気管支炎という病気を皆さんご存知でしょうか?おそらく、一度は耳にした事があるという方が多いと思います。
気管支炎という言葉の通り、気管支炎とは気管支に炎症が起こってしまう病気です。気管支炎を発症してしまうと、長く続く咳の症状が現れます。痰が絡む咳の場合もありますが、空咳の症状が長く続くので病院で検査を受けた結果気管支炎と診断を受けるという方も多いそうです。
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喉が炎症を起こして咳の症状が表れるときくと、まず皆さんはその原因となる病気として風邪を思い浮かべるとおもいます。しかし、同じ炎症が原因で咳が続く病気でも、風邪と気管支炎には実は少し違いがあるんです。
今回の記事では、長く続く咳、空咳の原因となる病気である気管支炎に関する情報や、それと関連のある病気に関する情報についてまとめていきたいと思います。
目次
気管支炎ってどんな病気?気管支炎と風邪の違いとは?

気管支炎とは、気管支に炎症が生じて咳の症状が続くのが特徴的な病気です。
同じく咳が続く病気として風邪が挙げられますが、実は気管支炎と風邪の症状には少し違いがあります。
まず、一般的に風邪というのは気道の上の方が炎症をおこし、その炎症により咳の症状が続くものを指すといわれています。この咳の症状は湿った咳で痰が絡む事が多く、熱がひくと咳の症状も段々と治まっていきます。
その一方で、気管支炎の場合は気道の下の方(気管支)で炎症が生じます。気管支炎は風邪などの感染症に伴って発症する事が多いそうです。つまり、まずは風邪の症状を患うのですが、その後遅れるようにして気道の下部でも炎症が生じてしまうのだそうです。
そして、この症状は風邪薬ではなかなか治まらず、熱が引いたのに、いつまでも咳の症状が続くので医者に行ってみたところ気管支炎と診断された、という場合が多いそうです。風邪は湿った咳の場合が多いですが、気管支炎のみの場合は空咳の症状を訴える方が多いようです。
つまり、まとめますと風邪と気管支炎は、どちらもウイルスの感染が原因となり起こる病気なのですが、炎症が起こる場所が違います。また、通常の風邪より、気管支炎の方が長く咳が続く傾向にあります。そしてなにより、気管支炎は風邪薬ではなかなか治りません。
気管支炎はひどくなると肺炎の症状に発展し、そうなると命にも関わります。もし熱の症状が治まったのに、空咳の症状が続く場合は気道の下部で炎症が起こっている可能性がありますので、早めに医師に診てもらうようにしましょう。
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風邪が治ったのに空咳が続く…その症状喘息かもしれません!
先ほど、気道下部、つまり気管支に炎症が生じてしまう場合、それは気管支炎という病気が原因であるという事をお話ししました。
また、この気管支炎は、風邪を発症し、熱は治まったのに空咳などの咳の症状が続く場合に診断される事が多いという事もお話ししました。
実は、これとよく似ていて、同じようにして発症する病気があるんです。その病気とは喘息です。
喘息という病気は、多くの方がその名前を聞いた事があると思います。しかし、その病気の実態について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?
この、喘息とは、気管支に慢性的に炎症が生じてしまう病気です。詳しく述べますと、何らかの原因によって気管支に好酸球と呼ばれる白血球の一種の増加がみられ、慢性的に気管支の炎症が続くようになってしまいます。
通常、炎症というのは、ウイルスなどが感染したときに、それを排除するために白血球が働く生体反応です。ウイルス感染による急性の気管支炎の場合がまさにそうですね。しかし、喘息を発症してしまった場合は、ウイルスがいるいないに関わらずこの炎症が慢性的に続くのが特徴です。
そして、炎症が続く気管支では、炎症の影響によって気道の壁がむくみ、気道が狭くなっていることによって、この病気の患者は常に息苦しさを感じるようになります。
また、炎症が続く気管支はあらゆる刺激に対して敏感に反応してしまう状態となっているため、香水の香りなど、僅かな刺激にさえも過敏に反応して、空咳の症状などが表れてしまうといわれています。
とくに、喘息による炎症によって敏感になった気管支を刺激してしまうのはアレルギー反応であり、この病気の患者がアレルギー反応を起こすと、気管支が急激に収縮を起こして、呼吸が出来なくなってしまうことがあります。これが発作と呼ばれる症状です。
また、喘息の発作の原因となるのはアレルギー反応だけではありません。アレルギー反応の他に、運動、お酒、冷気、ストレスなども挙げられ、中にはロキソニンなどの解熱鎮痛剤によって発作が引き起こされてしまう方もいます。この病気を悪化させる原因に関する情報は次の記事でまとめていますので、よろしかったらご覧になってみてください。
喘息を悪化させる原因に関する情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください…
先ほども言いましたように、喘息は、気管支炎と同じように、風邪などの感染症に伴って発症する事が多いと言われています。風邪をひいて、熱は引いたのに、空咳や息苦しさの症状が続くので検査を受けたところ喘息と診断された、というケースが多いそうです。
喘息の場合、ちゃんとした治療を行わない限り、まず炎症は治りませんし、長く続く息苦しさや空咳の症状も治りません。
むしろ、このように慢性的に続く気管支の炎症を治療しないでおくと、気管支が炎症と修復を繰り返すリモデリングと呼ばれる現象をおこし、気管支の壁がさらに厚くなって治療が難しくなってしまうといわれています。特にこのリモデリングは、発作が起きた際に起こるといわれていますので、重症化してしまう前に治療を行うことが大切です。
この病気は早期発見、早期治療が非常に重要です。喘息に関する情報は別記事でもまとめていますので、よろしかったらご覧になってみてください。
喘息の治療に使われる薬に関する情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください…
喘息の発作が出てしまったときの対処法に関する情報が気になる方はこちらの記事をご覧ください…
喘息の治療における入院の必要性について気になる方はこちらの記事をご覧ください…
もし、長く続く空咳の症状がある場合、その原因は喘息かもしれません。是非、早めに医師に相談するようにしましょう。
咳が続く原因にはこんなものもあります…
風邪かと思っていたけどなかなか症状が治まらず、咳の症状が続くという場合その原因として次にあげるような病気も考えられます。
肺炎
咳が続く原因となる病気して肺炎も考えられます。肺炎とは、主にウイルス感染によって肺に炎症が起きる病気の総称です。この病気を引き起こす原因菌は1つだけではなく、様々なものが考えられます。
しかし、この病気の原因菌として、最も多いのが肺炎球菌と呼ばれる菌です。肺炎患者の大半はこの肺炎球菌の感染によって症状が引き起こされています。
しかし、特に子供はマイコプラズマと呼ばれる菌の感染によっても肺炎が引き起こされることがあるといわれています。このマイコプラズマ肺炎に関する情報は次の記事でまとめています。
マイコプラズマ肺炎に関する情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください…
また、肺炎の原因として、クラミジアニューモニエと呼ばれる菌も挙げられます。クラミジアと聞くと性病のイメージが強いかもしれませんが、実はクラミジアにもいくつか種類があり、中には肺炎の原因となるものもあるのです。
クラミジア肺炎に関する情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください…
肺がん
原因のわからない咳の症状が続く場合、その原因となる病気として肺がんも挙げられます。
肺がんは、気付かないうちに症状が進行してしまう場合も多いのですが、症状が進むにつれ、咳の症状や、胸や背中の痛みなどの症状が表れることがあるといわれています。
肺がんに関する情報や、がんができるメカニズムに関する情報はこちらの記事でまとめています…
肺結核
咳が続く原因として考えられる病気に、肺結核も挙げられます。
肺結核は以前は致死率の高かった病気ですが、現在は医療の発達によって治せる病気になりました。しかし、それでもなお、この病気を完治させるには、半年ほどの期間がかかるといわれています。
まとめ
今回の記事では、長く続く空咳の症状が特徴的な気管支炎や、それによく似た病気である喘息に関する情報などについてまとめました。
気管支炎にしろ、喘息にしろ、どちらもきっかけは風邪などの感染症である事が多いようです。
もし風邪の症状が落ち着いたのに、空咳の症状が続く場合は要注意です。気管支炎や喘息など、重症化すると命に係わる病気を発症している恐れがありますので、早めに医師に診ていただくようにしましょう。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。(^^)
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