【※鼻水や痰、長引く咳に効く漢方薬とは?】麦門冬湯や小青竜湯の効果などについて解説します!

漢方薬とは、自然由来の資源である生薬(しょうやく)を何種類か組み合わせて作られている薬のことです。その代表的なものとして葛根湯(カッコントウ)がありますが、この葛根湯も、その名前の由来にもなっている葛根の他、麻黄(マオウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、生姜(ショウキョウ)、という、全部で7つの生薬から作られている漢方薬になります。

漢方薬は、その材料となっている生薬それぞれに何らかの効果があり、その組み合わせによってどのような症状に適しているのかが変わってきます。先ほど葛根湯に配合されているものとして、甘草を挙げましたが、これは痰を排出しやすくする効果があるため、よく風邪薬に配合されています。カンゾウエキスという成分を耳にしたことがある方も多いのではないかと思いますが、このカンゾウエキスが生薬の甘草の成分になります。

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漢方薬は、何か1つを有効成分とするのではなく、様々な生薬の組み合わせによってできている薬ですので、その組み合わせによって多くの種類の漢方薬が存在しています。

今回の記事では、そんな漢方薬の中から、鼻水や痰、長引く咳に効く漢方薬として、麦門冬湯(バクモンドウトウ)や小青竜湯(ショウセイリュウトウ)、五虎湯(ゴコトウ)の3つの漢方薬に関する情報を詳しくまとめていきたいと思います。

鼻水や痰、長引く咳に効く漢方薬はこちら!麦門冬湯や小青竜湯の効果とは?

鼻水や痰、長引く咳に効く漢方薬を選ぶ際、どの漢方薬にどのような効果があるのかを知るためには、その材料になっている生薬にどのような効果があるのかを知る必要があります。ここからは、鼻水や痰、長引く咳に効く漢方薬について、その材料になっている生薬は何なのか、またその生薬にはどのような効果があるのかを詳しく解説したいと思います。

長引く咳に効く漢方薬1:麦門冬湯

長引く咳に効く漢方薬として、まずご紹介するのが麦門冬湯です。これはその名前の由来にもなっている麦門冬に加え、半夏(ハンゲ)、人参(ニンジン)、粳米(コウベイ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)の6つの生薬の組み合わせによってできている漢方薬になります。それでは、この漢方薬の材料となっている生薬にはそれぞれどのような効果があるのか詳しく説明した行きたいと思います。

まず、麦門冬湯という漢方薬の名前の由来にもなっている麦門冬ですが、これはユリ科に属するジャノヒゲと呼ばれる植物の根っこの部分を使用したものであり、解熱鎮痛作用に加えて、痰の除去や咳を鎮める効果があるといわれています。

次に半夏ですが、こちらも咳を鎮める効果がある他、胃を強くする効果があるとされています。半夏は、サトイモ科のカラスビシャクと呼ばれる植物の根茎部分です。

次に人参ですが、生薬として用いられている人参は、普段私たちがよく食べるオレンジ色の人参とは異なり、オタネニンジンと呼ばれる少し白っぽい人参になります。オタネニンジンには疲労の回復効果や免疫機能を高める効果があります。

次に粳米ですが、これは滋養作用のある生薬になります。粳米は、いわゆる玄米のことです。

大棗は、クロウメモドキ科に属するナツメと呼ばれる植物の果実の部分であり、胃腸の機能を調節する作用に加えて、強壮作用、咳を鎮める作用、利尿作用などがその効果として挙げられます。

そして、最後に甘草ですが、これはマメ科のカンゾウと呼ばれる植物の根や茎の部分を乾燥させたものであり、抗炎症作用や鎮痛作用、鎮咳作用や痰を除去する作用など、様々な効果があるとされており、その効果からよく風邪薬にも配合されています。

このように、麦門冬湯は6つの生薬から成っている漢方薬であり、口内を潤して痰を排出しやすくする漢方薬として知られています。そのため、口内が乾燥し、痰が切れにくく、長引く咳に効く漢方薬となっています。風邪をひいてしまい、咳をしてもなかなか痰の症状が治まらない時などに飲むと効果のある漢方薬です。

長引く咳に効く漢方薬2:小青竜湯

長引く咳に効く漢方薬として小青竜湯も挙げられます。この小青竜湯は、先ほどの麦門冬湯とよくその効能が比較される漢方薬なのですが、先ほどの麦門冬湯が乾いた咳に効果のある漢方薬であるのに対し、この小青竜湯は鼻水やくしゃみを伴うような長引く咳に効く漢方薬であるとされています。

小青竜湯の材料として用いられている生薬は、麻黄(マオウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、半夏(ハンゲ)、五味子(ゴミシ)、細辛(サイシン)、乾姜(カンキョウ)、甘草(カンゾウ)の8種類になります。半夏と甘草の効果は先ほど説明しましたので、それ以外の6つの生薬の効果について詳しく説明していきたいと思います。

まず、麻黄はマオウ科に属する植物の根や茎の部分を使ったものであり、発汗作用や痰を取り除いて咳を鎮める効果があるとされています。その効果から、気管支喘息の治療にも使われている生薬になります。

次に桂皮ですが、こちらはクスノキ科に属する植物の樹皮などを乾燥させたものです。発汗作用や発汗作用に加え、解熱鎮痛作用も期待される生薬になります。

芍薬は、筋肉の緊張を和らげ、その痛みをとる効果のある生薬です。また、血液に滋養を与え、活性化させる効果があるため、月経痛の治療などにも用いられます。

五味子はモクレン科に属するチョウセンゴミシと呼ばれる植物の果実の部分を使用した生薬です。滋養作用や止汗作用の他、優れた鎮咳作用があることから、気管支炎や気管支喘息の改善にも使われる生薬になります。

細辛は、ウマノスズクサ科に属する植物の根や茎の部分を使用した生薬になります。鎮痛作用や抗菌作用などがあります。

最後に乾姜ですが、これは生姜を蒸したあとに乾燥させることによってできる生薬になります。解熱鎮痛作用に加え、鎮咳作用などがあります。

小青竜湯には、鎮咳効果を示す様々な生薬が含まれていることから、長引く咳に効く漢方薬として優れた効果が期待できます。また、この小青竜湯は動物実験の結果アレルギーに対しても効果があるということが分かっており、風邪などの感染症による鼻水、くしゃみ以外にも、アレルギー性の鼻水の改善にも効果があるそうです。

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長引く咳に効く漢方薬3:五虎湯

長引く咳に効く漢方薬として、五虎湯も挙げられます。五虎湯は麻黄(マオウ)、杏仁(キョウニン)、甘草(カンゾウ)、石膏(セッコウ)、桑白皮(ソウハクヒ)の5つの生薬からなる漢方薬になります。

このうち、麻黄と甘草については上記の説明をご参照ください。それでは、これら以外の杏仁、石膏、桑白皮にはそれぞれどのような効果があるのかまとめていきたいと思います。

まず、杏仁ですが、これはバラ科に属する杏子という植物の種子になります。痰を除去したり、咳を鎮める効果がある他、潤腸作用があるといわれています。

次に、石膏は含水の硫酸カルシウムのことを言います。生薬は、現在そのほとんどが植物由来のものになりますが、中にはこうした鉱物由来の生薬というものもあります。この石膏には、解熱作用に加えて、利尿作用などがあるといわれています。

次に桑白皮ですが、これはクワ科の植物の根皮を乾燥させたものを言います。痰の除去や、鎮咳に優れた効果を発揮します。

この五虎湯は、なんといっても咳がつらいという時に飲むとよいとされ、優れた鎮咳作用が期待される漢方薬となっています。長引く咳に効く漢方薬ですので、咳からくる風邪などの際には服用すると良いでしょう。ちなみに、この五虎湯から桑白皮を抜いた麻黄、杏仁、甘草、石膏の4つからなる漢方薬は麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)と呼ばれており、こちらも咳の症状によく効く漢方薬として知られています。

長引く咳に効く食べ物はこちら!普段の食事に是非取り入れましょう。

ここまで、長引く咳に効く漢方薬についてご紹介しましたが、咳に効く食べ物にはどのようなものがあるかご存知でしょうか?

長引く咳に効く食べ物として挙げられるのは、らっきょう納豆やヤマイモなど粘り気のあるものレンコンレバーハチミツ生姜などが挙げられます。どれも簡単に手に入るものばかりですね。

これらの食品がなぜ咳に効くのか、これらの食品に含まれる栄養素などに関する情報はこちらの記事で詳しくまとめていますので、是非参考にしてみてください。

まとめ

今回の記事では、鼻水や痰、長引く咳に効く漢方薬として、麦門冬湯小青竜湯五虎湯についてご紹介しました。

漢方薬は、その材料となる生薬の組み合わせによって非常に多くの種類のものが存在しています。今回ご紹介した漢方薬は、その中でも特に長引く咳に効く漢方薬としてよく知られているものですので、もし咳がひどいときには使用してみてはいかがでしょうか?

今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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