喘息大人の改善に効果的な運動療法とは?

近年、大人になってから喘息を発症してしまう患者は増加傾向にあるということをご存知でしょうか?こうした喘息大人の症状は、小児喘息に対して重症化しやすいといわれていますので、発症してしまった場合は注意が必要です。

このように大人になってから喘息を発症してしまう方は、子供のころに喘息を患っていた方も多いといわれています。しかし、大人になってから突然発症してしまうこともありますので、このような場合は特に発症になかなか気が付きにくいということも考えられますので症状がひどくならないよう気を付けなければなりません。

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この病気は、吸入ステロイドによる長期の治療を行い、徐々にその症状を改善させていくのが基本となります。しかし、この薬による治療に加え、運動療法も喘息の症状改善に有効であるといわれています。しかし、ただ運動することがなんでも結果的に症状改善につながるわけではなく、特定のある運動が特に喘息の症状改善に有効であるといわれています。

それでは、この疾患の症状改善に有効なある運動とはいったいなんでしょうか?今回の記事では、喘息の症状改善に効果的な運動療法に関する情報などについてまとめていきたいと思います。

目次

運動誘発性喘息とは?

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では、早速その運動療法に関する情報を書いていきます、と言いたいところですが、実は運動はただがむしゃらにやると逆に喘息を悪化させてしまう場合があるので、まずはそちらについて説明をしたいと思います。

運動によって喘息の発作が表れてしまう場合、この症状は運動誘発性喘息と呼ばれています。この症状は、特に激しい運動を行った後に見られやすい症状であるといわれています。具体的には息が切れるような運動を10分近く行うとその症状が表れやすいそうです。

なぜ運動をすると急に症状が悪化してしまうことがあるのかというと、運動による気道表面の乾燥や冷却によって、気道の収縮が起こることがその原因として考えられています。そのため、気温が低く、乾燥する冬場に運動をする場合は注意が必要です。

この運動誘発性喘息の予防法としては、まず運動をする際にしっかりとウォーミングアップを行うことが大切です。

また、喘息の治療薬であるインタールや、β2刺激薬などを運動の約15分ほど前に吸入すると予防に効果的であると言われています。

もし運動によって発作等の症状がでてしまった場合は、運動をやめて安静にし、医者から処方されている吸入薬等を用いて対処するようにしましょう。また、水分をとり喉を潤すようにしてください。

しかし、もしそれでも症状が落ち着かない場合は、病院へ行って医者の指示に従って対処してください。

適度な運動は心肺機能の向上や、基礎体力の向上にも良いのですが、決して無理のない範囲で運動をするように心がけましょう。

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喘息大人の改善に効果的な運動療法とは?

どんな運動も、体力をつけ、強い体を作るという意味では良いのですが、喘息の場合は、よりその症状改善に有効な運動があります。この疾患の症状を改善させるために、その運動療法として1番良いのは、水泳です。

なぜ数ある運動の中でも運動療法として水泳が1番良いのかと言いますと、まず水泳が水のなかで行われる運動ということがその理由として挙げられます。すなわち、水泳は常に水中で行う運動ですので、基本的に喉が乾燥することはありません。

また屋内のプールならば水温も一定にたもたれており、冷気による喉への刺激も起こらないので、非常によい環境の中で運動を行うことが出来ます。

また水泳が喘息の運動療法として良いとされる理由は、この運動ならではの動きにあります。すなわち、手を大きく回すことに加え、水中で息を吐ききり、また大きく息を吸うといった一連の運動が、喘息の症状の改善に有効なんだそうです。

私自身大人になってから喘息を発症し、その改善のための運動療法として水泳を取り入れたのですが、定期的に泳ぐようにしてから、喘息発症当初から感じていた息苦しさの症状がなくなり、非常に高い効果を実感しました。もし喘息を発症してしまった方は、運動療法として是非水泳を取り入れてみることをお勧めいたします。

しかし、中には家の周りに運動施設がなく、また水泳のための時間が取れないという方もいらっしゃるかもしれません。そういった方は、川井筋系帯療法治療センターの院長である、川井太郎氏がDVDで紹介している、喘息改善エクササイズを試してみると良いと思います。水泳と同じような効果が得られる様々な運動が紹介されています。私も発症当初は実際に見て実践していました。

これらの運動療法は症状改善に効果的ですが、普段の生活の中で少しでも体を動かすよう心がけることも大切です。どこかへ出かける際には、徒歩で行ける距離であればなるべく自転車や車などを用いずに歩いていくなど、こうした運動を少しでも行うようにして、少しでも基礎体力をつけるようにした方が良いでしょう。

また、何度も言いますが、運動を行うにあたっては無理は禁物です。過度な運動は、改善どころか悪化の要因にもなりかねませんので、水泳の場合も、適度な量を無理なく泳ぐように気を付けましょう。

まとめ

今回の記事では、喘息大人の症状の改善に効果的な運動療法についてまとめました。

喘息は、治療薬による改善が基本ですが、そこに今回紹介したような運動療法を取り入れることで、さらに効果的な改善が期待されます。

しかし、無理な運動は悪化につながる可能性もありますので、あくまで改善に効果的な範囲で運動を行ってください。

喘息に関する情報は、こちらの記事でも詳しくまとめています…

喘息の概要に関する詳しい情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください…

喘息を悪化させる原因について気になる方はこちらの記事をご覧ください

喘息の治療に使われる薬について気になる方はこちらの記事をご覧ください…

吸入ステロイドの副作用に関する情報などについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください…

喘息の発作が出た際の対処法に関する情報を知りたい方はこちらをご覧ください…

喘息の治療における入院の必要性について気になる方はこちらの記事をご覧ください…

今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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