※発作が不安…!小児喘息の子供は保育園に行っても大丈夫なの?

小さい子供が発症する気管支喘息のことを小児喘息といいますが、現在、その患者数は小児全体の6%を占めるという統計もあります。6%というと、だいたい20人に1人は小児喘息ということになりますから、これは非常に高い数値ということができますよね。

気管支喘息という病気がどのようなものなのかということについてはもうすでにご存じの方も多いと思いますが、この病気は、一言でいうと何らかの原因によって気管支に慢性的な炎症が生じるようになってしまう呼吸器疾患のことを言います。

この病気の怖いところは、時に炎症部位が収縮して呼吸が困難になる発作が起きることがあるということであり、気管支喘息の患者は、その発作が起きないように気管支の炎症の治療を行っていくというのが何より重要になります。

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この小児喘息と、大人の喘息の違いについては後程詳しくまとめていきたいと思いますが、その小児喘息の子供をお持ちの方の中には、発作が起こる危険性を考えると、その子を保育園に行かせるべきかどうか迷っていらっしゃるという方もいるのではないかと思います。また、実際発作が起きると入院などをしやすいという小児喘息の子供をお持ちの方の中には、そういう悩みを抱えている方がたくさんいらっしゃるようです。

そこで今回の記事では、小児喘息の概要、および小児喘息と大人の喘息との違いについて詳しくまとめますとともに、小児喘息の子供は保育園に行かせるべきなのかどうかということについて詳しくまとめていきたいと思います。

小児喘息ってどんな病気?大人の喘息との違いとは?

小児喘息とは、特に小さいお子さんが発症する気管支喘息のことであり、小児喘息と診断されるお子さんのほとんどは、大体生後数か月から2歳くらいまでにはその症状が表れるケースが多いといわれています。

この小児喘息は、成長に伴って自然と症状が落ち着いていく方も少なくありませんが、中にはなかなか症状が安定せず、ずっと症状を引きずったままになってしまうというような方もいるそうです。

小児喘息と、大人の喘息とでは、その主な症状が気管支の慢性的な炎症であるということには変わりないのですが、両者は、特にその気管支喘息の症状が悪化してしまう原因に特に大きな違いがあるといわれています。

具体的には、小児喘息の症状が悪化する原因の8割以上はアレルギー反応であるといわれているのですが、大人の喘息患者の中には、そのアレルギー反応が症状悪化の原因になる方もいれば、それ以外の原因(お酒、たばこ、運動、感染症、ストレス、気温や気圧の変化、解熱鎮痛剤など)によって症状が悪化してしまう方も少なくないのです。

特に、解熱鎮痛剤によって喘息症状が悪化してしまうケースは大人の喘息患者に特有の症状であるということがわかってきており、これは、「アスピリン喘息」という呼び方で知られています。ちなみに、解熱鎮痛剤とは俗にいう痛み止めのお薬であり、私たちが良く知っているものでは、ロキソニンやバファリンなどがこれに該当します。

痛み止めのお薬を服用すると喘息が悪化するときくと、これは一種のアレルギー反応が起きているようにも聞こえますが、実際はそうではなく、これは、痛み止めのお薬がその作用を発揮するときのメカニズムが関係しているのではないかということがわかってきています。

では、そのメカニズムとはいったいどのようなものなのかということにつきましては、以下の記事で詳しくまとめていますので、気になる方は是非一度目を通してみてください。ちなみに、このアスピリン喘息は大人になってから後天的に発症する恐れのあるものであると考えられています。

アスピリン喘息に関する情報はこちら…

小児喘息の治療法とは?吸入ステロイドを使うのはどうして?

これも、すでにご存じの方も多いと思いますが、小児喘息に限らず、気管支喘息という病気は、その治療の第一選択薬として吸入ステロイドと呼ばれるお薬を使用します。

これは、その名前からもわかりますように、「ステロイド」というものに分類される成分を吸入するためのお薬になるのですが、ではなぜそのステロイドを吸入する必要があるのかというと、簡単に説明すると、そのステロイドという成分には免疫の働きを抑える作用があるため、それを吸入することによって、免疫反応として表れている気管支の炎症を鎮めることができるのです。

つまり、気管支喘息という病気は、免疫システムの誤作動によって、その免疫が過剰に働いてしまっている病気ということができます。そもそも、気管支喘息の悪化の大きな原因となるアレルギー反応自体が免疫の誤作動といえるものなので、喘息という病状自体がアレルギー性疾患であると考えられているということにも納得できますよね。

ちなみに、日本では2002年から小児喘息においてもその吸入ステロイドが第一選択薬として用いられるようになったのですが、大人の喘息患者に比べると、今だにその使える吸入ステロイドの種類には少し限りがあるようです。

では、実際小児喘息の患者が使える吸入薬の種類にはどのようなものがあるのかということにつきましては、以下の記事で詳しくまとめていますので、こちらも気になる方は一度ご覧になってみてください。

※小児喘息の治療に使われる吸入薬の種類とは?

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発作が起きないか心配…!小児喘息の子供は保育園に行かせるべきなのか?

小児喘息の子供をお持ちの方の中には、その子が発作を起こさないか心配で、保育園に行かせるべきなのかどうか迷っているという方もいらっしゃるのではないかと思います。

両親ともに働いている家庭においては、保育園という場所は子供を預けられる非常にありがたい場所ですし、その子供にとっても、保育園は友達とのびのびと楽しく過ごせる場所です。なので、できれば子供には保育園に行ってほしい、または保育園に行かせてあげたいという方も多いでしょう。

もちろん、小児喘息の子供を保育園に行かせても大丈夫かというのは、一番はかかりつけの医師の方に相談をすることが大切ですが、もし、その子供が発作を起こしやすい体質で、時には入院まで必要になることもあるという場合には、なるべくならあまり無理をさせてまで保育園には行かせないようにした方が良いかもしれません。

全く行かせないというのはかわいそうなので、それこそ医師の方と相談して決めたほうが良いですが、少なくとも、ちょっとでも咳をしているような状態にあるときは、喘息が悪化しないような環境を整えた家の中でゆっくりを休ませながら、治療に専念したほうが良いでしょう。

喘息という病気は、何より発作が起きてしまうというのが怖いところですが、実はこの喘息は、発作のような症状の悪化、およびその治療を繰り返していると、次第に気管支の壁が厚くなるリモデリングと呼ばれる現象が起き、そうなると元の状態には戻せなくなってしまうということがこれまでにわかってきています。

また、この喘息という病気は大人になるとその治療がさらに難しくなってしまうとも言われており、小児喘息の段階でいかにしっかりと治療するかが重要であると述べている医師の方もいます。そのため、全く行かせないということは避けるにしても、ちょっとでも喘息気味の症状が出ているのであれば、保育園は休ませてあげたほうが良いでしょう。

また、喘息は感染症でも悪化する方が多いことでも知られていますが、特に、保育園では内部で感染症が拡大するようなこともありますので、特にそういうものが流行りやすい冬場はあまり無理をさせないようにしてあげたほうが良いかもしれません。

保育園にいきたいという子供からすると可哀想な話ではありますが、後々のことを考えるのであれば、発作が起きやすい小児喘息の患者においては、あまり無理をさせてまで保育園に行かせるということは避けたほうが良いのではないかと思います。ただ、小児喘息といっても、その症状は人によって様々なので、どうしようか迷っている方は、一度詳しく医師の方に相談をしてみるようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、小児喘息の概要や、小児喘息と大人の喘息との違いについてまとめますとともに、発作が起きやすい小児喘息の患者は、保育園に行かせるべきか否かということについてまとめました。

保育園という場所は、子供の成長を考えるうえでも非常に大切ですし、できれば保育園に預けたいという親の方も多いと思うのですが、特にその小児喘息の症状が悪化することが多いという子供においては、ちょっとでも咳をしているような場合、ゼーゼーしているような場合には、家でゆっくりと休ませて、治療に専念させてあげたほうが良いのではないかと思います。

こういった、小児喘息の子供を保育園に行かせるべきか否かという悩みを抱えている方は非常に多いようなのですが、1番重要なのは、すべて自分で考えるのではなく、信頼できる医師に相談をしてみるということです。そして、そういった相談の上で、子供の状態を見ながら、行かせても大丈夫か判断しましょう。

今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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