
これまでに、睡眠中のいびきや口呼吸を指摘されたことがあるという方は結構多いのではないかと思います。また、口呼吸を指摘されたことはなくても、朝起きると口の中がからからに乾いていたりするという方は、睡眠中に口呼吸をしている可能性が高いです。
この睡眠中の口呼吸やいびきの症状、実は放っておくと危険だと言うことを皆さんはご存知でしょうか?実は、こういった症状をそのままにしておくと、それはいずれ睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる病気を発症させてしまう原因になってしまう可能性があるんです。
睡眠時無呼吸症候群とは、その名前からもわかりますように、睡眠中に無呼吸の症状を何回も繰り返してしまう病気のことをいいます。無呼吸とは10秒以上息が止まってしまう症状のことを指すそうなのですが、なんと中には1分以上もの無呼吸を何十回も繰り返してしまうという方もいるそうです(*_*)
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無意識のうちに1分以上も呼吸が止まってしまうというのは、想像するだけでそれがいかに危険なものであるかというのがよくわかりますが、やはりこういった無呼吸の症状による体への負担は大きいそうで、最近では、この睡眠時無呼吸症候群の症状は、心不全や脳血管障害などの重大な病気の発症リスクを高めてしまうということが分かってきているそうです。
もし、これまでに睡眠中の無呼吸の症状を指摘されたことがあるという方は是非早めにその改善に取り組むことをお勧めいたしますが、そもそもいびきや口呼吸などの症状が見受けられたときに、それが無呼吸にまで発展する前に対策を講じることが何よりも大切になってきます。
ではどうやったらそのいびきや口呼吸の症状は改善できるのか、また、そもそもいびきやをかいたり口呼吸をしてしまうのはいったいなぜなのか、今回の記事で詳しくまとめていきたいと思います。
目次
いびきや口呼吸の原因とは?皆さんは枕の高さ、気にしてますか?

ではまずはじめに、そもそもなぜ人はいびきをかいたり口呼吸をしてしまうのかということから詳しく説明していきたいと思います。
そもそも、口呼吸といびき、というふうに分けて説明していますが、いびきをかいている方というのは、つまりほぼ口で呼吸をしているということを意味しています。このいびきの症状は、ちょっと今自分でやってみていただくと分かると思うのですが、喉の空気の通り道が、振動する際に出る音であるということが分かりますよね。
では、いびきをかく方と、かかない方の違いとはいったい何かというと、それはその気道がいかに狭まっているかということで変わってきます。気道が狭くなってしまっている方は空気の抵抗からいびきが出てしまいますし、さらに息を吸おうとして、無意識のうちに口呼吸が慢性化してしまうようになるんです。
では、なぜ気道が狭くなってしまうのかということについてですが、実はそれには皆さんの舌の位置というものが大きく関係してきます。
皆さんは、実は舌には正しい位置があるということをご存知でしょうか?皆さんにも今是非チェックしていただきたいのですが、口を閉じた時に、舌の先が上の歯のすぐ後ろにあり、平らな部分が口内の天井に軽くくっついているのであれば、それが舌の正しい位置であり、とりあえずは安心していただいて大丈夫です。
しかし、この時すでに舌が天井にくっついていないという方は要注意!実はそういった方は舌の機能が低下していて、低位舌と呼ばれる症状が進行している可能性があります。
低位舌とは、その名前の通り、舌が低位、つまり喉の奥へと落ち込んで行ってしまう症状のことを言います。言葉だとちょっとわかりづらいとおもいますので、低位舌がどんなものかというのは、以下の図を参考にしてください。

これをみていただくと、低位舌の方とそうで無い方とでは、明らかに舌の位置が異なるということが分かると思います。また、低位舌が起きている方においては、落ち込んだ舌によって気道が圧迫されているというのもわかると思います。実は、これがいびきや口呼吸が慢性化してしまう1つの大きな原因であり、その呼吸の苦しさから、さらに口で呼吸をしようとして、どんどん口呼吸が定着してしまうようになるんです。
そして、仰向けに寝ると、舌は重力の影響も受けるため、またどんどん低位舌が身についてしまうようになります。そして時間を追うごとに低位舌によるいびき、口呼吸はひどくなり、それが睡眠時無呼吸症候群の発症につながるようになってしまう、というわけなんです。
また、実は寝ている間の枕の高さというものもとても重要で、枕の高さがあっていないと、それも気道を圧迫する原因になってしまうということが指摘されています。一般的には、枕の高さは仰向けに寝た時に、顔が少し下向きになるくらいが理想的なんだそうです。
もし、今使っている枕が少し高すぎるという場合や、逆に低すぎるという場合には、大きめのバスタオルを折りたたんで自分に合った高さの枕を作るという方法もあります。
もし、現在使っている枕に今改めて首をのせた時、ちょっと喉の圧迫感を感じるようなら、それは少し枕の高さがあっていないのかもしれません。喉の圧迫が口呼吸を招き、また、この口呼吸こそが低位舌の原因にもなってしまいます。寝ている間にこういった症状が進行してしまうというのは怖いですので、是非早めに枕の高さの調節にも取り組んでみてください。
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睡眠中の口呼吸を改善する方法とは?

では、寝ている間の口呼吸やいびきの症状は、どうしたら改善できるのでしょうか。まず、先ほど申し上げました枕の高さが少なからず関係している可能性があるという方は、まずはその改善から取り組んでみてください。
しかし、既に低位舌が進行してしまっていて、その舌が原因で口呼吸をしてしまっているという場合には、低位舌の改善を行うことが何よりも大切になってきます。では、その低位舌はいったいどうやって改善したらいいのかということですが、最近では、口呼吸、及び低位舌を改善する方法として、あいうべ体操と呼ばれる方法が徐々に広まりつつあります。
このあいうべ体操とはみらいクリニックの院長を務める今井一彰さんという方が考案した方法なのですが、本も出版されている他、過去にはテレビでも紹介されています。
その名前からもわかりますように、あいうべ体操はあ~い~う~べ~と口を大きく動かすことによって、口周りの筋肉や舌の筋肉を鍛えることで、口呼吸、及び低位舌を改善する方法になります。最期のべ~では、顎につくくらい舌を大きく出すようにすると言いそうです。
あいうべ体操の詳しいやり方は、是非以下の図を参考にしてみてください。今井さんいわく、3週間ほど続けると徐々に効果が表れてくるそうです(^^)

まとめ

今回の記事では、睡眠中の口呼吸やいびきの原因、そしてその改善方法に関する情報について詳しくまとめました。
まず、何故自分は寝ているときにいびきをかいてしまったり、口呼吸をしてしまうのかということについて考えてみることが大切です。普段から口呼吸をする癖がついてしまっている方はそれを治す必要がありますし、枕の高さがあっていないなら、それを改善してみることも重要になってきます。
また、今回は口呼吸やいびきの改善方法についてお伝えしましたが、もうすでに無呼吸の症状がひどいという方は、まずは医師の方に相談するようにしましょう。睡眠中の無呼吸の症状は、呼吸器内科の医師の方が相談にのってくれるようですので、一度問い合わせてみるようにしましょう(^^)
ちなみに、今回の記事ではお伝えしませんでしたが、実は口呼吸って非常に問題の多い危険な呼吸法であり、現在多くの医師の方がその改善に取り組むよう呼びかけています。この、口呼吸が引き起こす様々な問題に関する情報や、今回ご紹介したあいうべ体操以外の口呼吸の改善方法については、以下の記事で詳しくまとめていますので、気になる方は是非一度ご覧になってみてください。
今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)
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