【ストップ】ストレスが喘息大人の原因となる仕組みとは?…

喘息の症状を誘発する原因として、一般的にアレルギー反応、お酒、たばこの煙などが挙げられますが、実はストレスも喘息の症状を誘発する原因になるということをご存知でしょうか?

ストレスと喘息は一見何の関係もないように思われますが、ストレスが喘息を悪化させてしまう原因となるのにはしっかりとした理由があります。また喘息だけではなく、ストレスは体の様々な不調を引き起こす原因となります。

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特に大人になってから発症する喘息大人の症状は、子供の喘息に比べて重症化しやすいといわれていますので、喘息の症状を悪化させないようにするためにその原因となるストレスのケアを行うことは非常に重要です。

今回の記事では、なぜストレスが喘息大人の症状を悪化させてしまう原因となってしまうのか、その仕組みに関する情報や、ストレスをケアする方法などについてまとめていきたいと思います。

目次

ストレスとは?

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ストレスという言葉は、今や私たちの生活と密接に関係している言葉の一つですね。何かに対する不安があったり、自分とは考えが合わない人と行動を共にしたりすると、多くの方がストレスを感じると思います。では、このストレスとはいったいどういったものなのでしょうか?

一説によりますと、ストレスは肉体的、精神的な様々な刺激に対して起こる応答のことを指すそうです。つまり、私たちは普段様々な外部からの圧力を総称して「ストレス」と呼ぶことが多いですが、この圧力に対する私たちの体の反応をストレス反応と呼び、反応を引き起こす原因となる圧力はストレッサ―と呼ばれるそうです。

ここで重要なのは、実は圧力はストレッサ―と呼びますとかそういうことではなくて、私たちが「ストレス」を感じると、体は肉体的な圧力だけではなく、精神的な圧力に対しても反応を起こしているということです。

ストレスを感じる原因は人それぞれですし、生きていく以上ストレスを完全に排除するのはほとんど不可能ですよね。そのため、人間の体はこうしたストレスを和らげることが出来るように作られているわけです。

しかしその反応でも処理しきれないような強いストレスを感じてしまうと、それが原因となって私たちの体調は変化してしまい、病気に罹ってしまう場合があるのです。

ストレスが原因となって発症する病気としてうつ病は皆さんご存知だと思います。しかし、ストレスを慢性的に感じ、自分で処理をしきれなくなってくると、それが身体的に影響し、呼吸器系や、消化器系、その他多くの体内器官に疾患をもたらす原因になります。

ストレスが喘息の原因となる仕組みとは?

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それでは、実際ストレスがどのようにして喘息の原因となるのでしょうか?そのメカニズムには、自律神経の働きが大きく関与しています。

人は普段自律神経の働きによって生体の恒常性を保ち、健康を維持しています。この自律神経には主に交感神経副交感神経の2つがあり、緊張や興奮しているときは交感神経が優位になり、リラックスしているときは副交感神経が優位に働いています。例えば、人は緊張するとストレスを感じているので、そのときは交感神経が優位に働いているということになります。

しかし、過剰なストレスを感じると、この2つの神経の働きがうまく維持されなくなり、これが原因となって免疫力の低下が起こり、喘息の症状が悪化しやすくなるといわれています。

これをさらに具体的に説明しますと、人はストレスを感じると、ストレスホルモンと呼ばれるホルモンを副腎から分泌し、不安や緊張などのストレスの原因に対応できるように体の様々な場所に働きかけ、生体のバランスを守ろうとします。

しかし、慢性的に強いストレスを感じたりすると、このストレスホルモンの一種であるコルチゾールと呼ばれるホルモンが過剰に分泌され、これが免疫の正常な機能を低下させる原因となるのです。またこのコルチゾールを過剰に分泌すると副腎が疲労状態になり、これも体の様々な場所に不調をきたす原因になります。

実はコルチゾールは喘息の治療に使われるステロイド剤の成分の一種です。上記で述べたとおり、コルチゾールは免疫の働きを抑える働きがあるので、喘息の治療においては、炎症の原因である免疫の働きを抑えることによって炎症を抑えることが出来るのです。気管支喘息の患者は気管支に慢性的に炎症が生じており、これによって発作が起きやすくなっているため、この炎症を鎮めることが喘息の基本的な治療法です。

喘息治療に有効なコルチゾールですが、過剰なコルチゾールの分泌は免疫の働きのバランスを崩す原因となり、正常な人なら異物として判断されないようなハウスダストなどにも免疫が必要以上に働く原因となって、結果喘息の症状を引き起こす原因となるのです。また、コルチゾールはステロイド剤の一種であるため、慢性的にストレスを感じている人は、ステロイド剤の副作用として挙げられる骨粗しょう症などの病気になりやすいといわれています。

喘息に関する情報はこちらの記事でも詳しく解説していますので、是非ご覧になってみてください。

喘息の概要に関する情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください…

喘息を悪化させる原因に関する情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください…

喘息の治療に使われる薬に関する情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください…

吸入ステロイドの副作用に関する情報などについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください…

喘息の発作が出た際の対処法に関する情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください…

喘息の治療における入院の必要性について気になる方はこちらの記事をご覧ください…

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ストレスをケアするには?

大人になると、仕事や人付き合いなど様々な場面でストレスを感じることが多くなると思います。最初に述べたとおり、大人の喘息の症状は重症化しやすいため、その原因となる可能性のあるストレスをしっかりとケアをすることが重要になります。では実際にストレスをケアするにはどうしたらよいでしょうか。

まず、自律神経が正常に働いているときは、体内である程度のストレスのケアが行われています。そのためまず自律神経が正常なサイクルで働いてくれるように、規則正しい生活を心がけることは必然です。特に、体をリラックスさせる副交感神経は寝ているときに優位に働くので、しっかりと睡眠をとることが大切です。

しかし、ただ睡眠を多くとるのではなく、あくまで規則正しく睡眠をとることが大切です。今日は徹夜して、明日たくさん寝ようという生活は、ホルモンバランスの乱れにつながりますので注意しましょう。

ここで私たちが考えるべきなのは、自律神経のサイクルだけではケアしきれないような過剰なストレスとどう向き合っていくかです。そこで、ストレスを和らげる効果があるものとして次のようなものが挙げられます。

音楽

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辛いときは自分の好きな曲を聴くと元気が出ますよね?実際、音楽を聴くと心身の緊張が和らげられ、ストレスの解消につながるということが分かってきています。ここでポイントとなるのは、その時の自分の感情にあった音楽を聴くことです。

現在では、リラックス効果が実証されたセラピーCDなども売っているので、そういったものを聞いて自律神経のバランスを整えるのもいいかもしれませんね(^^)

入浴

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入浴も自律神経の働きと密接に関係しており、正しい方法で入浴すればリラックス効果が期待できます。

みなさんは普段どのくらいの温度のお湯につかっているでしょうか?実はお湯の温度が高すぎると交感神経が優位に働いてしまい、逆に体にストレスを与えてしまいます。

そのため、お風呂に入って温まったのに疲れがとれなかったり、眠気が覚めてしまうなどの症状を感じたことはないでしょうか?

リラックス効果が期待できるお湯の温度として最適なのは38度前後といわれています。このくらいの温度のお湯につかると副交感神経の方が優位になるため、ストレスの解消につながります。それに対して、42度を超えるお湯だと交感神経のほうが優位になってしまうといわれていますので注意してください。また長風呂も交感神経が優位に働く原因になりますので、15分前後の入浴が望ましいといわれています。

また入浴は、食事をとって一時間以上たってから入り、睡眠の一時間前に入ることを心がけてみてください。食事の後は内臓の働きが活発になっていますから、それを避けることで体への負担を軽減し、またリラックスした状態で睡眠に入ることでより質の高い睡眠がとれ、ストレスが効率よく解消されるそうです。

食事

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食事もストレスを軽減させるうえで非常に重要です。

食事をとると体内では消化器官が働きますが、このとき自律神経では副交感神経の方が優位になるためリラックス効果があります。そのため、ご飯を食べたら眠くなったという経験は誰にでもあるのではないでしょうか?(^^)

食事はただエネルギーを補給するためだけではなく、ストレスをケアするためにもとても大切なことなんですね。食事がおろそかになってしまっている方は、規則正しい生活を心がける第一歩として、まずはしっかりと食事をとるところから始めてみましょう。

また、食事では、どのような栄養素を摂取するかということも重要です。偏りなく様々な栄養を摂取することが大切ですが、特にビタミンBやビタミンCは副腎ホルモンの合成に必要な栄養素なので、進んでとるようにしましょう。(^^)

まとめ

今回の記事では、喘息大人の症状に悩む方のために、ストレスが喘息の原因になる仕組みと、ストレスへの対処法などについてまとめました。

喘息を悪化させないために、ストレスをケアするということはとても重要なんですね。ストレスのような目に見えない原因によっても体調は変化してしまうので、少しでもストレスによる影響を少なくし、健康的な生活を送ることが出来るように、今回紹介した様な方法を是非試してみてください。

今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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