【注意】長引く咳の症状から疑われる呼吸器科へ行くべき病気とは?…

咳の症状があるとき、まずはじめにほとんどの方が風邪を疑うと思います。風邪とは、主に不特定のウイルスが上気道や下気道に感染しておこるウイルス性感染症の総称であり、発症すると熱や咳、痰、鼻水などの症状が表れるのがその特徴です。

風邪を発症したと思われる場合には、耳鼻科や内科で診てもらったり、子供の場合は小児科で診てもらったりする方が多いのではないかと思いますが、実際本当に風邪であった場合にはそれで特に問題はありません。どの病院でも、その症状に合った薬を医師が処方してくれます。

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しかし、熱や長引く咳の症状が一向に良くならなかったり、そもそも熱はないのに長引く咳の症状だけが治まらないという場合には、呼吸器科を受診した方がよい場合もあります。先ほど説明した風邪という病気は、実際薬が無くても免疫の力で治る病気ですが、細菌の感染が原因となって起きている感染症の場合には、基本的には抗生物質を使用したしっかりとした治療が必要になります。

それでは、長引く咳の症状がその特徴であり、呼吸器科を受診した方が良い病気にはどのようなものがあるのか、以下で詳しくまとめていきたいと思います。

目次

熱と咳の原因が風邪だけとは限りません。長引く咳の症状がある場合には要注意!

もし、熱の症状に加えて長引く咳の症状がある場合、呼吸器科へ相談した方が良い病気としてまず最初に挙げられるのが肺炎です。肺炎は現在高齢者の死因の第三位にもなっている重症化が懸念される病気の1つです。

市中肺炎(普通の生活の中で発症する可能性のある肺炎)は、その大半が肺炎球菌と呼ばれる細菌によるものですが、このほかクラミジアニューモニエマイコプラズマなどもその原因として挙げられ、このうちマイコプラズマ肺炎は特に10歳以下の子供に多い感染症として知られています。

肺炎球菌による肺炎と、マイコプラズマによる肺炎は、どちらも比較的高い熱の症状が表れますが、クラミジアニューモニエの感染によっておこるクラミジア肺炎は、熱はでないか微熱程度であるといわれています。なかなか熱の症状からではその判別がつきませんが、肺炎は一貫して長引く咳の症状がその特徴であるため、風邪だと思っていたけど一向に咳が良くならないという場合には、呼吸器科の医師の方に相談をしてみるようにしましょう。

また、肺炎ではその症状として胸の痛みが表れることがありますが、この場合は肺に生じている炎症が周囲に広がっている可能性があるため、早めに呼吸器科の医師に相談をして詳しい検査を受けるようにしましょう。

クラミジア肺炎と、マイコプラズマ肺炎に関する情報は以下の記事でまとめています。

【ストップ】空咳の症状が続くクラミジア肺炎とは…

熱や空咳(乾いた咳)から始まる子供に多いマイコプラズマ肺炎とは?その症状や治療に有効な薬に関する情報はこちらです…

結核は決して過去の病気ではありません。治療には入院が必要になります。

長引く咳の症状の原因として、肺結核も挙げられます。これは結核菌と呼ばれる細菌が肺に感染することによっておこる細菌感染症です。発症すると長引く咳の症状や熱の症状が表れますが、なかなかその症状だけでは結核であるかどうかの判別はつかないため注意が必要です。

結核は現在では治る病気にはなりましたが、それでも完全に治すには半年近くかかることもある非常に注意すべき病気です。周りに移さないためにも早めに気付くことが大切ですので、もし胸に違和感などを感じた場合には早めに呼吸器科の医師に相談をするようにしましょう。

結核に関する詳しい情報は以下の記事でまとめています。

【※結核は入院が必要?その症状や薬、治療法とは?】空咳や痰が絡む咳の原因について解説します!…

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痩せ型の男性は特に注意!気胸ってどんな病気?

気胸とは、何らかの原因によって肺の一部に穴が開き、そこから空気が漏れ出してしまうようになる病気です。漏れ出した空気が肺を圧迫するようになると、その影響から長引く咳の症状や、肺の痛みなどの症状が表れるようになります。

この病気は、特に10代から30代くらいまでの痩せ型の男性に多い病気として知られています。もし胸に違和感を感じたり、呼吸がしづらくなった場合には気胸の可能性がありますので、一度呼吸器科の医師に相談をしてみるようにしましょう。

気胸に関する詳しい情報は以下の記事でまとめています。

空咳がでて肺が痛い方は気胸の疑いあり!初期症状や治療における手術の概要などについて解説します!…

気管支喘息とは?原因のわからない空咳は呼吸器科へ相談しましょう。

長引く咳の症状が特徴的な病気として、気管支喘息も挙げられます。気管支喘息とは、何らかの原因によって気管支に慢性的に炎症が生じるようになってしまう病気です。

普通気管支などの喉の炎症というのは、細菌やウイルスの感染が起こり、それに対する免疫反応が起きた結果見られる症状ですが、気管支喘息を発症すると、気管支において免疫細胞の一種である好酸球の増加が見られ、気管支が慢性的に炎症を起こした状態となってしまいます。つまり、気管支喘息は免疫の誤作動ともいえる病気です。

この炎症を起こした気管支は非常に敏感な状態となっているため、様々な刺激に過敏に反応して収縮が起こるようになります。その結果この病気の患者では長引く咳の症状がみられるようになり、時には呼吸が困難になる発作が起きてしまうこともあります。

気管支喘息は、感染症に伴って発症するほか、妊娠や出産などの体調の変化とともに発症することがあるそうです。女性の方で、妊娠や出産を機に咳が出るようになってしまった場合は気管支喘息を発症している可能性がありますので、もしあてはまる場合には早めに呼吸器科に相談をするようにしましょう。

気管支喘息に関する詳しい情報はこちらの記事でまとめています。

【※気管支喘息とアスピリン喘息の違いとは?】その症状や原因、薬による気管支喘息の治療に関する情報はこちら…

まとめ

今回の記事では、呼吸器科に相談した方が良いいくつかの病気に関する情報についてまとめました。

呼吸器科に相談した方が良い病気は、気管支や肺などの呼吸器において問題が生じている病気です。そのため、喉や胸に強い違和感を感じる場合には呼吸器科を受診するようにしましょう。

特に、熱などの症状がないのに長引く咳の症状がある場合には気管支喘息などの呼吸器疾患を発症している疑いがありますので、症状がひどくなってしまう前に早めに呼吸器科の医師に相談をしましょう。

また、よろしかったらこちらの記事もご覧になってみてください。

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今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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