最近なんだか咳が出るけど、その原因が良くわからない。
もしかしたらうつる病気が原因かもしれないし、誰かにうつると大変…
スポンサードリンク
咳の症状には様々なものがあります。痰が絡む咳(湿性咳嗽:しっせいがいそう)、乾いた空咳(乾性咳嗽:かんせいがいそう)、連続して出る発作のような咳などがその例です。
今回の記事では、様々な咳の症状から、その症状の原因が他人にもうつる病気によるものであるか、詳しくまとめていきたいと思います。
目次
原因不明の空咳、しばらく続く場合は要注意!

特に熱が出る気配はないのに、乾いた空咳、そして息苦しさの症状がしばらく続いているという方は要注意です。
このような症状を患っている場合、その方は気管支喘息、またはその一歩手前の症状といわれる咳喘息の症状を患っている可能性があります。
気管支喘息とは、慢性的に気管支が炎症を起こしてしまい、これが原因となって気管支がむくむことによって、常に息苦しさを感じるほか、炎症を起こした気管支は非常に敏感になっているため、少しの刺激にさえも過敏に反応し、空咳などの症状が現れてしまうのが特徴的な病気です。
そして、症状がひどい方だと、何らかの刺激が原因となって気管支が収縮をおこし、呼吸が困難になってしまう場合もあります。これが、発作と呼ばれる症状です。
また、気管支喘息を患っている場合、人によっては、気管支がむくんで細くなっている影響によって、喘鳴(ぜんめい)と呼ばれる症状が見られる場合があります。喘鳴とは、呼吸をすると、ゼーゼー、ヒューヒューとなる音のことです。このような症状が見られた場合は発作を起こしてしまう可能性が高いですので、すぐに病院へ行った方が良いでしょう。
また、今説明したのは主に通常の気管支喘息の症状なのですが、この気管支喘息の一歩前の症状といわれているものに、咳喘息と呼ばれる症状があります。この咳喘息とは、気管支喘息のように発作や喘鳴などの症状が見られることは基本的にはなく、長引く空咳の症状のみが特徴的な症状であるといわれています。
この咳喘息は、通常の喘息に比べて症状が軽度であるだけで、その症状の原因は通常の気管支喘息と同じ気管支の炎症であると考えられています。そのため、咳喘息の症状はしっかりと治療を行わないといずれ通常の気管支喘息の症状に移行してしまう可能性が高くなるといわれていますので、軽度の風邪などと勘違いをしてその症状を放置してしまわないように注意が必要です。もし、原因のわからない空咳が続いている場合は、早めに呼吸器内科の医師の方などに相談するようにしましょう。
この喘息は、子供に多い病気と認識されている方も中にはいるかもしれませんが、実は近年大人の患者数は増加傾向にあるといわれています。もし現在上記のような原因不明の空咳の症状に悩んでいるという方がいましたら、それは喘息によるものかもしれないので注意してください。
この喘息の症状は、出産などによって体調に変化があった時や、季節の変わり目に発症しやすいといわれているのですが、特に風邪などの感染症に伴って発症することが多いといわれています。
特に冬場は空気が乾燥してウイルスの活動が活発になり、風邪をひきやすくなりますから、家族の誰かが風邪をひいてしまった場合はそれがうつることがないように気を付けるようにしましょう。
喘息に関する情報は他の記事でも解説していますので、気になるものがありましたら是非ご覧になってみてください。
喘息を悪化させる原因に関する情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください…
喘息の治療に使われる薬に関する情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください…
喘息の発作が出た際の対処法に関する情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください…
喘息の治療における入院の必要性について気になる方はこちらの記事をご覧ください…
この空咳などの症状が特徴的な喘息ですが、感染症ではないため、他人にうつる可能性はありません。しかし、先ほども言いましたようにウイルス感染による体力の低下が喘息を発症する引き金となってしまうため、身近な人が風邪をひいてしまった場合はうつることが無いように注意しましょう。
子供の空咳、それは肺炎の初期症状かも!
しかし、中には空咳の症状から始まり、他人にうつる可能性のある病気もあります。その1つがマイコプラズマ肺炎と呼ばれる病気です。
この、マイコプラズマ肺炎はマイコプラズマ菌と呼ばれる微生物がうつることによって引き起こされる症状で、特に5歳~10歳くらいの子供に多いといわれています。
このマイコプラズマ菌は潜伏期間が比較的長く、感染してから何らかの症状が現れるまでに3週間以上間が空くこともあるそうです。
症状が現れる場合、まず特徴的なのは空咳の症状だそうで、この他に、熱や下痢、そして胸部の痛みなどの症状が現れる場合があるそうです。これにあてはまるようにして症状が表れ始めましたらマイコプラズマ肺炎を疑った方がよいでしょう。また、子供に多い病気ですが、大人にもうつる可能性がありますので注意してください。
マイコプラズマ肺炎に関する情報はこちらの記事でもまとめていますので、よろしかったらご覧になってみてください。
また肺炎はクラミジアニューモニエと呼ばれる菌がうつることによっても発症してしまう場合があります。このクラミジア肺炎に関する情報は以下の記事でまとめています。
肺炎なのに熱がでない…?クラミジア肺炎に関する情報が気になる方はこちらの記事をご覧ください…
スポンサードリンク
痰が絡む咳の原因とは?その咳の原因、うつる?うつらない?
咳と一緒に痰がでる場合、それは細菌を殺すための免疫反応として出ている可能性がありますので、咳と一緒に痰がでる場合は他人にうつる病気が原因となってそれらの症状が表れている可能性が高いです。
しかし、中には人にうつることのない感染症以外の原因によってそのような咳の症状が出てしまうこともあります。これについて詳しくまとめていきたいと思います。
もし、痰がでるような咳が出る場合、その原因として次のようなものが考えられます。
風邪
まず、痰が絡むような咳が出る場合、その原因として最も多いのが風邪ですね。咳に伴い熱が出てしまった場合は風邪の場合がほとんどかもしれません。
しかし、通常の風邪は一週間ほどで諸症状が落ち着くのが一般的ですが、もし一週間以上たっても咳などの症状が一向に良くならない場合は、何か別の原因も考えられますので、気をつけてください。
また先ほども述べましたように、ただの風邪でも、これによって喘息を発症してしまうことがありますので、身近な人が風邪をひいてしまったらうつることがないように気を付けましょう。
肺結核
痰が絡む咳の症状があり、それがなかなか改善されない場合、その原因として肺結核も考えられます。
この肺結核は今では完治させることが出来る病気になりましたが、それでも完全に治すためには半年近くかかるとも言われています。また、この肺結核は他人にうつる病気ですので、発症してしまった場合は、誰かにうつることがないように2か月近く入院が必要になることもあるそうです。
この肺結核に関する詳しい情報はこちらの記事でまとめていますので、よろしかったらご覧になってみてください。
肺がん
そして、他人にうつる病気以外で、痰が絡むような咳の原因となる病気として肺がんが挙げられます。
肺がんは発症すると咳の症状が表れることがあるのですが、この咳は空咳であったり、痰が絡む咳であったりと少し違いがあるそうです。しかし、こうした咳は肺がんの症状の1つということは覚えておいてください。
また肺がんを発症した場合、この咳に加えて胸や背中の痛みなどの症状も表れるといわれています。もし、このような症状がある場合は肺がんを発症している可能性がありますので注意してください。
肺がんの詳細や、がんができるメカニズムに関する情報はこちらの記事でまとめていますので、よろしかったらご覧になってみてください。
短い咳が連続的に続く、その原因とは…
ある病気を発症すると、通常の風邪などの感染症では見られないような短い連続的な咳の症状が見られる場合もあります。その病気とは、百日咳です。
この百日咳は、以前は1歳未満の赤ちゃんに多い病気であると考えられていましたが、近年では大人の患者数も増えてきているそうです。百日咳は感染症であり、他人にうつるので、気をつけなくてはなりません。
現在は百日咳を含む四種混合予防接種が生後3カ月から受けられるようですので、赤ちゃんにはこの予防接種を受けさせてあげた方が良いでしょう。この四種には百日咳に加え、破傷風、ジフテリア、ポリオが含まれています。
しかし、この予防接種の効果は生涯続くものではなく、しばらくすると効果が薄れてしまうため、その場合はまた予防接種を受けた方が良いでしょう。これを行わないと、大人になって誰かからうつる可能性が高くなります。
百日咳を発症すると、重症化してしまった場合肺炎や脳症を合併してしまう可能性もあります。特に小さな子供は重症化しやすいため、うつることがないように注意が必要です。
そして、この百日咳の症状は1年を通して感染する可能性がありますので、まだ予防接種を受けていない子供がいる親の方は、その子にうつることが無いように、なるべく人混みに連れて行くのは避けるようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、咳の症状によって、それが他人にうつる病気が原因かかどうかについてまとめました。
咳の症状が現れると、その原因としてまず感染症を疑ってしまうと思いますが、感染症以外に喘息や肺がんも咳の症状の原因となります。
もし咳の症状があり、それがなかなか改善されない場合は、何か重症化が懸念されるような病気が原因となっている可能性もありますので、早めに医師に相談するようにしましょう。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
スポンサードリンク
コメントを残す