※なんだかだるい…その原因は口呼吸による酸欠かもしれません!

口呼吸と鼻呼吸、この2つは同じ呼吸ではありますが、実は口呼吸は非常にデメリットの多い間違った呼吸法であるということが指摘されており、現在様々な医師がその改善を呼びかけています。

特にこの口呼吸の危険性について指摘しているのが歯科医師の方々であり、なんと、小さいころから口呼吸をする癖が身についてしまうと、それは顔の骨格や歯並びにまで影響してくるということが分かってきているんだそうです。また、最近では口呼吸はiga腎症と呼ばれる腎臓病とも関連があるのではないかと指摘している医師の方もおり、口呼吸の危険性については今後ますます注目されていくことが予想されます。

スポンサードリンク



今挙げた口呼吸によるデメリットの詳細は記事の中で詳しくお伝えしていこうと思いますが、もし普段から何となく体がだるいと感じていたり、ちゃんと寝たはずなのに疲れが取れていないという方は、口呼吸が慢性化していることによって体が酸欠状態になってしまっているからかもしれません。何となく口の方がたくさんの酸素を取り込めているように感じてしまいますが、実は、過去の研究から、口呼吸は鼻呼吸に比べて体への酸素供給量が減少してしまうということが分かっているんだそうです。

そこで今回の記事では、口呼吸はいったいどんな問題を引き起こすのか、口呼吸に伴う様々なデメリットに関する情報について詳しくまとめますとともに、口呼吸が酸欠を招き、体の疲労の原因になってしまうのはいったいなぜなのかということについて詳しくまとめていきたいと思います。

目次

なんだか体がだるい…その原因は口呼吸による酸欠かもしれません!

皆さんは普段自分が口呼吸か鼻呼吸かということを意識したことがありますでしょうか?もしぼーっとしているときに口をぽかんとあけてしまい、いつの間にか口呼吸をしてしまっていることがあるという方は、是非これからはそうならないように気を付けて生活するようにしてください。

鼻で呼吸をするか、口で呼吸をするか、たったこれだけの違いであっても、実は口で呼吸をすることは様々なデメリットを伴う危険な呼吸法であるということが分かってきているんです。大げさに聞こえるかもしれませんが、口呼吸は、知れば知るほど怖いものであるということが分かります。

まず、そもそも自分が口で呼吸をしてしまっていることがある、ということに気が付いていない方も多いかもしれませんが、もし普段から体が何となくだるかったりする場合には、自分が口で呼吸をしていないか意識して生活をしてみてください。もし、いつの間にか口呼吸をしてしまっていることに気が付いた場合には、その体のだるさは、まさにその口呼吸による酸欠が原因かもしれません。

口呼吸と鼻呼吸では何となく口の方がたくさん酸素を取り込めるような気がしてしまいますが、過去の研究から、口呼吸の方は、鼻呼吸に比べて酸素の供給量が18%も減少してしまうということが分かったんだそうです。これを発表したのは、アメリカで歯科医師を務めるYosh Jeffersonという方だそうです。

しかし、今回ご紹介している口呼吸と酸欠に関する問題で、もっと怖いのは寝ている間の酸欠ではないかと思います。これはどういうことかというと、慢性的な口呼吸は睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる病気を発症させる原因となり、この症状が進行してしまうと、体は酸欠状態になってしまうといわれているんです。

睡眠時無呼吸症候群という病気については既にご存知の方も多いかもしれませんが、これはその名前通り、寝ている間に無呼吸の症状を何度も繰り返すようになってしまう病気です。無呼吸とは10秒以上息が止まってしまうことを言うそうですが、中には1分以上息が止まってしまう方もいるそうで、そう考えると体への負担は相当なものであるということが分かりますし、酸欠になってしまうのも納得ですよね。睡眠時無呼吸症候群と酸欠の関連について、参考になるデータはこちらのページなどでまとめられています。

睡眠時無呼吸症候群は、その症状から夜中に何度も脳が起きてしまうようになり、その影響から昼間に眠気などが表れてしまうのが主な症状とされているのですが、この病気の怖いところは、症状をそのままにしておくと、いずれ心不全脳血管障害などの重大な病気の発症リスクが高まる可能性があるということが分かってきているところなんです。これについては現在様々な医師が警鐘を鳴らしておりますので、調べていただくと本当に怖いということがすぐわかると思うのですが、確かに、夜中に無意識的に息が1分以上止まってしまうなんて、考えただけでも体への負担はかなり大きいということはわかりますよね(-_-;)

では、この睡眠時無呼吸症候群は何故口呼吸によって引き起こされてしまうのか、ということですが、これは口呼吸によって低位舌と呼ばれる症状が進行してしまうことがその根本的な原因であると考えられています。

低位舌とは、舌が本来あるべき位置を離れ、どんどんと喉の奥に落ち込んで行ってしまう症状のことを言うのですが、そもそも、舌には正しい位置があるということを知らなかったという方も多いのではないでしょうか?そこでこの機会にぜひ覚えておいてほしいのですが、今口を閉じた時に、舌が上の歯のすぐ後ろにあって、口内の天井部分にピタッとくっついている方はとりあえず安心していただいて大丈夫です。そこがまさに正しいとされる舌の位置になります。

ただ、口を閉じた時点ですでにその舌が天井を離れてしまっていたり、夜寝ている時のいびきなどを指摘されたことがある方は、低位舌が進行している可能性があるので要注意です。特にこの低位舌は夜寝ているときに進行してしまう症状であり、仰向けに寝ているときに口をあけて口呼吸をして寝てしまうと、舌は重力の影響もうけて、どんどんと喉の奥に落ちていってしまうんです。そして、この喉に落ち込んだ舌が気道の閉塞を招くことが、いびきの原因になったり、睡眠時無呼吸症候群の発症につながってしまうと考えられています。

もし、自分はもしかしたら低位舌かも、と感じる方はその症状がひどくなる前に早めに医師の方に相談することをお勧めいたしますし、今では自分でもできる低位舌改善トレーニングなども紹介されていますので、そういったものを普段から行うようにすることをお勧めいたします。低位舌改善トレーニングは、こちらのサイトなどを参考にしてみてはいかがでしょうか?

スポンサードリンク



こんなにあるの…その他口呼吸によって引き起こされる可能性がある問題はこちら!

口呼吸は睡眠時無呼吸症候群の原因になるだけではなく、現在その他にも様々な問題を引き起こす原因になると考えられています。

ではその問題とはいったい何なのか、以下で詳しくまとめていきたいと思います。

1:感染症の発症リスクを高める

まず、口呼吸が慢性化してしまっている方は、鼻呼吸をしている方に比べて、感染症にかかるリスクが高くなるといわれています。

そもそも、口と鼻はどちらも呼吸ができる器官ではあるのですが、その本来の役割にはちゃんと違いがあり、鼻には、繊毛や粘液で異物を取り除くことで、空気をある程度綺麗にするフィルターとしての働きがある他、冷たい空気を加湿して温かい状態にしてから肺の方へ送る役割を担っています。

一方、口で呼吸をすると、冷たい空気を異物を多く含んだまま吸い込んでしまうようになるため、その影響から自然と感染症を発症するリスクは高くなってしまうそうです。

2:口臭や歯周病の原因になる

口呼吸が慢性化してしまうと、口臭が強くなったり、虫歯や歯周病がひどくなる可能性があるとされています。これは口呼吸によって口内が乾燥し、口内細菌の繁殖を抑える役割を担う唾液が不足してしまうのがその原因です。

知らない方も多いかもしれませんが、私たちの口内には、実に300種類もの細菌が存在しているといわれています。ただ、こういった細菌も普段は唾液の自浄作用によってその繁殖が抑えられているわけですが、口呼吸が慢性化してしまうと、乾燥した環境を好む細菌はここぞとばかりに増えてしまい、結果細菌の塊であるプラークなどもできやすくなって、これが歯周病や口臭の原因になってしまうのです。

3:骨格や歯並びにまで影響を及ぼす

実は、口呼吸が小さいころから身についてしまうと、それは顔の骨格や歯並びにまで影響してくるということが分かってきています。口呼吸が骨格や歯並びにまで影響すると聞いても、いまいちピンとこないと思うのですが、実はこれにも、先ほど説明した舌の位置が大きく関係しています。

まず、先ほど舌は、上の歯のすぐ後ろにあって、天井に軽くくっついているのが正しい位置であるという話をしたのですが、そのまま唾を飲み込むと、その舌に、天井を押し返すような力が入るということが分かると思います。

実はこれがとても重要で、この舌が天井を押し返す力は、正中口蓋縫合と呼ばれる上あごのつなぎ目を押し拡げる重要な役割を担っていると考えられています。

このつなぎ目は12歳位まではまだ柔らかく、容易に広がるそうなのですが、舌の力がこのつなぎ目を広げ、上あごを正しく成長させることによって、歯が並ぶスペースが確保されることが、綺麗な歯並びを作るためには非常に重要なことなんだそうです。正中口蓋縫合は以下の写真を参考にしてください。

人は1日に2000回近くものを飲み込むといわれており、そう考えると、この力がいかに重要なものであるかということはよくわかりますよね。

また、小さい頃から口呼吸が身についてしまった方は出っ歯になりやすく、その影響から、まるで顎が無いかのような、独特な顔つきに成長してしまう可能性があることが分かってきています。この顔つきはアデノイド顔貌と呼ばれているのですが、このアデノイド顔貌については以下の記事で詳しく説明していますので、気になる方は是非ご覧になってみてください。

※アデノイド顔貌は治るの?その特徴や原因の口呼吸について解説します!

4:腎臓病の原因になる可能性がある

まだあるのかよ!と思ってしまいますが、実は口呼吸は、iga腎症と呼ばれる腎臓病の発症リスクを高めてしまう可能性があるということが現在指摘されています。このiga腎症とは、体内に存在するigaと呼ばれる抗体が抗原と結合して複合体を作り、それが腎臓内部の器官の一部分に蓄積することによって、段々と腎臓が機能不全に陥ってしまう病気です。この病気は、症状が進行すると透析治療も必要になります。

口で呼吸をすることが腎臓にまで影響するってどういうこと?本当に関係あるの?と、私も最初は思ったのですが、どうやらこの話に嘘は無いようで、口呼吸が確実に関係しているという証拠は無いようですが、この患者を2000人以上診てきたという堀田さんという医師の方によると、その患者の多くにおいて慢性的な口呼吸患者において見られる特徴が観察されたということらしいのです。これはいったいなぜなのでしょうか…

詳しくは以下の記事でまとめていますので、気になる方は是非読んでみてください。

【※注意】口呼吸が腎臓病の原因に?「iga腎症」とは?…

まとめ

いかがでしたでしょうか?口で呼吸をするか、鼻で呼吸をするか、たったこれだけの違いなのに、口呼吸は上で挙げたような様々な問題を引き起こす原因になってしまうので注意が必要です。

口呼吸が睡眠時無呼吸症候群の原因になってしまうというのは怖いですが、それより、小さいころからの口呼吸の習慣が顔つきにまで影響してくるということの方が個人的には怖いなと感じます。もし今小さいお子さんがいらっしゃる方や、これから子供がほしいと考えている方は、是非その子が口呼吸をしていないかよく見てあげるようにしてください。

今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)

スポンサードリンク



関連記事



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です