※赤ちゃんの喘鳴の原因とは?音が鳴るのはどうして?…

喘鳴(ぜんめい)とは、鼻や口から肺にかけての器官の間のどこかに狭窄部位があり、そこを空気が通る際に生じてしまう音のことを言います。狭いところを空気が通る際に音が出てしまうというのは、いびきや口笛なんかをその例とすると想像しやすいのではないでしょうか。

この喘鳴という症状は、しばしば気管支喘息の患者にみられる症状の1つとしてその名前が挙げられたりしますが、この喘鳴という症状自体は喘息患者に特有な症状というわけではありません。先ほども申し上げましたが、その原因は何であれ、呼吸器のどこかに狭窄部位があって、それが原因となって呼吸時に音が出てしまう場合には、そのような症状は総じて喘鳴と呼ばれます。

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ちなみに、気管支喘息とは何らかの原因によって気管支が慢性的に炎症を起こすようになってしまう病気であり、その炎症によって気管支がむくんでしまうと、結果気管支が細くなって喘鳴の症状が起こるようになってしまいます。気管支喘息における喘鳴の音は、ゼーゼー、ヒューヒューという音がするのが一般的なのですが、もし熱もないのにこういった音がなっている場合には、喘息の可能性を考えて、一度お医者さんの方に相談をした方が良いでしょう。

さて、この喘鳴と呼ばれる症状は、その原因は様々で、どの年代の方にも見られることがある症状ではあるのですが、実は赤ちゃんの時期にはこの喘鳴の症状が比較的見られやすいということも指摘されています。赤ちゃんはまだ色々な器官の構造が未発達であるため、ちょっとでも狭窄が起きてしまうと喘鳴の音がなってしまうんだそうです。また、赤ちゃんの場合には、先天性の原因によって喘鳴がなってしまうこともあると言います。

そこで今回の記事では、赤ちゃんの喘鳴について、その音がなってしまう原因はいったいなんなのかということについて詳しくまとめていきたいと思います。現在ご家庭に赤ちゃんがいらっしゃる方は、是非目を通してみてください。

目次

赤ちゃんの喘鳴の原因とは?音が鳴ってしまうのはどうして?

喘鳴とは、主に鼻や口から肺にかけての器官のどこかに狭窄部位があって、そこを空気が通る際に生じてしまう音のことを言います。この喘鳴は、それが起きてしまったからと言ってすぐに呼吸困難が起きたり、ということでもないのですが、体調の変化や異常を教えてくれる重要なサインであることには間違いないので、そういった症状が見られたらすぐにお医者さんに相談をすることが大切です。

この喘鳴は気管支の閉塞がしばしばおこる気管支喘息に伴う症状として有名であり、喘息と喘鳴という言葉をみると何となく喘息に特有なものととらえてしまいそうですが、実は喘鳴という症状自体は喘息に特有なものというわけではありません。特に、赤ちゃんや小さい子供のころには、喘息以外の様々な要因によってこの喘鳴が生じてしまうことがあるんだそうです。

ここで、鼻や口から肺にかけての器官がどうなっているのか、というのを表している以下の図を見てください。

気道は大きく上気道と下気道に分けられることができ、下気道は最終的に分化して肺へとつながっていきます。この、下気道の気管支における慢性炎症が起きるアレルギー性疾患を気管支喘息というのですが、気道の管は下気道に行くにつれてだんだんと細くなっていくため、下気道で炎症が起きてむくんでしまうと、もとが細い分狭窄も起きやすいんだそうです。そのため、気管支喘息の症状においてはしばしば喘鳴の症状がみられてしまうのです。

ちなみに、私たちがふだん風邪をひいたりする場合には喘鳴の症状がみられるということはほとんどありませんが、この風邪という病気は、基本その炎症部位は上気道の範囲におさまってしまうんです。そのため、よほど喉がひどく腫れあがったりしない限りは、喘鳴が見られるということはあまりありません。

しかし、赤ちゃんや小児の子供の場合にはその事情は少し変わってきます。まず、赤ちゃんの頃というのはまだまだ喉の器官の成長も未発達なので、上気道と下気道の距離も近く、ただのウイルス感染症でも、その影響が下気道にまで及んでしまうこともあるんです。また、それが肺にまで達してしまうと肺炎の原因になってしまうこともあると言います。赤ちゃんはただでさえ大人よりも免疫力が低いですが、体の構造が未発達であるという意味でも、感染症には十分に気を付けなければなりません。

また、こういった背景があるため、赤ちゃんや小児の子供のころには、ただの風邪でもそれが喘鳴を生じさせる原因になってしまう可能性があるんです。もし子供が風邪をひいて辛そうにしており、喘鳴の音がする場合には、早めに医師に相談をするようにしましょう。

特に熱はないのに喘鳴の音がする、その場合に考えられる原因とは?

ここまでに喘鳴の症状が起きる疾患として何度も気管支喘息の名前を挙げていますが、赤ちゃんの頃には、特に2歳くらいまでは気管支喘息とは診断しない病院もあると言います。その理由は、赤ちゃんの場合は喘鳴の症状がそれほど珍しいものではないからなんです。

先ほどは感染症による喘鳴の症状について説明しましたが、もし熱が無いという場合で喘鳴の症状が生じていたら、その原因は喘息だけとは限らないんです。特に赤ちゃんの場合は、ただ鼻によごれがつまっているだけでも喘鳴の症状がみられると言います。それだけ鼻の穴がまだ小さいということですね。

喘鳴というと喉のどこかで閉塞が起こっている場合に限りそう呼ぶようなイメージがある方もいるかも知れませんが、赤ちゃんの場合最も頻繁にみられるのが鼻づまりによる喘鳴の症状で、こういった症状は鼻性喘鳴と呼ばれています。鼻水がずっと出ていて、それに伴って喘鳴の症状がみられる場合には、副鼻腔炎の可能性もあるためお医者さんに相談をしてみましょう。

ちなみに、鼻水などがつまって喘鳴の症状が出ている場合には、気管支などの狭窄で生じるゼーゼー、ヒューヒューという音とは異なり、ゼロゼロ…というような音が聞こえると言います。何となくイメージがわきますでしょうか?

この鼻性喘鳴の音は大人ではほとんどなるということはないので、自分の赤ちゃんからちょっときいたことが無いような音がしていたら最初はびっくりするかもしれません。しかし、これはそんなに珍しいことでもないそうなので、慌てずにお医者さんにお話を聞いて頂くようにしましょう。

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先天性喘鳴とは?

ここまで、赤ちゃんの場合は感染症の症状から喘鳴が生じてしまうことがあったり、鼻づまりの症状から喘鳴が生じてしまうこともあるというお話をしましたが、赤ちゃんの場合は、この他に先天性の原因によって喘鳴の音がなってしまうこともあると言います。

そのような症状を先天性喘鳴呼ぶそうなのですが、その原因の大半が喉頭軟化症と呼ばれる疾患であり、生まれつき喉頭や気管の軟骨がもろいような場合がこの症状にあてはまります。そういった部位の軟骨が柔らかいと、呼吸をしたときにその周囲の部分(内腔)がつぶれてしまい、これが狭窄を引き起こす原因になってしまうんだそうです。

しかし、この喉頭軟化症に伴う先天性喘鳴の症状は、その大半が成長とともに治る疾患であるとも言われています。そのため、ちょっと先天性の病気といわれてびっくりしたかもしれませんが、あまり慌てずに、もし赤ちゃんが呼吸をするときにヒューヒュー鳴ってるなあと感じたら、こういった症状の可能性も考えて医師に相談をしてみるようにしましょう。

赤ちゃんがいる方には是非知っておいていただきたい、おしゃぶりをすることの重要性とは…

最近では、そもそも赤ちゃんにおしゃぶりをさせないという方も増えてきているのではないかと思いますが、実はおしゃぶりをさせてあげるということは、赤ちゃんがその後すくすくと元気に成長するためには非常に大切なことであるといわれているのを皆さんはご存知でしょうか?

その理由は、赤ちゃんの時におしゃぶりをさせてあげることが、鼻で呼吸をするということを定着させるためには非常に大切なことであるからなんです。実は、この鼻呼吸に対して、口で呼吸をするという習慣は近年非常に問題の多い危険な呼吸法であるということが分かってきており、特に赤ちゃんや小さいころからこの口呼吸をする習慣が身についてしまうと、後々それが歯並びや顔つきにまで影響を与えてしまうということもわかってきています。

口呼吸になってしまう原因というのはおしゃぶり離れだけがその原因ではないのですが、やはりおしゃぶりをしなくなってしまった赤ちゃんが増えてしまったということは、口呼吸の方が増えている大きな原因の1つであると考えられています。

では、その口呼吸はいったいどんな問題を引き起こす原因となってしまうのか、ということは以下の記事の中で詳しくまとめていますので、気になる方は是非一度ご覧になってみてください。

【※口呼吸を治したい方必見】お勧めの改善グッズはこちら!

まとめ

今回の記事では、赤ちゃんにおいて喘鳴の症状がみられる場合、そのが聞こえる原因はいったい何なのかということについて詳しくまとめました。

赤ちゃんの場合には、喘鳴の症状が表れてしまう原因として様々なものが考えられます。ただ、こういった症状がすぐに呼吸困難につながるというわけではないのですが、そのような症状がみられた場合には、一度医師の方にきちんと相談をしてみるようにしましょう。

また、小児の時期の喘鳴については以下の記事でも詳しくまとめていますので、是非一度読んでみてください。

※小児の喘鳴の原因とは?感染症による場合は肺炎に要注意!…

今回の記事は以上になります。最期まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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