最近喉に違和感を感じることが多くなり、風邪をひいているわけでもないのに空咳の症状が出てしまう。
そして、お酒を飲むとその症状がひどくなり、胃酸が喉にまで戻ってくるような感覚や、胸やけや吐き気などを感じるという方は、是非こちらの記事をご覧ください。
スポンサードリンク
実は、お酒を飲むと、上記の症状がひどくなるという方は、逆流性食道炎を患っている可能性があります。この逆流性食道炎の症状は、よくお酒を飲むという方や、脂質の多い食事をとっている方に多い病気ですので、心当たりがある人は要注意です。
なぜ要注意かというと、逆流性食道炎の症状は、食道がんなどのリスクを高めてしまう恐れがあるからです。今回の記事では、逆流性食道炎がどういった病気であるのか、その内容や治療法に関する情報や、お酒や脂質がなぜこの病気の発症の原因となるのかといった情報についてまとめていきたいと思います。
目次
お酒や脂質の摂りすぎは要注意!がんのリスクを高める逆流性食道炎とは?

最近よくお酒を飲んだり、脂質の多い食事が続いているという方は、それらをなるべく控えるように注意してください。お酒や脂質は、逆流性食道炎の発症の原因になってしまうといわれています。
逆流性食道炎とは、その名の通り、胃の内容物が食道を逆流してしまう病気です。一見するとどこに危険があるのかわからないかもしれませんが、これはとても危険なことです。
胃酸というのは、実はとても強い酸であり、これが胃で分泌されても大丈夫なのは、胃には、この酸から胃が傷つくのを防ぐための機能が備わっているからなのです。しかし、食道にはこの防御機能は備わっていないため、胃酸が逆流してしまうと、食道はその酸の影響をもろに受けてしまうことになります。
すると、その結果食道はただれて、炎症を起こしてしまいます。このようにして炎症がおきると、空咳が出たり、胸やけの症状が出たりします。
また、この胃酸の影響になって、食道が傷ついてしまうと、食道がんのリスクを高めてしまうといわれています。そのような事態になってしまう前に、お酒や脂質の多い食事は控えるように心がけるようにしましょう。
なぜお酒や脂質の多い食事は逆流性食道炎の発症リスクを高めるのか?
それでは、なぜお酒や脂質の多い食事を頻繁にとると、逆流性食道炎の発症リスクは高くなってしまうのでしょうか?
実は、お酒や脂質の多い食事、それ以外にも、タンパク質が多い食事、コーヒー、喫煙、そしてそもそも食べ過ぎは、胃酸の分泌を促し、下部食道括約筋を緩めてしまうといわれています。
この下部食道括約筋とは、食道と胃のつなぎ目のところにある筋肉であり、食道を通ってきた食べ物が胃に入るときは緩み、食べたものが胃に入った後は閉じることによって、胃に入った食べ物が再び食道に逆流しないようにする働きがあります。上記に挙げたお酒などはこの筋肉が閉じるのを妨げてしまう働きがあるため、胃の内容物を逆流しやすくしてしまうのです。
また、上記のお酒などの項目以外にも、猫背や、肥満、そしてベルトによる締め付けなどによって、腹部に圧力がかかることによっても引き起こされてしまう場合があります。
この逆流性食道炎の症状は、近年若い患者が増えてきているといわれています。食事が欧米化しているのがその原因の1つと考えられています。
お酒、脂質の多い食事、猫背など、様々な要因を挙げましたが、心当たりがある方は十分に注意してください。実は、この逆流性食道炎は、一度発症してしまうと、その後胃酸の分泌を抑える薬を使用していかない限りはずっと症状が現れてしまうという方もいます。そうなってしまった場合は、常に薬を持っていないと胸やけや吐き気、空咳などの症状を不安に思っていなければなりません。
もちろん症状が回復に向かっていく方もいますが、中には上記のようになかなか治らないという方もいます。一番は、症状が現れてしまう前に食生活やその他の要因を改善することですので、気を付けるようにしましょう。
スポンサードリンク
逆流性食道炎になってしまった場合の治療法とは?
では、すでに逆流性食道炎になってしまった方は、どのように治療を行っていくのか詳しい情報についてまとめていきたいと思います。
逆流性食道炎の治療はプロトンポンプ阻害薬、通称PPIと呼ばれるお薬をつかった治療が基本となります。
このPPIには胃酸の分泌を抑える効果があり、逆流性食道炎の症状を緩和させる効果があります。
しかし、このPPIは、あくまで一時的に胃酸の分泌を防ぐお薬ですので、薬の使用をやめてしまうとまた逆流性食道炎の症状が現れてしまう方が多いといわれています。
先ほど逆流性食道炎の症状は若い患者が増えてきていると言いましたが、若いうちにこの病気を発症してしまうと、中にはずっと薬を飲み続けなくてはならないという方もいるかもしれません。
しかし、ここで1つ朗報があります。今まで、逆流性食道炎の症状は、PPIによる投薬治療が基本でしたが、近年、内視鏡を用いた手術療法も発達してきているようです。
この手術は、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)と呼ばれており、もともとは食道がんなどの手術に用いられていたものなのですが、逆流性食道炎にも高い効果を発揮するそうで、術後逆流が治まるという方も多いといわれています。
しかし、逆流性食道炎におけるこの手術療法は未だ一般的ではなく、この手術を行っているのは、国内では大阪医科大学と昭和大学のみだそうです。もし気になるという方は、連絡を取ってみて詳しいことを聞いてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回の記事では、お酒や食べ過ぎによって引き起こされ、空咳や胸やけ、そして食道がんの原因にもなる逆流性食道炎に関する情報についてまとめました。
普段からお酒をよく飲むという方は十分に注意してください。付き合いなどでしかたなくお酒を飲むということもあると思いますが、飲みすぎには十分注意しましょう。
今回は、お酒の飲みすぎによって逆流性食道炎が起こると、食道がんのリスクが高くなるとお伝えしましたが、そもそもお酒自体が食道がんのリスクを高めるという意見もあります。お酒は程よく飲む分にはそれほど心配する必要はありませんが、やはり飲みすぎは様々な病気のリスクを高めてしまうようですので、お酒が好きという方は特に気を付けるようにしてください。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
スポンサードリンク
コメントを残す