のど飴を選ぶとき、結局どれが1番効くのかよくわからないですよね?のど飴は唾液の分泌を促すことによって喉を潤すことを目的とした飴なのですが、ものによっては+αで咳の改善に効く何らかの有効成分が含まれています。
のど飴をなめて喉を潤すことは、感染症予防や、喉の痛みを和らげるのに効果的です。風邪をひいてしまってまさに痰が絡む咳が出ている時や、風邪の治りかけや喉の乾燥によって空咳(乾いた咳)が出てしまうときにのど飴をなめて喉を潤しておくことはとても大切です。
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つらいのどの痛みを早く治したいとき、少しでも高い効果が期待できるのど飴がほしいと誰もが思いますよね、そこで今回は、空咳や痰が絡む咳に効くのど飴をランキング形式で4つご紹介し、それぞれどのような特徴があるのか詳しくまとめていきたいと思います。
また、感染症や声枯れなどによって空咳や痰が絡む咳が出てしまう時に積極的に食べた方がよい食べ物についてもご紹介したいと思います。
目次
空咳や痰が絡む咳に効くのど飴ランキング4位:龍角散ののどすっきり飴

空咳や痰が絡む咳に効くのど飴ランキング第4位は、のど飴としては非常に有名な龍角散ののどすっきり飴です。スーパーやコンビニなどでも簡単に比較的安価に手に入れることが出来るのも魅力の1つです。
龍角散ののどすっきり飴の特徴は、公式ホームページによりますと
①カミツレ、カリンを主成分とした超微粒子の龍角散のハーブパウダーを配合。
②のどにやさしい19種類のハーブエキスに加え、びわ葉も配合。
③のどを使い過ぎた時、のどの乾燥を感じた時、気分をリフレッシュしたい時に、すっきり感をお楽しみいただけます。
となっています。カミツレとはハーブの一種であるカモミールの和名です。ちなみに、そもそもハーブとは何かというと、料理において香りづけとして使われたり、その他薬にも使われる茎のやわらかい植物などのことを言います。また、カリンはよく咳に効く食べ物としても有名ですよね。
その他、龍角散には19種類のハーブとびわの葉が配合されているとされていますが、このびわの葉は癌や脳卒中の予防に加え、冷え症の改善などにも効くといわれる非常に様々な効能に優れたものとして最近注目を集めているそうです。
この龍角散ののどすっきり飴は、分類上は医薬品ではなく食品に分類されます。医薬品に分類されているのど飴には咳の改善に効くことが認められている有効成分が含まれていますが、龍角散ののどすっきり飴にはこれが咳に効く、という成分は含まれていません。
しかし、咳が出たら龍角散が1番効くと豪語する愛用者も多数いますし、非常に長い歴史のある古くから愛されているのど飴ですから、そういった食品に分類される飴の中では群を抜いて喉を潤す高い効果の期待できるのど飴だと思われます。あくまで分類上は食品に属するということです。ちなみに、スーパーなどで販売されているのど飴はほとんどが食品に分類されるものになります。
しかし、龍角散株式会社から販売されている龍角散シリーズにはもちろん医薬品に分類されるものもあります。龍角散喉すっきり飴は、龍角散をより身近に感じてもらうためにできた商品なんですね。
そのため、軽度の風邪や、声枯れなどによって空咳が出てしまう時には、この龍角散ののどすっきり飴をなめておくだけで対策としては十分です。そもそも、風邪というものはウイルスによって気道に炎症が起きる病気の総称で、その原因となるウイルスは1つだけではなく、細かく分類すると200種類以上にもなるといわれており、これら全部に効く特効薬は存在していません。(ちなみに肺炎や結核などの病気はウイルスではなく細菌の感染によっておこる病気です。感染症の原因には細菌とウイルスがあり、細菌は細胞を持つという特性を利用した抗生物質による治療が有効ですが、ウイルスは細胞を持たないため抗生物質は効きません。うがい薬などの薬にはウイルスと細菌ともに効果を発揮しますが、風邪を治すわけではありません。)
風邪に効く特効薬はない、という言葉を聞いたことがあるのではないかと思いますが、これはまさしく現在そういった薬は未だに存在していないのです。風邪などの感染症を治すのは主に免役細胞の働きであり、これは喉の粘膜が乾いてしまうと働きにくくなるため、のど飴によって唾液を分泌させ、喉の粘膜を潤すということがのど飴に期待する効果です。声枯れによって痛みを感じている時も、喉の酷使によって喉が炎症を起こして痛みが生じているので、これを治すのも免疫の働きですから、のど飴をなめて唾液を分泌させることが大切なのです。
そのため、喉の痛みが比較的軽度な場合は食品ののど飴で十分です。そして食品ののど飴に分類されるのど飴の中でも特に愛用者が多く、よく効くといわれる龍角散ののどすっきり飴をランキングの第4位とします。
空咳や痰が絡む咳に効くのど飴ランキング3位:南天のど飴

のど飴ランキング第3位は常盤薬品から販売されている南天のど飴です。南天のど飴は龍角散と同じくらいのど飴としてはなじみ深い商品ではないかと思います。しかし、この南天のど飴は、龍角散ののどすっきり飴とは異なり、分類上は医薬品に属します。
この南天のど飴が医薬品に分類されているのは、この南天のど飴にはo-メチルドメスチシンと呼ばれる有効成分が含まれているためです。
このo-メチルドメスチシンは、こののど飴の名前にも含まれている南天と呼ばれる植物の実に豊富に含まれている成分であり、現在ではこの南天の実、すなわちo-メチルドメスチシンの効果は厚生労働省によって認められています。
具体的にこのo-メチルドメスチシンには常盤薬品のホームページによりますと、気管支平滑筋の拡張によって咳を鎮める作用に加え、咳中枢(この中枢からの指令によって咳が出る)の興奮を抑えて咳を鎮める作用、また殺菌作用によって菌による気道の炎症を抑える作用や鎮痛作用によって喉の痛みを和らげる作用など、非常に様々な症状の改善に効くことが確認されているようです。
風邪をひいているときはほかの細菌やウイルスによる合併症も起こりやすくなりますし、喉の痛みや咳がひどい場合は、日常生活にも支障をきたします。また、激しい咳は肋骨などの体の内部にも影響が出ますので(咳によって肋骨を骨折してしまう方は少なくありません)、そういった場合は医薬成分の含まれている南天のど飴のようなのど飴を飲むのが効果的です。この南天のど飴をランキングの第3位とします。
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空咳や痰が絡む咳に効くのど飴ランキング2位:浅田飴

空咳や痰が絡む咳に効くのど飴ランキング、第2位は株式会社浅田飴より販売されている浅田飴です。100年以上もの歴史がある古くから親しまれているのど飴の1つです。この浅田飴も医薬品に分類されます。
この浅田飴は東洋医学である漢方の考えに基づいた、生薬を配合しているのど飴になります。生薬とは、自然由来の成分である薬のことを言います。
風邪をひいたときに葛根湯を飲む方も多いのではないかと思いますが、この名前の由来にもなっている葛根も生薬の一種です。生薬には非常に様々な種類があり、ほとんどが植物由来のものですが、中には石膏などの鉱物由来の生薬もあります。そしてその様々な生薬を組み合わせて出来た薬を一般に漢方薬と呼びます。
さて、そこで今回ランキングの第2位としました浅田飴ですが、こののど飴にはキキョウ、トコン、マオウ、ニンジンという4つの生薬のエキスが含まれているそうです。これらの生薬はそれぞれどのような症状に効くのか見ていきましょう。
まずキキョウですが、このキキョウにはキキョウサポニンと呼ばれる成分が含まれており、これが痰を切りやすくして、咳を鎮め、喉の痛みや炎症を抑えるのに効くといわれています。
次にトコンですが、このトコンは各種アルカロイド(植物中に含まれている塩基性化合物の総称)を含んでおり、これが気道粘膜の分泌を促進させ、痰を切りやすくし、咳を鎮めるのに効果的に働くといわれています。
3つ目のマオウにはエフェドリンなどのアルカロイドが含まれており、気管支を拡張させることによって咳を鎮める効果があります。
そして最後にニンジンですが、漢方におけるニンジンは普段私たちが良く目にするニンジンではなく、オタネニンジンと呼ばれるものになります。このニンジンにはジンセノサイドと呼ばれる成分が多く含まれていて、これも痰を切りやすくする働きがあるそうです。
このように浅田飴は生薬の力によって痰が多く絡むような咳によく効くのど飴のようですね。風邪などをひいてしまったときはウイルスを排出するために痰がたくさん分泌されますので、浅田飴を飲んでおくとそういった排出がさらにスムーズに進むようです。この浅田飴をのど飴ランキングの第2位とします。
空咳や痰が絡む咳に効くのど飴ランキング1位:ルルメディカルドロップ

今回、空咳や痰が絡む咳に効くのど飴ランキングの1位としたものは、第一三共ヘルスケアから販売されているルルメディカルドロップです。風邪薬のルルは皆さんご存知だと思いますが、そのシリーズののど飴がこのルルメディカルドロップです。
このルルメディカルドロップも第2類医薬品に分類されており、主に3つの有効成分を含んでいて、つらい咳や痰の症状にも効果的に働きます。同じのど飴と言ってもスーパーなどで販売されている甘いのど飴とこのルルメディカルドロップは全く異なるものになります。本当に咳を鎮めたい、という時はこのような医薬品に分類されるのど飴をなめる方がより症状の改善には効きます。
このルルメディカルドロップに含まれている有効成分は主にdl-メチルエフェドリン塩酸塩、グアヤコールスルホン酸カリウム、セチルピリジニウム塩化物水和物の3つです。
このうち、dl-メチルエフェドリン塩酸塩は気管支を拡張させてくれる作用のある成分であり、これによって呼吸がしやすくなり、空咳や痰が絡む咳を鎮めてくれます。
また、グアヤコールスルホン酸カリウムは気道の分泌物を増やすことによって、痰の粘度を和らげ、痰を排出しやすくする働きがあります。
そして、セチルリジニウム塩化物水和物ですが、この成分には優れた殺菌作用があり、しばしばトローチやうがい薬の成分としても使用されています。そして、菌の繁殖を防ぎ、喉の炎症を和らげることによってつらい喉の痛みの改善にも効く成分です。
単純な咳止め効果が高いものとしては、このルルメディカルドロップが今回ご紹介した中では1番だと思いますが、浅田飴、南天のど飴、ルルメディカルドロップはどれも医薬品に分類されるのど飴ですので、効果には個人差もあるかもしれません。
また、医薬品に分類されるのど飴には他にもありますが、体への負担の小ささや安価さ、そしてそれに対する効能の良さを考慮して今回は龍角散ののどすっきり飴をランキングの第4位としました、ちょっとした喉の違和感などには龍角散で十分ですので、もしのど飴がほしくなったときはぜひ活用しましょう。
何だか風邪をひきやすいというあなた、もしかしたら普段口呼吸をしていませんか?…

なんだか自分は人よりも風邪をひきやすいという方は、もしかすると、普段気が付かないうちに口呼吸になってしまっているようなことはありませんか?
口呼吸はよくないということはこれまでに一度は皆さんも耳にしたことがあるのではないかと思いますが、実際、この口呼吸は、おそらくあなたが思っている以上に体にとって悪影響を及ぼす間違った呼吸法であるということが近年段々と分かってきています。
口呼吸は口内の乾燥を招き、感染症の発症リスクを高めるということは以前からよく言われているのですが、実は口呼吸が引き起こすとされる問題の中には、そんなものまで?と思うような問題も含まれています。具体的には、治療が難しい自己免疫疾患として知られるリウマチや、IgA腎症と呼ばれる腎臓病までもが、実はその根本的な原因が口呼吸にあるのではないのかといわれているのです。
この、口呼吸に関する詳しい情報は以下の記事でまとめています。読んで損はないと思いますので、気になる方は是非一度目を通してみてください。
まとめ

今回の記事では、空咳や痰が絡む咳に効くのど飴をランキング形式で4つご紹介していきました。
のど飴は、どのような効果を期待するのかによって選ぶべきものが変わってきます。それほど喉の痛みがひどくない場合は医薬品ではないのど飴で十分ですが、諸症状がつらい場合は医薬品に分類されるのど飴を活用した方が良いでしょう。
しかし、医薬品に分類されているものにはしっかりと用法用量がありますので、それらを守って使うようにしてください。
実は、私も最近久しぶりにひどい風邪をひいてしまい、南天のど飴とルルメディカルドロップにお世話になりました。
南天のど飴は少し薬っぽさがありますが、ルルメディカルドロップは医薬品に分類されているのに、全然薬っぽさが無くて非常になめやすいです。子供でも嫌がることなくなめられるような普通においしいのど飴なので、普段から家においておくと良いかもしれませんね(^^)
ただ、私は今回の風邪はすぐに声がでなくなるほどひどくなってしまったので、病院に行き、医師に相談をしてちゃんと薬をもらいました。皆さんも、もし風邪をひいてしまったときには、決して無理はせず、つらいと感じたらなるべく早めに医師に相談をするようにしましょう。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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