【※心因性咳嗽とは】長引く咳はストレスが原因?子供の咳払いは何故起こる?

長引く咳の症状がある場合、普通風邪などの感染症や、気管支喘息などの呼吸器疾患が疑われるのが一般的ですが、実は、日々感じているストレスが原因となって咳の症状が表れている可能性があります。

このように、ストレスが原因となって表れる咳の症状は、心因性咳嗽(しんいんせいがいそう)と呼ばれ、その診断が非常に難しい病気として知られています。気管支拡張剤などの咳止めの薬を使用しても全く症状が改善されず、特に咳の原因となる病気であてはまるものがない場合などにこの心因性咳嗽の診断がされることがあります。

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ストレスという言葉の意味は広く、気圧や気候の変化による体への影響もストレスと言ったりしますが、今回の記事で取り上げているストレスは、心因性咳嗽という言葉からもわかるように、心へのストレス、精神的に感じるストレスのことを意味しています。

この心因性咳嗽いう病気とイコールではありませんが、子供の中にはそういった精神的なストレスから咳の症状が慢性化してしまう方もおり、このような病気はチック症も呼ばれています。今回の記事では、長引く咳の症状があるのに、全くその原因が分からない場合に考えられる心因性咳嗽に関する情報や、特に発達時期の子供に多いチック症という病気について、その概要を詳しくまとめていきたいと思います。

心因性咳嗽とは?ストレスが長引く咳の原因になるのはなぜか…

この心因性咳嗽という病気は、その診断が非常に難しい病気として知られています、というのも、普通病気というのはある部位において特定の異変が見られたり、その病気特有の症状が見られる場合に診断が下されるものですが、この心因性咳嗽という病気は、長引く咳の症状以外には何の異変も見られない場合に診断される病気であるからです。

長引く咳の症状がある場合には、普通何らかの感染症や、呼吸器疾患が疑われます。肺炎などの感染症の中には、人によっては熱がなかなか出ない場合もありますので、疑わしい病気の抗体検査を行ったり、肺に異常が見られないか胸部レントゲン検査を行ったり、CT検査なども行われたりします。

気管支喘息が疑われる場合には気管支に炎症が見られるかどうかの確認を行ったり、息を吐き出した時の最大速度(これをピークフローといいます。)の確認を行ったりします。ここで補足しますが、気管支喘息とは、免疫システムの誤作動により、気管支において慢性的に炎症が見られる病気のことを言います。この炎症の影響などから、気管支喘息の患者の気管支は健康な方に比べて狭まっているため、先ほど挙げたピークフローの値が健常者における基準値よりも低くなるのです。

しかし、このような長引く咳の原因として疑わしい病気について詳しい検査を行っても全く異常などは見られず、他に考えられる病気などがない場合に、初めて精神的なストレスが原因となって表れる心因性咳嗽の症状が疑われるということになります。この症状があるから心因性咳嗽ですね、とはならないところがこの病気の特徴なのです。

では、心因性咳嗽という病気ではなぜストレスが長引く咳の原因となるのか、ということですが、これについては未だ詳しいことは分かっていません。一説によると、ストレスを感じ続けることによって自律神経の働きが乱れ、この影響によって咳の発生と深い関係のある延髄にある咳中枢と呼ばれる中枢が刺激されることが咳の発生と関係しているのではないかと考えられます。自律神経とは交感神経副交感神経という2つの神経からなるもので、体内器官の制御をする働きを担っています。

精神的なストレスというのは、しばしば色々な病気の原因として挙げられることがありますね。うつ病はストレスによっておこる病気の代表的なものですが、中には精神的なストレスが原因となって胃潰瘍などを発症してしまう方もいたりします。

精神的なストレスは目には見えないものですので、それがなぜ体の不調の原因になるのか、という点に関して疑問を抱く方は少なくないと思いますが、私たちの体は、物理的な圧力だけではなく、精神的な圧力にも応答しており、精神的なストレスを感じた場合には、それに対応するために特定のホルモンの分泌が起こったりします。そして、精神的なストレスを感じ続けた場合には、コルチゾールと呼ばれるホルモンの分泌が過剰に起こることなどがあり、このような異常が体に与える影響というのは小さなものではありません。

精神的な圧力というのは、体に物理的な損傷を与えるものではないため、検査をして、目で見つけようとしてもその原因を特定することはできません。その人の精神状態に症状の程度に変化が表れるため、ストレスのもとをどうにかしないことには心因性咳嗽の症状はなかなか改善するのは難しいのが現状です。

そのため、心因性咳嗽の症状が疑われる場合には、内科などに行くのではなく、心療内科などへ行くとよく相談に乗ってもらえるでしょう。また、心因性咳嗽の症状では、抗不安薬抗うつ剤などの薬が改善に効果を示すこともあるそうです。こういった薬を医師との相談のうえでうまく利用し、ストレスの原因を少しずつ排除していくことがこの病気の治療につながるのではないでしょうか。

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子供の咳払いはチック症が原因?

皆さんはチック症と呼ばれる病気をご存知でしょうか?これは特に7歳、8歳くらいの男児に多い病気であり、自分の意思とは無関係に、首振りや瞬き、そして咳払いなどの症状が表れてしまうのが主な症状として挙げられます。重症な方だと突然大声を出したり、他人の言葉を何度も繰り返す、などの症状もあり、症状が慢性化してしまうものの中で、特に重症なものは、チック症と区別してトゥレット症候群とも呼ばれます。

お子さんがいる方は、小さな子供が意味もなく咳を繰り返していたり、首を振ったりしていたりすると、心配になったり、それがうっとおしくなってしまったりすることもあるかもしれませんが、基本的にこのチック症という症状は一過性のものであるため、気になったとしてもそのままにしておくようにしましょう。というのも、このチック症は、叱ったり、注意したりすることによって感じる精神的なストレスが原因となって慢性化してしまう可能性があるのです。

先ほども言いましたように、この子供のチック症における長引く咳や首振りなどの症状は、多くの方は成長とともに消失していきます。この病気は、発達段階にある子供の体内においてドーパミンという化学物質の分泌が過剰に起こることが原因と考えられており、この症状が成長とともに治まっていくため、それに伴ってチック症の諸症状も消失していくのです。

もう一度言いますが、もしチック症の症状がある場合、それは子供の意思とは無関係に表れている症状になります。自分の子供にチック症の症状があっても、必要以上に注意したりせず、温かい目で成長を見守ってあげるようにしましょう。

このチック症、トゥレット症候群に関する詳しい情報はこちらの記事で詳しく解説しています(^^)

意味もなく出てしまう空咳はチック症によるものかもしれません。チック症について詳しく解説します…

まとめ

今回の記事では、ストレスが原因となって長引く咳の症状が表れる心因性咳嗽についてまとめました。

精神的なストレスというものは目には見えないものですが、それは確かに体に何らかの影響を与えています。もし日々の中でストレスを感じていて、心因性咳嗽の症状が疑われる場合には、心療内科などの先生に相談をしてみるようにしましょう。

また、この病気を発症させない、悪化させないためには、普段からストレスをため込まないようにすることが大切です。不安なことや悩みがある方は、身のまわりの方に相談をするようにしましょう。

また、よろしかったらこちらの記事もご覧になってみてください。

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今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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