
特に熱はないのに、一週間以上続く空咳(乾いた咳)の症状に悩んでいるという方はいませんか?
確かに風邪の初期症状や、治りかけの時に空咳が出ることは珍しくありませんが、熱が出る気配はないのに一週間以上空咳が続く場合は、また別の病気にかかっている場合が考えられます。
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一週間以上空咳が続く場合に考えられる病気は、咳喘息といわれる病気です。この症状は本格的な気管支喘息になる一歩前の症状とも言われており、早めに処置を行う必要があります。
今回の記事では、一週間以上空咳が続く場合に考えられる咳喘息に関する情報などについてまとめていきたいと思います。
目次
咳喘息とは?一週間以上空咳が続く方は要注意!

空咳が一週間以上続く場合、その症状は咳喘息によるものである場合があります。
咳喘息とは、一般的に発作などを伴う気管支喘息の一歩手前の症状ともいわれているもので、風邪などの感染症の症状と併発することが多いといわれています。
気管支喘息の場合は、発作の症状や、気道の収縮によって呼吸時に聞こえる喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音)など喘息と判断するうえで重要な特徴があるのですが、咳喘息の場合特徴的なのは長引く空咳のみなので、一週間以上空咳が続く場合は咳喘息を疑った方が良いでしょう。しかし、今書いたように風邪などの症状と併発することが多いため、風邪の治りかけだと勘違いして、処置が遅れてしまう方もいます。
気管支喘息と咳喘息の症状は、その特徴に違いはありますが、その根本的な原因は気管支に慢性的に生じている炎症であることが分かっています。喘息の患者では、気管支が慢性的に炎症を起こし、敏感になっていることによって、そこへ何らかの刺激が加わると気道が収縮して空咳や発作などの症状が起きやすくなっています。
そのため、喘息の治療では、この炎症を鎮めていくことを第一に行っていきます。そのために用いるのが、炎症によって収縮した気管支を広げる気管支拡張剤や、炎症を鎮める吸入ステロイドなどです。
咳喘息の症状を発症してしまった方は、その約30%ほどが数年以内に気管支喘息の症状に移行するといわれているのですが、その前にしっかりと治療をすることによってこの気管支喘息への移行を予防することが出来るとも言われています。是非、一週間以上空咳の症状が続くという方は、酷くなる前に呼吸器内科などを受診して医師に診てもらうようにしましょう。
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咳喘息はアレルギー体質の人に多い!

咳喘息の症状は風邪などの症状と併発して起こると言いましたが、特にアレルギー体質の方に多いとも言われています。
そこで、皆さんは、一年を通して私たちの身近に最も多く存在するアレルゲン物質をご存知でしょうか?それは、布団などに多く生息しているダニです。私はダニアレルギーといわれたことはないという方も多いかと思いますが実は、現在ダニアレルギーの方は4人に1人とも言われており、非常に多くの方がダニに対してアレルギー反応を示してしまうということが分かってきています。
もちろん、家の中にはダニがいるということは皆さんご存知だと思います。そのため、特にダニアレルギーだと思っていなかった方も、天気が良い日にはダニを退治するために布団を干すという方も多いと思います。しかし、実はダニは布団を4時間干した程度ではほとんど死ぬことはないということが過去の実験からわかっています。
そして、知らない方がこれを聞くと驚くと思いますが、実は布団などの寝具には、数十万から数百万匹ものダニが生息しているといわれています。こんなにいるとは…これならいつアレルギーの症状が出てもおかしくありませんね。
咳喘息の方に関わらず、もし夜間に空咳の症状が出やすいという方は、このダニによるアレルギーのために気管支が収縮していることが考えられます。アレルギー反応が起こると、肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出され、このような化学物質が気道の収縮を招くのです。
特に喘息の方は炎症によって気道が収縮しやすくなっていますから、そこへヒスタミンなどの作用によって気道が収縮させられると発作などの症状につながることがあるのです。そして、咳喘息の方もアレルギーなどの刺激によって健康な方に対して空咳の症状が誘発されやすくなっています。もし咳喘息と診断された場合は、こうしたアレルゲンが常に身近にあるということは症状の悪化にもつながる恐れがあるため、そうなる前にダニを排除することが大切です。
ならば、この大量のダニはどのように退治したら良いのか、皆さんとても気になると思います。ダニを退治するのに最も有効なのは、コインランドリーなどにある乾燥機を使って寝具を加熱することです。
実は日差しにはある程度耐えられるダニですが、熱にはとても弱いという特徴があります。これは、熱で温められるとダニが持っているタンパクが変性してしまうためであるといわれています。
ダニを退治するのに必要な温度は約50度ほどといわれており、これ以上の温度で20~30分ほど加熱すればダニはほぼ完全に死滅するそうです。後は乾燥後の布団に掃除機などをかけ、死骸を吸い取れば布団はとても清潔な状態にすることが出来ます。
ちなみに、乾燥機などにかけていない布団に通常の掃除機などをかけてもあまり効果はありません。実は、生きているダニは普段繊維にしがみついているため、掃除機などで除去することはとても難しいのです。ですが、そのとき死んでいるダニや、ダニのフンなどの除去には有効ですので、そういう意味では一定の効果は得られます。(ダニは、その死骸やフンもアレルギーの原因となるのです。)
一度布団を乾燥機にかけ、清潔にした後は、ダニが再び繁殖するのをなるべく防げるように、こまめに布団を掃除して、ダニの餌となるフケなどを残さないように気を付けましょう。もし、咳喘息は関係なく、普段布団に入ると空咳が出やすという方も、布団を綺麗にするとその症状は治まるかもしれません。是非一度試してみてください。
口呼吸の危険性とは?風邪をひきやすかったり、アレルギーがひどいのは口呼吸が原因かもしれません!

皆さんはこれまでに、口呼吸は健康に良くないということを耳にしたことはありませんか?
最近ではこの口呼吸の危険性がたびたび話題として取り上げられていますので、きっとテレビなどをよく見ている方ならば一度はそういったことを耳にしたことがあるのではないかと思います。
しかし、実際のところ、この口呼吸という呼吸法は、おそらくあなたが知っている以上に非常に危険な呼吸法であるということが近年だんだんと分かってきています。口呼吸は感染症の発症リスクを高めるとよく言われているのですが、それ以外にも、アレルギー症状の悪化や、今回お話した空咳を特徴とする喘息の悪化もこの口呼吸が関係していると考えられているのです。
また、最近では口呼吸が顔つきや歯並びにも影響してくることなどもわかってきています。この、口呼吸に関する詳しい情報は以下の記事でまとめていますので、皆さん是非一度ご覧になってみてください。
まとめ

今回の記事では、一週間以上空咳の症状が続く場合に考えられる咳喘息の症状などに関する情報をまとめました。
確かに、風邪の治りかけの時は空咳の症状が出やすいですが、目安として、一週間以上続く場合は呼吸器内科などで咳喘息の疑いはないか診てもらうようにしましょう。咳喘息は早めの治療が大切です。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。(^^)
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