自分の子供が夜になるとつらそうに咳をしていたら、親としてはとても心配ですよね…
子供は大人に比べて体力がありませんから、もしその症状が何かの病気が原因で起きている場合は症状がひどくなってしまう可能性もあるので気を付けなければなりません。
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また、なぜ夜になると空咳などの咳の症状がひどくなってしまうのか、実はこれにも原因があります。子供に限らず、人間の体というのは日中よりも夜の方が咳がでやすいように出来ているのです。
今回の記事では、子供が夜になるとつらそうに空咳をしている場合に考えられる原因についてまとめていきたいと思います。
目次
その咳の症状、肺炎かもしれません…子供に多いとわれるマイコプラズマ肺炎とは?

もし、子供が夜になるとつらそうに空咳をしていたら、その症状はマイコプラズマ菌の感染による肺炎の可能性があります。
肺炎と一口に言っても実はその原因となる菌にはいくつかあり、その菌の違いによって症状も変わってきます。
肺炎の中で最も多いのが肺炎球菌による肺炎です。肺炎球菌性肺炎の場合は、痰が絡むような咳の症状に加え、高熱の症状が表れるといわれています。
一方、マイコプラズマ肺炎は、肺炎球菌性肺炎に比べると罹患率は少ないといわれているのですが、特に子供が感染しやすい肺炎であるといわれています。しかし、子供だけではなく大人にも感染しますので、もし家庭内で子供が発症してしまった場合はその他のご家族の方も気を付けなければなりません。
そして、マイコプラズマ肺炎を発症してしまった場合は、まず初期症状として熱や寒気の症状が表れ、次第に空咳の症状が表れるそうです。風邪とはその原因が異なりますので、市販の風邪薬では症状が改善しません。もし、子供が普通の風邪とは違うような乾いた咳をしている場合はなるべく早めに病院に連れて行ってあげてください。
子供に多いといわれるマイコプラズマ肺炎に関する更に詳しい情報は別記事でまとめていますので、よろしかったらそちらの方もご覧になってみてください。
子供に多いといわれるマイコプラズマ肺炎に関する情報を知りたい方はこちらの記事をご覧ください…
また、もし空咳の症状が続いており、熱の症状はないという場合は、クラミジア肺炎という病気を発症している可能性もあります。
クラミジア肺炎に関する情報は以下の記事でまとめていますので、よろしかったらご覧になってみてください。
夜寝るときになるとつらい空咳がでる…その症状喘息かもしれません!
もし、子供が夜になるとつらそうに空咳をしていたら、その子供は喘息を発症している可能性があります。
そして、特に夜になると空咳がでてしまうという場合は寝具に潜んでいるダニによってアレルギー反応が引き起こされており、それが喘息の症状を悪化させる要因になっている可能性があります。ダニアレルギーの場合は、特に喘息でなくても空咳がでてしまうこともあります。
子供に限らず、大人でも上記のような症状が見られる場合は、喘息やダニアレルギー(もしくは両方)の可能性があります。喘息は重症化すると命に係わる病気ですし、ひどいと入院治療が必要になる病気でもあります。もし症状が表れたのが夜であっても、あまりにも子供が苦しそうに咳をしていたら、すぐに病院へ行くか、救急車を呼ぶようにしてください。
放っておくと、どんどん気管支が収縮して十分な酸素を取り込むことが出来なくなり、呼吸困難に陥ってしまう可能性もあるため危険です。喘息は現在も年間2000人近い方が亡くなっている病気ですので、夜であっても救急車を呼ぶことをためらってはいけません。
喘息を発症した場合、どの程度の症状になると入院が必要になるのかといった情報は以下の記事でまとめてありますのでよろしかったらご覧になってみてください。
喘息の治療における入院の必要性について気になる方はこちらの記事をご覧ください。
また、布団にいるダニの対策などに関する情報はこちらの記事で解説しています。ダニアレルギーは現在4人のうち1人に見られる症状であるともいわれており、決して珍しいものではありません。夜の息苦しさが気になる方は一度読んでみてください(^^)
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夜になると咳が出やすいのはなぜ…?その理由について解説します!
喘息に限らず、風邪などをひくと特に夜は息が苦しく咳がひどくてなかなか眠ることが出来なかったという経験がある方も多いのではないでしょうか?実は、私たちの体は、子供や大人といったことに関わらず、日中よりも夜の方が咳が出やすいようになっているのです。
この理由を説明するにあたって重要なのが自律神経とよばれる神経です。一度は名前を聞いたことがあるという方も多いのではないかと思いますが、この自律神経は、さらに交感神経と副交感神経というものに分けることができ、それぞれが優位に働く条件が異なります。
まず、交感神経ですが、こちらは特に体が緊張しているときに優位に働く神経です。運動をしていたり、人前に出て緊張をしていたりする時は主にこの交感神経が優位に働いています。
そして、それに対して副交感神経というのは、主にリラックスしているときに優位に働く神経として知られています。お風呂に入ったり、夜寝ているときなどは主にこの副交感神経の方が優位に働いています。私たちの体は、この交感神経と副交感神経がバランスよく働くことによって様々な機能が維持されています。
それでは、実際に交感神経と副交感神経とでは、ぞれぞれが優位に働いているときに体にはどのような変化が生じているのかを説明します。
まず、交感神経ですが、こちらが優位に働いている時というのは、血管は収縮した状態となり、それに伴い空気の通る気管支は拡張した状態になっています。日中に活動するためには筋肉を動かすために全身に血液を巡らせる必要があるため、このように血管を収縮させ、血圧を上げた状態にしているのです。
それに対して、副交感神経が優位に働いているときは血管は拡張し、それに伴い気管支は収縮した状態になっています。もうお分かりの方も多いかと思いますが、夜に咳が出やすいのは、副交感神経の働きによって気管支が収縮しているためです。夜は空気の通りが悪くなっているため日中に比べて喉が敏感になっており、わずかな刺激も咳を誘発する原因となってしまうのです。
夜に気管支が収縮してしまうことは、体の正常な働きですので、それ自体は悪いことではありません。ただ、夜に咳が出やすいのはそういう理由があるということは是非覚えておいてください。大切なのは、その気管支を刺激してしまっている原因は何かを考えそれについて早めに対処することです。
まとめ
今回の記事では、子供が夜につらそうに空咳をしている場合に考えられる原因についてまとめました。
喘息は感染症ではないので、痰はでず、乾いた空咳の症状が初期症状として表れることがあります。それに加えて、呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴と呼ばれる音が聞こえる場合は、本格的に喘息を発症していると考えられるので、子供は特に体力が少ないですので早めに病院に連れて行ってあげてください。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
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