
最近、特に熱はなく、風邪じゃないのに空咳や痰が絡む咳がでてしまうということはありませんか?
咳がでている場合、そこには何らかの原因が必ずありますので、熱はなく、風邪じゃないのに咳がでているということは何か別の病気にかかっている可能性があります。中には、咳の症状から始まる命にかかわるような病気もありますので、注意してください。
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咳が出ると、どうしてもまず思い浮かぶのが風邪ですし、そのままにしていれば治るかなと考え処置が遅れてしまうこともあるのですが、風邪じゃないのに空咳や痰が絡む咳を誘発してしまう原因は数多くあります。もし、咳が続いていて、この症状は風邪じゃないなと感じたら、なるべく早く検査を受けるようにしてください。
今回の記事では、風邪じゃないのに咳の症状が出ている方のために、咳を誘発する風邪以外の原因について詳しくまとめていきたいと思います。
目次
風邪じゃないのに空咳がでる方へ…その症状は咳喘息かもしれません!

風邪じゃないに空咳の症状が続いているという方で、もう一ヶ月近く喉に違和感があり、少しの刺激でさえ空咳がでてしまうという方は、咳喘息を患っている可能性があります。
咳喘息とは、通常の気管支喘息の一歩手前の症状とも言われており、特徴的なのは長引く空咳の症状のみである場合も多いといわれています。気管支喘息では、発作や喘鳴(呼吸時に聞こえるヒューヒュー、ゼーゼーという音)の症状が見られるのですが、咳喘息の場合はこのような症状は見られません。
そのため、風邪じゃないのに、風邪の初期症状や、治りかけと勘違いして処置が遅れてしまう方もおり、症状がひどくなってしまう方もいます。咳喘息の症状は、そのままにしてしまうと喘息の症状に移行してひどくなってしまう場合があるのです。
喘息は子供に多い病気として認識されている方も多いのですが、近年すでに成人を迎えた方で喘息を発症してしまう方は増加傾向にあるといわれています。そして、大人の喘息の方が重症化しやすいということも言われていますので、そうなってしまう前に早めの処置が必要になります。喘息は発作が起きると命にもかかわる病気であり、近年でも、喘息による死者数は年間2000人近くいるといわれています。
この喘息や咳喘息という病気は放っておけば治ってしまう風邪の症状とは異なり、しっかりとした治療を行わなければどんどん悪化してしまう可能性のある病気です。この病気がどのような病気か良くわからない方も多いと思いますが、簡潔にまとめますと、咳喘息、及び気管支喘息とは何らかの原因によって、気管支が常に炎症を起こすようになってしまう病気です。そのため、気管支は常に敏感な状態となり、わずかな刺激に対しても反応して空咳などの症状が出てしまうのです。
また、この炎症を起こした気管支を放置すると、気管支は炎症によって傷つき、それを修復するという工程を繰り返してしまうため、壁が厚くなって気管支が細くなり、さらに症状が悪化してしまう場合もあります。また、こうした繰り返しによって気管支の壁が厚くなると、治療が難しくなってしまうため、早めの治療が何よりも大切なのです。
しかし、なぜ風邪じゃないのに、なかなかその異変に気付けない方が多いのか。それは、実は咳喘息などの症状は、風邪などの症状に伴って発症してしまう場合が多いからなんです。
そのため熱が引いて、風邪の症状は治まったのに、咳が続いていると、風邪の治りかけと勘違いをして取り合えず様子を見てみよう、となってしまい、治療が遅れてしまう場合があるのです。
しかし、もし熱が引いたのに、空咳が一ヶ月近く続いているという場合は、咳喘息など何か風邪じゃない病気にかかっている可能性が高いですので、一度呼吸器内科の医師の方などに相談するようにしましょう。
風邪じゃないのに夜間の間だけ空咳がでる方は、ダニアレルギーを疑ってください!

もし、普段はそんなに空咳がでるわけではなく、夜間寝ている時だけ喉に違和感があり、空咳の症状が出てしまうことがあるという方は、ダニによってアレルギー反応が引き起こされいる場合があります。
ダニアレルギーについて心当たりがないという方も多いかもしれませんが、実は現在ダニによってアレルギー反応が引き起こされてしまう方は4人に1人とも言われており、非常に多くの方がダニに対してアレルギー反応を示してしまうということが分かってきています。
もちろんアレルギー反応の程度には個人差がありますが、ひどい方ですと、鼻炎のような症状や、喉の違和感、そして空咳の症状が出てしまう方もいます。
そして、もし知らない方がこれを聞くと驚くと思うのですが、実は布団などの寝具には数十万匹から数百万匹ものダニがいるといわれています。これだけいたらアレルギー反応が出てしまうのは仕方ない気もしますね。(-_-;)
また、実は、布団にいるダニは布団を4時間日差しにあてた程度ではほとんど死なないということが過去の実験からわかってきています。また、掃除機をかけても、死骸やフンの除去には効果がありますが、生きているダニは繊維にしがみついているためなかなか除去するのが難しいそうです。
このダニを死滅させるにのに最も効果的なのは、コインランドリーにある大型の乾燥機を使って布団を熱することです。実は日差しには強いダニですが、高熱には弱いという弱点があります。乾燥機は内部がとても暑い状態になりますので、ダニを一網打尽にできるそうです。もし夜間の間だけ空咳がでてしまうという方は、一度寝具を熱して、綺麗な状態にしてみてはいかがでしょうか?
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風邪じゃないのに咳が出る…血痰が出る場合は要注意!

もし熱はなく、風邪じゃないのに辛い咳の症状が表れ、血が混じった痰がでるという方は、今すぐ詳しい検査を受けた方が良いでしょう。もしかしたらその症状は肺がんのなどの重大な病気の初期症状かもしれません。
実は、肺がんという病気は、その初期症状の段階では肺がんと確実に断定できるような症状はなく、息苦しさの症状や、背中の痛み、そして血痰の絡む咳の症状が表れることがあるといわれています。
もしこれらの症状で思い当たるものがある場合は、肺がんの可能性を視野に入れて検査を受けた方が良いでしょう。いうまでもありませんが、癌は症状が進行してしまうと治療が難しくなってしまう病気ですので、少しでも異変を感じた場合はすぐに医師に相談するようにしましょう。
アレルギーの原因は口呼吸?慢性的な口呼吸には要注意です!

皆さんは普段、自分が口で呼吸をしているのか、鼻で呼吸をしているのかを意識したことはありますか?口呼吸と鼻呼吸、この2つは同じ「呼吸」ではありますが、実はこのうち口呼吸は非常にデメリットの多い間違った呼吸法であるということが指摘されており、現在多くの医師の方がその改善を呼びかけています。特に、慢性的な口呼吸は人の免疫システムに大きな影響を与え、今回お話した喘息などのアレルギー性疾患の発症の原因になるということが指摘されているんです。
最近では日本人の大半は口呼吸をしてしまっているといわれているのですが、東大医学部で医師を務め、日本免疫治療研究会会長を務めた経験もある西原克成医師の話によると、気管支喘息や花粉症などに代表されるアレルギー疾患を抱えている方は、そのほぼ100%が口呼吸であるといいます。また最近では口呼吸の対策を行った結果、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患の症状が大幅に改善された例も報告されており、口呼吸とアレルギー症状には密接な関係があることが分かってきているんです。
また、口呼吸によって引き起こされる問題としては、免疫力の低下、集中力の低下、口臭の悪化、虫歯、歯並びの悪化、顔つきの変化なども挙げられ、最近ではiga腎症と呼ばれる腎臓病やリウマチまでもが口呼吸によって引き起こされる可能性があるということも指摘されています。口呼吸が腎臓病の原因になるなんて聞くと、それって本当?と思ってしまいたくなりますが、そういわれているのにはちゃんとした理由があるんです。
口呼吸によって引き起こされる問題に関する情報や、その口呼吸を改善するための方法に関する情報は以下の記事で詳しくまとめていますので、気になる方は是非一度ご覧になってみてください。
まとめ

今回の記事では、特に熱が出るわけではなく、風邪じゃないのに咳が出てしまう場合に、その原因として考えられるものについていくつかまとめました。
咳には必ずそれが出てしまう原因があります。もし風邪じゃないのに咳が出ているという場合は、その原因が重症化すると命にかかわる場合もありますので、早めに医師に相談することをお勧めいたします。
また、風邪じゃないのに咳が出てしまう場合、慢性的なストレスもその原因として挙げられます。ストレスによって咳が誘発されてしまう場合、その症状は心因性咳嗽(しんいんせいがいそう)と呼ばれ、治すためには心の治療をしなければなりません。この心因性咳嗽に関する情報は以下の記事で詳しくまとめていますので、気になる方は是非一度ご覧になってみてください。
→【※心因性咳嗽とは】長引く咳はストレスが原因?子供の咳払いは何故起こる?
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
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