息苦しい、空咳が出る、それらは肺がんや喘息の初期症状かもしれません…

なんだか最近息苦しい。原因のわからない空咳や痰が絡む咳の症状が続いている。

もしそのような症状がある場合、それほどひどい症状だとは感じなくても医者へ行くことをお勧めいたします。

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こういった息苦しさや咳の症状というのは、時に肺がんの初期症状として表れる場合があります。もちろん、ただの風邪かもしれませんし、気管支喘息などの呼吸器疾患の初期症状である可能性もあります。しかし、もしかしたら肺がんの進行を知らせるサインとしてそのような症状が出ている可能性もありますので、なんだか息苦しいと感じたりする場合には症状が進行してしまう前に医師に相談をすることが大切です。

今回の記事では、初期症状として空咳が出たり、息苦しいと感じたりする場合に考えられる、肺がんや気管支喘息に関する情報についてまとめていきたいと思います。

そもそもがんってどんな病気?がんが出来るメカニズムについて解説します!

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肺がんの初期症状などについて説明をする前に、そもそもがんとはどのような病気なのか、詳しく説明したいと思います。

がんは現在日本人の死因の第1位であり、国立がん研究センターの発表によると2015年度のがんによる死者数はおよそ37万人であるとされています。2015年度の全死亡者数は129万人なので、この年に亡くなった方のうち、およそ3.5人に1人はがんで亡くなったということになります。

このがんという病気は、一言でいうと、体からの指令を聞かなくなってしまった細胞が集団化してしまう病気です。がんでみられる腫瘍というのは、細胞分裂の過程において遺伝子に変異が起き、自律的に活動を行うようになってしまった細胞が仲間を増やして大きくなったなれの果ての姿なのです。これがどういうことか説明したいと思います。

まず、私たちの体は非常に多数の細胞からできているということは言うまでもありませんが、その全ての数はおよそ60兆個にも及ぶといわれており、私たちの体は常に細胞を分裂させて、古い細胞と新しい細胞とを入れ替えているのに加え、この60兆個という数が急に変わってしまわないようにすべての細胞の数を制御しています。

つまり、私たちの体は、通常の成長に伴う細胞分裂や、けがの修復時など、必要な時は必要な分だけ細胞を分裂させますが、細胞の数のバランスが崩れないように必要以上には細胞が分裂をしないように制御をしているのです。そして、各細胞は必要な分だけ分裂をしたら、普通自分がおかれた場所で適当な役割を果たします。

しかし、その細胞分裂の過程において、細胞の遺伝子に傷がついたりして、その遺伝子に変異が起きると、出来上がった細胞はときに体からの指令を無視して自律的に活動してしまうような細胞になってしまうことがあります。これがいわゆるがん細胞と呼ばれるものです。

実は、このがん細胞が出来ること自体は特に珍しいことではなく、それどころか私たちの体の中では、毎日約数千個ものがん細胞が出来ているといわれています。しかし、遺伝子の変異によってできてしまったこのがん細胞は、普通できてもすぐに体の免疫細胞によって排除されてしまいます。私たちの体は、絶えずこの免疫細胞ががん細胞の排除を行うことによって、がん細胞が増殖し、腫瘍になってしまうのを防いでいるのです。

しかし、この免疫細胞の働きにも限界があり、体の中で免疫細胞の働きが追い付かないくらいのがん細胞が出来てしまうと、中には免疫細胞の目をかいくぐってしまうがん細胞も現れ始めます。この免疫細胞の目をかいくぐるほどのがん細胞の増加、というのが一つのポイントであり、がんの原因として喫煙がしばしば挙げられるのもここが関係しています。まず、喫煙というのは体の免疫機能そのものを低下させる原因となりますし、タバコの煙に含まれる粒子が呼吸によって肺に入り、肺胞マクロファージと呼ばれるものがそれを取り込むと活性酸素が発生するのですが、この大量の活性酸素は細胞にダメージを与える原因になってしまうのです。

喫煙はがんの原因、と昔からよく言われてきましたが、マウスによる実験によってその裏付けも段々と確実なものになってきています。と言っても、もちろんタバコが体に与える影響には個人差があるのも確かで、タバコを吸っていてもがんにならない方もいますし、きわめて健康的な生活を送っていてもがんになってしまう人もいます。しかし、健康に気を使うのであれば喫煙はほどほどにした方が良いでしょう。

さて、話は戻りますが、免役細胞をかいくぐったがん細胞は、その後自分の周りの細胞を侵食することによってがん細胞をさらに増やすようになります。さらに、がん細胞は血管をとおって最初生まれた場所とは別の場所にも移動して、そこでも仲間を増やすようになります。これが転移と呼ばれる現象です。

がんで生物が亡くなってしまうのは、この転移が主要な臓器などにおき、その臓器が段々と本来の機能を果たすことが出来なくなってしまうことが原因です。そのため、がんはいかに早く見つけることが出来るかが大切であり、転移が起きてしまう前に治療を行うことが大切なのです。

肺がんはがんのなかでも特に死因になりやすい…肺がんについて解説します!

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先ほど、2015年度の日本人の死因の第1位ががんであり、その数は37万人とお伝えしましたが、そのうちの約8万人が肺がんによるものであり、これはいくつもあるがんの中で1番死者数の多いものになります。

肺がんとは、気管や気管支、そして肺胞の一部の細胞ががん化してしまうことによっておこるものを言います。そして、人間の血液は肺を通って全身へと送られていくので、肺がんはほかのがんと比べても転移を起こしやすいのが1つの特徴です。

さらにこの肺がん、死亡者数が1番多いということは先ほどお伝えしましたが、なかなか初期症状では気が付きにくいがんとしても知られています。肺がんの初期症状として挙げられるのは、空咳、痰が絡む咳、血痰、胸痛、背中の痛み、息苦しさ、発熱などです。

これだけを見ると、どれもがんに特有なものではなく、むしろ風邪などをひいてしまったときにはよく見られるようなものばかりですよね。このように、肺がんという病気は、他の呼吸器疾患と見分けがつかないことが多いため、しばしば発見が遅れてしまうことがあるのです。

もし原因はわからないのに慢性的に息苦しいと感じるようなことが続いているという場合、早めに検査を受けた方が良いでしょう。がんに限らず、どんな病気も早期発見早期治療にこしたことはありません。

しかし、このように息苦しいと感じたり、空咳が出たりする場合に考えられる病気は肺がんだけではありません。むしろ、慢性的に息苦しいと感じたりする場合、その方は気管支喘息を患っている可能性があります。

気管支喘息は比較的よく知られている病気ですので、皆さん名前は聞いたことがあるかもしれませんが、近年大人になってからこの喘息を発症する方が増加傾向にあるといわれており、1つの問題となっています。喘息も発作が起きると命に係わる病気であり、現在も年間約2000人ほどの方が亡くなっている病気です。そこで、次に喘息とはどのような病気なのか詳しくまとめていきたいと思います。

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気管支喘息は子供の病気ではありません。息苦しいと感じたり空咳の症状がある方は要注意!

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風邪による熱はひいたにもかかわらず、しばらくの間息苦しいと感じたり、空咳の症状が続く場合、それは気管支喘息、または咳喘息の初期症状である可能性があります。

咳喘息とは、気管支喘息に見られるような発作喘鳴(呼吸をしたときにゼーゼー、ヒューヒューと聞こえる音)の症状が見られることはない、気管支喘息の一歩前の症状とも言われているものです。言い換えると、気管支喘息の中で比較的症状が軽度のものを咳喘息と呼びます。この咳喘息は、特徴的なのは息苦しさと長引く空咳の症状のみであることも多いので、なかなかその原因が喘息であるとは気が付かない方も多いそうです。

また、気管支喘息や、この咳喘息の症状は、風邪などの感染症に伴って発症することも多いため、単に風邪の治りが遅いだけだろうと思ってなかなかその症状に気が付かない方も多いといわれています。

目安として、熱がひいたあと、一週間以上息苦しいと感じたり、空咳の症状が続く場合は、咳喘息等を疑った方が良いでしょう。あまりにも強い息苦しさを感じたりする場合は、既に発作を起こす恐れのある気管支喘息を発症している場合もありますので、すぐに呼吸器内科などを受診して調べてもらってください。

気管支喘息は子供に多い病気と認識している方も多いかもしれませんが、近年大人になってから喘息を発症する方が増加傾向にあることが問題となっています。その原因は定かではありませんが、大人になってから発症する喘息の方が重症化かしやすい傾向にあり、またアスピリン喘息などの合併症を発症しやすいことも問題です。アスピリン喘息とは大人の気管支喘息患者の約10%ほどに見られる疾患であり、ロキソニンやバファリンなどの痛み止めを飲むと重度の発作が誘発されてしまう病気です。

普段から頭痛や生理痛の症状を抑えるために痛み止めを持参している方も多いと思いますが、この病気は子供の患者はほとんどおらず、後天的に発症する病気ですので、ある日突然痛み止めに対して過敏な体質になってしまう可能性もあります。このアスピリン喘息に関する詳しい情報はこちらの記事でまとめています。

さて、気管支喘息、及び咳喘息を発症すると、なぜ息苦しいと感じたり、空咳や発作の症状が出てしまうのか、気管支喘息は発作が起きる病気、というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、この喘息という病気は気管支に慢性的に生じるようになってしまう炎症が全ての原因です。

普通炎症というものは、ウイルスなどの感染が起こったときに免役反応が起こることによって見られる症状ですが、この喘息の患者は、特にウイルスなどの感染が起きていなくても慢性的に気管支が炎症を起こすようになってしまいます。いわば、喘息の原因は、免役の誤作動なのです。

そして、気管支に炎症が起きるようになるとどうなるのかと言いますと、この炎症の影響によって気管支はむくむため、呼吸がしづらくなり、喘息の患者はまず常に息苦しいと感じるようになります。また、炎症を起こした気管支は非常に敏感な状態となっているため、少しの刺激に対しても反応し、気管支の収縮が起きて、空咳、あるいは発作の症状が引き起こされてしまうのです。

気管支喘息の原因としてアレルギー反応がしばしば挙げられますが、これは気管支喘息の原因というより、気管支喘息における発作などの症状を誘発する原因です。アレルギー反応が起きると、体内ではヒスタミンロイコトリエンといった化学物質の放出が起き、これらの化学物質は気管支の炎症を悪化させ、急激に気管支の収縮を促す原因となるのです。

もう一度言いますが、喘息の根本的な原因は気管支に慢性的に生じている炎症であり、そのため喘息の治療ではこの炎症を抑えることを第一に行っていきます。この喘息によって生じた炎症は即座に治るものではなく、抗炎症作用のある吸入ステロイド薬などを用いて少しずつ時間をかけて治します。ステロイドと聞くと、副作用が心配と思う方もいるかと思いますが、吸入ステロイドは炎症が起きている気管支に直接的に作用させることができるため、その量も少量ですみ、副作用を心配するほどではありませんので安心してください。もし実際に喘息の治療を行うことになった場合は医師のいうことを聞いてしっかりと治療を行うことが大切です。

咳喘息を発症した方は、その約30%ほどが数年以内に気管支喘息の症状に移行するとも言われているのですが、ここでしっかりと治療をすることによって、これを予防する効果があるといわれています。早めの対処が重要ですので、もし風邪が治ったのに、空咳が続いたり、息苦しいと感じたりする場合は、ひどくなる前に呼吸器内科などで診てもらうようにしましょう。

 まとめ

今回の記事では、息苦しいと感じたり、空咳が出る場合などに考えられる病気に関する情報についてまとめました。

肺がんは初期症状が表れづらい病気であり、なかなか症状の進行に気が付きにくいのが1つの問題です。しかし、呼吸器に近い場所でがんができることから、その初期症状も、息苦しいと感じたり、空咳が出るなど、呼吸器に異変が表れることが多いので、そのサインを見逃さないように気を付けましょう。

また、このように息苦しいと感じたり、空咳が出たりする場合には、喘息の初期症状として表れている可能性もあります。喘息は、季節の変わり目における気圧や温度の変化による体調の変化や、感染症、妊娠、出産などの体調の変化に伴って発症することが多く、体のホルモンバランスなどの乱れが発症に関係していることが多いといわれる病気です。特に女性の方は、妊娠してから息苦しいと感じるようになったり、呼吸に違和感を感じるようになった場合は、喘息の初期症状かもしれませんので気を付けてください。

今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。(^^)

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