風邪をこじらせてしまい、なかなか長引く咳の症状が治らないという時皆さんはどうしていますか?咳は痰を排出するためには重要な生理反応ですが、長引く咳の症状は喉や胸部に大きな負担をかけてしまいますので、しすぎないように適切な対処をする必要があります。長引く咳の症状は、時にその衝撃から肋骨にヒビを生じさせる原因になることもあり、これは決して珍しいことではありません。特に高齢者や小さな子供は骨の強度が弱いので、長引く咳の症状があるときは注意が必要です。
長引く咳の症状があるとき、まず大切なことは喉を常に潤しておくということです。喉の粘液が乾いてしまうと、炎症が生じている患部が露わになり、様々な刺激に対してさらに過敏に反応してしまって咳が出やすくなります。そのため、常にマスクをしておくこと、適度に水分補給をすること、さらに粘液の分泌を促すためにのど飴などをなめておくこと、この3つは長引く咳の症状があるときには特に気を付けて行った方が良いことです。
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しかし、それでもなお長引く咳の症状が治まらないという時は、長引く咳によく効く咳止めの薬を飲むことも大切です。現在では、市販の咳止めの薬の中にも、非常に優れたものが存在しています。とはいえ、咳止めの薬には現在様々なものがありますので、今回の記事ではその中から特に人気のあるお勧めの咳止めの薬を紹介していきたいと思います。
また、今回の記事では、家庭で作れる咳止めのシロップなどについてもご紹介していきたいと思います。簡単に作れて、栄養もあるため、子供が長引く咳をしているときなどにはとてもお勧めです。それでは、市販の咳止めの薬と、子供でも飲める咳止めのシロップについて詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
長引く咳に効く市販の咳止めの薬はこちら!子供でも飲める薬もご紹介します。

長引く咳に効く咳止めの薬1:ミコルデ錠A
長引く咳の症状があるときにお勧めの薬として、まずご紹介するのが象さんのマークでおなじみの佐藤製薬から販売されているミコルデ錠Aです。
この薬には、有効成分として、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、テオフィリン、グアイフェネシンなどが含まれているほか、キキョウ、セネガ、カンゾウの3つの生薬のエキスも含まれています。では、これらにはそれぞれどのような効果があるかご説明したいと思います。
まず、dl-メチルエフェドリン塩酸塩ですが、これは、体内器官の機能の調節において重要な役割をする自律神経のうち、交感神経に作用することによって気管支を拡張させ、呼吸を楽にしてくれる成分になります。dl-メチルエフェドリン塩酸塩は、その優れた効果から様々な咳止めの薬に含まれています。
次にテオフィリンですが、これは抗炎症作用によって炎症を鎮め、呼吸を楽にするよう作用する成分になります。感染症による長引く咳の症状によく効きますが、このテオフィリンはその効能から気管支喘息の医療においても使用されます。
次にグアイフェネシンですが、これは気道の粘液の分泌を促すことによって痰を薄め、排出しやすくするよう働く成分になります。去痰効果のある薬にはよく含まれており、痰が絡むような長引く咳の症状がある方にはよく効きます。
次にキキョウ、セネガ、カンゾウの3つの生薬ですが、これらも特に痰の排出を促すことによって咳を鎮める効果があります。生薬とは、自然由来の資源のことであり、葛根湯などの漢方薬の材料として用いられるものです。
以上がミコルデ錠Aに含まれている有効成分の説明になります。非常に優れた効能をもつ成分が含まれていますので、人気があり、長引く咳の症状がある方にはお勧めのものになります。ちなみに、このミコルデ錠Aは15歳以上を対象とした薬になりますので、子供の服用は控えるようにしましょう。。
長引く咳に効く咳止めの薬2:アスクロン
長引く咳に効く咳止めの薬として、アスクロンも挙げられます。こちらは、わしのマークでおなじみの大正製薬から販売されている咳止めの薬になります。
アスクロンには、メトキシフェナミン塩酸塩、ノスカピン、カンゾウ粗エキス、グアヤコールスルホン酸カリウム、マレイン酸カルビノキサミン、無水カフェインなど、様々な有効成分が含まれています。それでは、これらの有効成分にはそれぞれどのような効果があるのか詳しくご説明していきたいと思います。
まず、メトキシフェナミン塩酸塩ですが、これはミコルデ錠Aに含まれていたdl-メチルエフェドリン塩酸塩と同じように、交感神経を刺激することによって、気管支を拡張させることによって咳を鎮める効果があります。
次にノスカピンですが、これは延髄にある咳と密接な関係のある咳中枢と呼ばれる場所に働きかけることによって、咳の発生を抑える働きのある成分になります。
カンゾウ粗エキスは、生薬の甘草のエキスのことで、先ほども説明しましたように痰を排出しやすくする作用があります。
次に、グアヤコールスルホン酸カリウムですが、これは気道の粘液の排出を促し、痰の粘土を和らげて排出しやすくする成分になります。ミコルデ錠Aに含まれていたグアイフェネシンと同じような効果を示す成分ですね。
次にマレイン酸カルビノキサミンですが、これは抗ヒスタミン効果のある成分であり、アレルギー反応を抑える成分になります。ヒスタミンとは、アレルギー反応が起きた際に体内に放出される化学物質であり、粘液の過剰分泌や気道収縮を招く作用があります。
最後に、無水カフェインですが、これはここまでに説明した有効成分の働きを助ける役割のる成分であり、眠気や疲労感をとる作用があります。
ミコルデ錠Aとアスクロンに含まれている有効性分の説明を読んでいただくと、どちらも同じような作用の成分が含まれているということが分かりますね。どちらもつらい長引く咳に効く優れた咳止めの薬ですので、風邪による痰が絡むような長引く咳の症状にはお勧めの薬になります。ちなみに、アスクロンは15歳以上は1包、8歳~14までの子供は1/2包が1回の用量となっています。8歳以下の子供は服用できませんのでご注意ください。
長引く咳に効く咳止めの薬3:アネトン咳止めZ液
長引く咳に効く咳止めの薬、3つ目にご紹介するのは武田薬品から販売されているアネトン咳止めZ液です。この薬は用量に注意すれば生後三か月から服用が出来ます。
このアネトン咳止めZ液には、その有効成分としてコデインリン酸塩水和物、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、リゾチーム塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩、セネガ流エキス、無水カフェインが含まれています。では、それぞれどのような効果があるのか説明したいと思います。
まず、コデインリン酸塩水和物ですが、これは咳中枢に働きかけることによって咳の発生を抑える効果のある成分になります。アスクロンに含まれていたノスカピンと同じような効能を示す成分ですね。
次に、dl-メチルエフェドリン塩酸塩ですが、これはミコルデ錠Aにも含まれていましたね。dl-メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経を刺激することによって気管支を拡張させる作用のある成分になります。
次にリゾチーム塩酸塩ですが、これは痰を溶解し、排出しやすく成分になります。
次に、クロルフェニラミンマレイン酸塩ですが、これはアスクロンに含まれていたマレイン酸カルビノキサミンと同じく、抗ヒスタミン効果のある成分であり、アレルギー症状を抑える成分になります。
セネガ流エキスは、生薬のセネガを使用したエキスで、気道粘液の分泌を促し、痰の排出を促す作用のある成分になります。
最後に無水カフェインですが、これはアスクロンの説明の際にも書きましたように、その他の有効性分の作用をサポートする働きのある成分になります。
この薬に含まれている有効成分をご覧いただくと、アネトン咳止めZ液も非常に優れた有効成分が含まれているということが分かっていただけると思いますが、この薬は用量さえ守れば子供でも服用が出来る薬となっています。計量カップが付属されているので、年齢に合った量をとって飲むというかたちになります。
ちなみにその用量は、15歳以上は1回10ml、11~15歳未満は6.5ml、8歳~11歳未満は5ml、5歳~8歳未満は3.3ml、3歳~5歳未満は2.5ml、1歳~3歳未満は2ml、3カ月~1歳未満は1mlとなっています。
アネトン咳止めZ液は、ミコルデ錠A、アスクロンに含まれているような優れた成分を含んでいる薬ですが、液体の薬だからこそ用量を分けやすく、それさえ守れば子供でも飲んで大丈夫ですよ、ということのようですね。ミコルデ錠Aは錠剤であり、アスクロンは粉末の薬ですので、用量はなかなか細かく分けることが出来ません。
もし咳止めの薬を使用したいという方で、既に15歳以上の方ならミコルデ錠Aやアスクロンでも問題ありませんが、家族に子供もいるという方は、このアネトン咳止めZ液を家においておくようにすると良いのではないでしょうか?(^^)
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子供でも飲める手作り咳止めシロップはこちら!簡単にできておいしく飲めるシロップをご紹介します。
それでは次に、家で簡単に作れて、子供でも飲める咳止めシロップについてご紹介していきたいと思います。今回ご紹介する子供でも飲める咳止めシロップはこちらです。
ハチミツ大根シロップ

もはや知っている方も多いのではないかと思いますが、ハチミツと大根を使ってできるハチミツ大根シロップは、咳止めとして非常によく効くといわれています。それでは何故ハチミツ大根シロップは咳止め効果があるのか、詳しく説明するとともに、ハチミツ大根シロップの作り方について説明します。
まず、ハチミツは健康食品として何かと話題に上がる食品ですが、ハチミツにはグルコン酸、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ナトリウム、リン、鉄、カルシウム、カリウム、銅、亜鉛、マンガンなどの他、アミノ酸とポリフェノールが、それぞれ約20種類ずつ含まれています。また、ハチミツに含まれるグルコン酸という成分が抗菌作用を示す他、ハチミツには優れた保湿作用があります。感染症によって体力を消耗し、喉の炎症によって長引く咳の症状がある方にはまさにうってつけの食品ですね。ハチミツは、ただこれをなめておくだけでも咳止めとして効果を発揮するといわれているくらいです。
しかし、ここに大根を加えるだけでさらにその効果はアップします。大根は、その身を切ったり、すりおろすことによって、細胞が壊れて辛み成分であるアリルイソチオシアネートと呼ばれる成分が生成されるのですが、このアリルイソチオシアネートには優れた殺菌作用と抗炎症作用があり、これが喉の炎症を抑え、咳止め効果を発揮します。まさにハチミツと大根は非常に相性が良い食品ですね。
では、気になるその作り方ですが、これは非常に簡単で皮をむいた大根を適当な大きさに切り、これにハチミツをたっぷりかけて冷蔵庫で約2時間ほどおくだけです。この間に大根から汁が出て、ハチミツ大根シロップが出来上がります。
このハチミツ大根シロップのレシピはちよってさんのこちらの記事を参考にしました。ちよってさんありがとうございます。(^^)
まとめ

今回の記事では、長引く咳の症状に効く咳止めの薬に関する情報や、子供でも飲めて、簡単に作れる咳止めシロップに関する情報をご紹介しました。
ハチミツ大根シロップは私も作って飲んだことがありますが、非常においしいですし、ちびちび飲んでいるとだんだん喉の痛みがが和らいでくるのが分かります。喉が痛い時には何か食べるのもつらいという時もありますが、ハチミツ大根シロップは栄養価も高いので、喉が痛くてあまり食べられないという時にもお勧めのシロップです。
もし、つらい喉の痛みや、長引く咳の症状があるという時は、是非作って飲んでみてください。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
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