咳が出るけれど、なかなか病院に行っている時間もないという場合、市販の咳止めを飲むという方も多いのではないでしょうか?現在は市販の咳止めの中にも優れたものは多数あります。処方薬の咳止めと市販薬の咳止めとでは、処方薬の方が効き目がよさそうですが、中には市販薬の咳止めの方がその人に合っているという場合もあるそうです。市販薬の咳止めの中で高い効果が期待されるお薬はこちらの記事でご紹介しています。
しかし、もしその咳止めが効かないという場合は、時間を作って病院に行き相談をした方が良いでしょう。特に、熱がないのに空咳(乾いた咳)が続いている場合は要注意です。咳止めはウイルス感染による炎症を抑えたり、気管支を拡張させる作用のある成分によって咳の症状を緩和させるように働くものが多いですが、これが効かないということは、気管支ではなく肺に問題があったり、一時的なものではなく慢性的に症状が表れる疾患を患っている可能性があります。
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このように、咳止めが効かないような症状の原因としては、そのままにしておくと重症化が懸念されるような病気もあります。もし、咳止めを使用してみてもなかなか症状が改善されず、咳止めが効かないという場合は注意が必要です。
今回の記事では、咳止めが効かない場合に考えられる様々な疾患に関する情報についてまとめていきたいと思います。
目次
咳止めを飲んだけど効かない…その原因とは??

まずはじめに言っておきたいのですが、風邪をひいてしまい、熱や痰に加えて咳の症状がある場合は、咳止めを飲んで無理に咳を止めない方が良いでしょう。咳は異物を吐き出すために出ている防衛機能であり、痰などを排出するうえで非常に重要な働きですから、できれば咳止めは飲まず、自然にその症状が治まるのを待った方が良いでしょう。
しかし、そうは言っても、あまりにも咳が出てつらかったり、大切な用事がある日などに咳が出てしまう場合は、その咳を何とかして止めたいですよね。咳はしすぎると肋骨に影響を及ぼすこともありますから、あまりにもひどい場合は、症状を緩和させるために咳止めを飲むことは有効です。
しかし、もし咳止めを飲んだのにこれが思ったほど効かないという場合、この原因としてはまずその咳止めがその人の体質にあっていなかったということが挙げられます。もし咳止めを飲んでも効かない場合は、咳止めを別のものに変えてみるというのも1つの手ですが、1番は医師の方に相談することでしょう。特に、医師に処方された咳止めを飲んでもなかなかそれが効かないという場合は、もう1度きちんと医師に相談をした方がいいです。
また、もし咳止めを飲んだのに効かないという場合、その方はただの風邪ではない何らかの病気を患っているということも考えられます。咳止めが効かない場合に考えられる病気としては以下のようなものが考えられます。
喘息
咳止めを飲んでも効かないという場合、その方は喘息を患っている可能性があります。特に、風邪などの感染症を患い、熱の症状は治まったのに、長引く空咳の症状だけが治まらないという場合は喘息を疑った方が良いでしょう。
喘息は発作が出る病気という認識を持っている方も多いのではないかと思いますが、その根本的な原因は気管支に慢性的に生じるようになってしまう炎症にあります。
この病気の患者は、何らかの原因によって気管支に慢性的に炎症が生じるようになってしまい、この炎症の影響によって気管支がむくみ、常に息苦しさを感じるようになります。また、炎症を起こした気管支は非常に敏感な状態となっていますので、少しの刺激さえも気管支が収縮する原因であり、慢性的に空咳の症状が表れやすくなります。この炎症を抑えるためには、吸入ステロイドによる長期的な治療が必要になります。
喘息はその症状の程度によっては、咳喘息という診断を受けることもあります。咳喘息とは通常の気管支喘息の一歩手前の症状とも言われており、特徴的なのは長引く空咳の症状のみであるといわれています。そのため咳喘息の場合は特に風邪のひきはじめや治りかけと勘違いをしやすいそうです。しかし、咳喘息の症状も、そのままにしておくと症状はひどくなりますし、咳喘息の患者の30%は通常の気管支喘息の症状に移行してしまうといわれています。
ちなみに、ここでいう通常の気管支喘息とは、症状が悪化すると、喘鳴や発作の症状が表れるもののことを指します。喘鳴とは、呼吸をすると、気管支が細くなっていることによって聞こえる、ゼーゼー、ヒューヒューという音のことを言います。この喘鳴が見られる場合は発作が起きやすい状態となっていますので、非常に危険です。
喘息は発作が起きると最悪の場合命を落としてしまうこともある病気です。現在も、喘息によってなくなる方は国内で年間約2000人ほどいるといわれています。
喘息に関連する詳しい情報は以下の記事でもまとめてありますので、よろしかったらご覧になってみてください。
他に、咳止めが効かない場合に考えられる病気としては次のようなものもあります。
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心臓弁膜症
咳が出ているので咳止めを飲んだのに効かないという場合、その原因として心臓弁膜症と呼ばれる心臓病も挙げられます。心臓病と咳、この2つは一見あまり関係のないようにも思えますが、心臓病の中には咳が特徴的な症状として表れるものもあります。
この心臓弁膜症とは、心臓にある4つの弁のうち、どれかが何らかの原因によってうまく機能しなくなってしまう病気のことを言います。弁が正常に機能しなくなると、血液の逆流がおこり、肺がうっ血を起こすことによって胸の痛みなどの症状に加えて、動悸や息切れ、そして咳の症状が表れるといわれています。
心臓弁膜症に関する詳しい情報は、こちらの記事で詳しく解説していますので、よろしかったらご覧になってみてください。
肺炎
もし咳止めを飲んでもなかなか効かないという場合、肺炎を患っている可能性もあります。
肺炎は現在日本人の死因の第3位として挙げられる病気ですが、この肺炎の原因菌は1つではありません。
肺炎と診断される方の多くは、肺炎球菌という原因菌によって肺で炎症が起きているのですが、このほかに、肺炎の原因菌として、マイコプラズマや、クラミジアニューモニエと呼ばれる菌も挙げられます。
特にクラミジア肺炎は熱の症状が表れずに、咳だけが続くこともあるそうなので注意が必要です。もし原因のわからない咳の症状が続いており、咳止めを飲んでも効かないという場合は、早めに医師に相談をした方が良いでしょう。
マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎に関する詳しい情報以下の記事でまとめています。よろしかったらご覧になってみてください
マイコプラズマ肺炎に関する情報を知りたい方はこちらをクリック…
まとめ
まとめ、今回の記事では、咳止めを飲んでも効かないという方のために、その原因として考えられる症状に関する情報についてまとめました。
現在、咳止めのお薬は多数存在し、その機能も非常に優れていますが、もし咳止めを飲んだのに効かないという場合は、何か重症化すると危ない病気が原因となって咳が出ている可能性もあります。もし咳止めを飲んでもなかなか症状が改善されない場合は、少しでも時間を作って医師に相談をした方が良いでしょう。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
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