【※長引く咳や頭痛、微熱はクラミジア肺炎が原因?】肺炎と風邪の違いはこちら…

微熱や頭痛、そして長引く咳の症状がなかなか治まらないという場合、それはただの風邪ではないかもしれません。熱が出ている以上それらの症状の原因は感染症の可能性が高いのですが、それが高熱ではなく微熱程度であり、頭痛や長引く咳の症状がある場合には、肺炎の一種であるクラミジア肺炎という病気を発症している可能性があります。

クラミジア肺炎とは、主にクラミジアニューモニエと呼ばれる細菌が肺に感染することによって発症する感染症です。市中肺炎(普通に生活していて罹患してしまう肺炎)の原因は、その大半が肺炎球菌ですが、その他このクラミジアニューモニエや、マイコプラズマなどが挙げられます。

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クラミジアと聞くと性病のイメージが強いかもしれませんが、クラミジア菌にもいくつか種類があり、そのうちこのクラミジアニューモニエと呼ばれる菌は肺炎の原因になりえます。ちなみに、性病の原因となるものはクラミジアトラコマティスと呼ばれるもので、これは、普通は肺炎の原因になることはありませんが、新生児においては稀に肺炎の原因になることがあります。

クラミジア肺炎は、長引く咳、頭痛、そして微熱の他、症状が長引くと肺の痛みなどが表れることがありますが、その症状の大半は風邪の症状によく似ています。しかし、肺炎と風邪は症状が似ていますが、この2つの病気には、感染が起きる場所以外にも明確な違いがあります。今回の記事では、この肺炎と風邪の違いについても詳しく説明していきたいと思います。

目次

クラミジア肺炎ってどんな病気?長引く咳、頭痛、微熱の症状がある方は要注意!

クラミジア肺炎とは、主にクラミジニューモ二と呼ばれる細菌の感染によって発症する市中肺炎の一種です。特に乾燥する季節は、普段の生活の中で、風邪だけではなくこういった肺炎を発症する可能性もありますので注意が必要です。

クラミジア肺炎の原因であるクラミジアニューモニエは決して珍しい細菌ではなく、実は大人の6割はクラミジアニューモニエの抗体を持っているとされています。つまり、6割の人間はクラミジアニューモニエの感染が起きたことがあるということです。しかし、感染症は感染≒発症ではないため、そのとき免役の働きによって抗体が産生され、免役がしっかりと機能していれば発症にはつながらないことも多いのです。しかし、乾燥や疲労などによって免役の機能が低下していると、この感染が発症にまでつながってしまいます。

クラミジア肺炎を発症すると、その症状として表れるのが、長引く咳や頭痛、そして微熱の症状などです。微熱すら出ず、平熱なのに、長引く咳の症状からクラミジア肺炎の発見につながる方もいるそうです。また、上記の症状に加えて肺の痛みが表れてくる方もいます。クラミジア肺炎と風邪はとても症状が似ていますが、もしいつまでも微熱や頭痛、長引く咳の症状が続いており、胸に違和感を感じるという場合には、早めに専門の病院に行くことが大切です。肺炎の可能性がある場合には、呼吸器内科や内科の医師に相談をするようにしましょう。

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クラミジア肺炎の治療法とは?肺炎と風邪の違いはこちら…

長引く咳や微熱、頭痛の症状から病院を受診し、クラミジア肺炎と診断された場合、その治療においては、抗生物質を使用した治療が基本となります。

クラミジア肺炎による抗生物質の服用期間は、10日から2週間くらいとほどといわれていますが、人によっては症状の回復に時間がかかり、1ヶ月以上も抗生物質の服用が必要になってしまうこともあります。特に、クラミジア肺炎を発症し、微熱程度の症状だったので様子を見ていた結果、その他の細菌による二次感染が起きて症状が悪化してしまう方もおり、こうなると必然的に治療が長期化してしまう懸念があります。もし、頭痛や微熱、長引く症状が良くならず、肺の違和感などがある場合には早めに医師に相談をすることが大切です。

しかし、一般的には、クラミジア肺炎は軽度の症状で治まることが多いそうです。そもそも感染が起きても発症にはつながらないケースが多い病原菌であるため、しっかりとした対処をすれば、重症化をそれほど心配することもないそうです。しかし、5歳以下の幼児や、高齢者においては重症化するケースがあるそうですので、家庭内においてこれにあてはまる方がクラミジア肺炎を発症してしまった場合には注意が必要です。特に肺炎という病気は高齢者においてはその死因の第三位を占めていますので、重症化してしまわないように気にかけてあげてください。

先ほど、クラミジア肺炎の治療においては抗生物質を使用するということを説明しましたが、肺炎と風邪の違いはここにあります。肺炎という病気では、その原因が肺炎球菌であっても、マイコプラズマであっても、基本的に抗生物質が処方されますが、風邪をひいたときには基本的に抗生物質が処方されることはありません。これがなぜだかご存知でしょうか?

実は、肺炎と風邪の違いは、その原因となるものにあります。もちろん、感染が起きる場所も肺炎と風邪の大きな違いの1つですが、肺炎とは主に細菌が原因となって発症する感染症であるのに対し、風邪という病気は主にウイルスの感染によって発症します。細菌とウイルスはどちらも感染症の原因になることは間違いありませんが、この2つは似て非なるものであり、その特徴には明確な違いがあります。

まず、細菌ですが、こちらはウイルスに比べると大きな存在であり、1つの細胞からなる単細胞生物です。適切な環境下であれば細胞外であっても増殖を行うことが出来、養分があれば自分たちでエネルギーを作り出すことが出来ます。

一方、ウイルスは細菌よりも非常に小さく、タンパク質の外殻の内部に遺伝子を持っているだけの存在です。自分たちではエネルギーを作り出すことが出来ず、細胞に感染して初めて増殖を行うことが出来ます。

このうち、抗生物質による治療が有効なのは細菌であり、抗生物質はウイルスには効果を示しません。そのため、その原因の大半がウイルスである風邪をひいたときには、基本的に抗生物質が処方されることはありません。

ここで、そもそも抗生物質とは何なのかということについて改めて説明しますと、抗生物質とは、もともと細菌が体内で作り出しているものであり、自分以外の種類の細菌が増殖するのを防ぐ働きのある物質になります。つまり、同じ環境下に複数の細菌が存在している時、その中には、自分達だけが優位に増殖できるように、他の種類の細菌が増殖を行うのを防ぐ働きのある物質を作り出しているものがいるのです。私たちはこれを抗生物質と呼び、細菌感染症の治療に利用しています。ちなみに、世界で初め発見された抗生物質はペニシリンと呼ばれる物質であり、1928年にアオカビから発見されました。

まとめますと、肺炎と風邪の違いは、肺炎が主に細菌が肺の内部の細胞に感染する病気であるのに対し、風邪は主にウイルスが上気道や下気道の細胞に感染する病気であるということです。ちなみに風邪の原因となるウイルスは、細かく分類すると200種類にも及ぶといわれており、今現在こういった多数のウイルスに効く薬というものは存在していないため、風邪を治す薬というものは存在していません。風邪を治すのは最終的に免疫の働きになります。

まとめ

今回の記事では、長引く咳や頭痛、微熱、肺の痛みなどの症状が表れた場合に考えられるクラミジア肺炎に関する情報や、肺炎と風邪の違いに関する情報などについてまとめました。

肺炎と風邪は、症状自体は似ている部分がありますが、その本質には明確な違いがあります。もし風邪だと思っていたのに、いつまでも長引く咳の症状が治まらず、頭痛や微熱の症状が続いている場合には、早めに専門医に相談をするようにしましょう。

今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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