原因になる可能性があるのは、口呼吸が低位舌と呼ばれる症状の原因になる可能性があるからです。

皆さんは普段、自分の舌の位置を意識することなんてほとんどないと思うのですが、口をしっかりと閉じて舌の位置を意識すると、舌は上の歯のすぐ後ろにあって、口の中の天井部分に軽くくっついているということが分かると思います。

これが、本来正しいとされている舌の位置なのですが、口で呼吸をするために口をぽかんとあけてみると、その舌は天井から離れてしまいますよね。このぽかん口で口呼吸をする習慣が身についてしまうと、いつの間にか舌は段々と喉の奥の方に落ち込んでしまうようになり、この症状を、低位舌と呼ぶのです。以下の画像を見ていただくと低位舌がどんなものか分かりやすいかと思います。

そして、この低位舌こそが、口呼吸を慢性化させてしまう1つの原因として指摘されています。上の画像を見ていただくと、低位舌の方は正常な方に比べ、舌によって気道がふさがれてしまい、息を吸いづらそうですよね?すると、低位舌の方はさらに息を吸いやすいように口で呼吸をする癖がついてしまうんだそうです。まさに悪循環ですね…!

そして、この低位舌の症状が特にひどくなるのが寝ている時であり、今起きている状態でも、口をあけて上を向くと、舌は何となく喉の方に落ち込んでしまうというのが分かると思います。そして、この低位舌の症状がひどくなると、寝ているときに喉に落ち込んだ舌によって呼吸が苦しくなり、その抵抗からいびきが出たり、睡眠時無呼吸症候群の症状が表れてしまうと考えられているのです。

ちなみに、この睡眠時無呼吸症候群は何となく中年の方に多い病気というイメージがある方も多いと思うのですが、子供でも発症することがあるそうです。詳しくはこちらのサイトなどを参考にしてみてください。

4:骨格や歯並びにまで影響を及ぼす

実は、口呼吸が小さいころから身についてしまうと、それは顔の骨格や歯並びにまで影響してくるということが分かってきています。口呼吸が骨格や歯並びにまで影響すると聞いても、いまいちピンとこないと思うのですが、実はこれにも、先ほど説明した舌の位置が大きく関係しています。

まず、先ほど舌は、上の歯のすぐ後ろにあって、天井に軽くくっついているのが正しい位置であるという話をしたのですが、そのまま唾を飲み込むと、その舌に、天井を押し返すような力が入るということが分かると思います。

実はこれがとても重要で、この舌が天井を押し返す力は、正中口蓋縫合と呼ばれる上あごのつなぎ目を押し拡げる重要な役割を担っていると考えられています。

このつなぎ目は12歳位まではまだ柔らかく、容易に広がるそうなのですが、舌の力がこのつなぎ目を広げ、上あごを正しく成長させることによって、歯が並ぶスペースが確保されることが、綺麗な歯並びを作るためには非常に重要なことなんだそうです。正中口蓋縫合は以下の写真を参考にしてください。

人は1日に2000回近くものを飲み込むといわれており、そう考えると、この力がいかに重要なものであるかということはよくわかりますよね。

また、小さい頃から口呼吸が身についてしまった方は出っ歯になりやすく、その影響から、まるで顎が無いかのような、独特な顔つきに成長してしまう可能性があることが分かってきています。この顔つきはアデノイド顔貌と呼ばれているのですが、このアデノイド顔貌については以下の記事で詳しく説明していますので、気になる方は是非ご覧になってみてください。

※アデノイド顔貌は治るの?その特徴や原因の口呼吸について解説します!

また、低位舌は上あごの成長を妨げ、出っ歯になりやすくしてしまうというだけではなく、歯と歯の間に隙間を作ってしまうこともあるんだそうです。例えば以下の写真がそうなのですが、これをみるといかに舌の位置が大事かというのがよくわかりますよね^^;低位舌が進行し、上の歯と下の歯の間でその舌が常に前歯を押すような感じになってしまうと、このような歯の生え方をしてしまうんですね。

また、低位舌の方は寝ているときに呼吸が苦しくなってしまうため、その結果横を向いて寝てしまうようになり、その影響から顔のどちらかの側面に偏って重力がかかってしまうため、これも歯並びを悪くする原因になると指摘されています。歯並びと口呼吸、及び低位舌は本当に密接な関係を持っているんですね(-_-;)

5:腎臓病の原因になる可能性がある

最初に少し説明しましたが、実は口呼吸は、iga腎症と呼ばれる腎臓病の発症リスクを高めてしまう可能性があるということが現在指摘されています。このiga腎症とは、体内に存在するigaと呼ばれる抗体が抗原と結合して複合体を作り、それが腎臓内部の器官の一部分に蓄積することによって、段々と腎臓が機能不全に陥ってしまう病気です。この病気は、症状が進行すると透析治療も必要になります。

口で呼吸をすることが腎臓にまで影響するってどういうこと?本当に関係あるの?と、私も最初は思ったのですが、どうやらこの話に嘘は無いようで、口呼吸が確実に関係しているという証拠は無いようですが、この患者を2000人以上診てきたという堀田さんという医師の方によると、その患者の多くにおいて慢性的な口呼吸患者において見られる特徴が観察されたということらしいのです。これはいったいなぜなのでしょうか…

詳しくは以下の記事でまとめていますので、気になる方は是非読んでみてください。

【※注意】口呼吸が腎臓病の原因に?「iga腎症」とは?…

まとめ

今回の記事では、口呼吸が引き起こす問題について詳しくまとめました。

今回この記事を最後まで読んでくださった方には、口呼吸がいかに多くの問題を伴う危ない呼吸法であるかというのがよくわかっていただけたのではないかと思います。もし自分は口呼吸かもしれないという方は、是非これからは鼻呼吸を意識して生活をするようにしましょう。

また、口呼吸、及び低位舌を改善する方法として、近年あいうべ体操と呼ばれる口の体操が徐々に広まりつつあるのをご存知でしょうか?このあいうべ体操については以下の記事でまとめていますので、気になる方は是非一度ご覧になってみてください。

【※ストップ】口呼吸を改善する「あいうべ体操」とは?

今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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