【注意】長引く咳が止まらず血の味がする…それはもしかしたら肺がんの血痰が原因かも!

タイトルを見て驚いた方もいるかもしれませんが、肺がんを発症すると長引く咳が出たり、血の味がして血痰が出たりすることがあるということは、しばしばその症状として挙げられているものです。これは、がん細胞が気道の閉塞を起こしたり、そのがんがん細胞の一部から出血が起きてしまうことがその原因です。

血痰の症状自体は肺がん特有のものではなく、特に、風邪などの感染症の際にも見られることはあるのですが、特に熱はないのに長引く咳の症状が続いていたり、それに加えて口の中で血の味がした場合には、念のため一度詳しい検査をうけてみた方が良いでしょう。

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肺がんは現在がんの中で最も死亡数の多いものです。これは、気が付いたときにはすでに症状が進行してしまっていたり、転移が起きてしまっていることがその原因として挙げられます。なるべく早期に発見し、有効な治療を行うためにも、長引く咳、血の味がするなどのサインを見逃さないように注意が必要です。

タバコやお酒、こういったものはがんのリスクを高めるものとしてしばしば挙げられますが、こういったものとは無縁で、非常に健康的な生活を送っている方でも、がんを発症してしまうことはあります。今回の記事では、肺がんの概要やその症状について説明するとともに、そもそもがんとはどのような病気なのか、わかりやすくまとめていきたいと思います。

目次

そもそもがんってどんな病気?何故がんは人の命を奪うのか…

がんを患ったことが無い方にとって、がんはどうしても自分とは関係がないんじゃないかと思ってしまいますよね。特に、タバコやお酒ともそれほど縁がなく、まだ若いのであればなおさらです。

しかしこのがんという病気は、ある日急に見つかり、その時にはすでに手の施しようがないという場合もあります。私が中学生の時にお世話になった先生も、まだ20代なのにすい臓がんで命を落としてしまいました。これは私が高校生の時の出来事ですが、自分の身近にいた人が命を落としてしまうという経験は初めてのことだったので、大変ショックを受けたのを覚えています。

がんは現在日本人の死因の第一位を占めている病気です。そういった方の中には、今挙げた例のように、なんで私が、と思われながら亡くなっていく方も多いと思います。がんの治療は日々進歩しつつありますが、それでもこの病気が完全に治る病気になるのはずいぶん先のことでしょうし、今の時代に生きる私たちにできることは、できるだけ早期にがんを発見できるように、常に危機意識を持ち、定期的に検査などを受けることです。

このがんという病気では、その症状として腫瘍が見られるということは既に皆さんご存知であると思います。ではこの腫瘍はいったい何なのかというと、これは一言でいうと、体の制御が効かなくなり、自己的に増殖を行うようになった細胞集団のことを言います。

実は、がんの腫瘍のもととなるがん細胞自体は、なんら珍しいものではありません。健康な方でも、体の中には常に数千個ものがん細胞が存在しているといわれています。え、そんなにあって大丈夫なの…と心配になると思いますが、人間1人の体を構成する健康な細胞の数は約60兆個という膨大な数であり、その数に比べると、がん細胞の数は非常に僅かなものです。

とは言え、このがん細胞は決して野放しにはできません。そのため、このように数千個ものがん細胞が出来ても、普通はその全てを体の免疫細胞が排除してしまいます。その免疫細胞の1つとしてNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が挙げられますが、これは近年非常に注目されている免役細胞なので、その名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

ただ、時にこういった免疫の目をかいくぐってしまうがん細胞が現れてしまうことがあり、この1つのがん細胞が後にどんどん仲間を増やしていくことになります。この免疫の目をかいくぐる、というのは、つまりその人の免役の機能が低下してしまっているということとほぼ同義です。免役の機能100に対して、がん細胞が1であれば、このがん細胞が免役に見つからないことはまずないでしょうが、この免疫の機能が、10などに低下してしまうと、その排除を免れてしまうがん細胞が現れ始めるというわけです。そしてこの免疫の機能低下を招くのが、がんの原因といわれるタバコなどであり、また年齢も免疫の機能低下に関わってくるので、歳をとると必然的にがんのリスクは高まります。

ここで、そもそもがん細胞とはなんなのかと言いますと、これは先ほども申し上げましたように、体の制御が効かない細胞のことで、細胞分裂が行われる際に、遺伝子の変異などが起きることによってできてしまいます。よく発がん性物質という言葉を耳にすると思いますが、これはたばこの中にも含まれているもので、遺伝子の変異の原因となりえるものを言います。

体は成長を行うために、その内部では日々細胞分裂が行われているということは言うまでもありませんが、この細胞分裂は、決して体の細胞の数が急激に変化してしまわないように、先ほど挙げた60兆個という数が変わることが無いように、体からの制御のもとで行われています。こう聞くと、がん細胞というものがいかに危険な存在であるかということが良くわかりますよね。たくさんの細胞が協力し合って命を繋いでいるところに、その規則を無視し、勝手に増える細胞が現れたら、それはまさに命の危機です。

このがん細胞の怖いところは、自分の周囲の細胞を自分と同じがん細胞に変えてしまうほか、血流などにのって全身を巡り、その先々で仲間を増やしてしまうということです。これがいわゆる転移と呼ばれる現象です。がんによって命を落としてしまう場合、それはがん細胞が主要な内蔵に転移することによって、その臓器が機能しなくなり、生命活動が維持できなくなってしまうためです。

がんという病気がどのような病気か説明したところで、いよいよ次に、肺がんに関する情報をまとめていきたいと思います。肺がんは、数あるがんの中でも、最も死亡数の多いがんになります。

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長引く咳に加えて口の中で血の味がする、肺がんの血痰の症状とは?

肺がんは、現在男女合わせて日本人のがんの中で最も多い死者数を出す病気です。その数は年間約7万人ほどにもなります。

しかし、男女の割合で考えると、この肺がんによる死者数は、2対1で圧倒的に男性の方が多いのが特徴です。このため、お酒やたばこ、こうしたものが肺がんの発生と何らかの関係があるということはその数からみても明らかでしょう。決めつけのようですが、実際国内の喫煙者の割合は、圧倒的に男性の方が多いです。もちろんタバコを吸っている方でも生涯がんにならない方がいるのも事実ですが、健康のことを考えればなるべく控えた方がよいですね。(-_-;)

肺がんを発症すると、その症状として、長引く咳血の味がする血痰胸の痛み背中の痛み体重減少などの症状が表れるというのが一般的に言われています。特に、長引く咳や血の味、肺がんの血痰は、比較的早期に見られる症状です。こういったサインを見逃してしまうと、すぐに手遅れになってしまう可能性もあるのが肺がんの怖いところです。

特に長引く咳の症状、これは肺がん特有のものではありませんので、なかなかここからでは肺がんかどうかなんて正直わかりませんよね。ただ肺がんを発症すると、こういった症状が表れることがあるということは良く覚えておきましょう。最初にも申しましたように、肺がんによって長引く咳が表れるのは、腫瘍が気道の閉塞などを起こしてしまうためです。

また、肺がんを発症すると、血の味がしたり、血痰が出たりなどの症状が表れるのですが、これは腫瘍の一部もろくなったところから出血がおこり、血が滲み出てくるためです。さすがに急に血の味がしたら不安になると思いますので、そこでとりあえず様子を見ようとは思わず、必ず早めに医師に相談するようにしましょう。

中心型肺肺がんと末梢型肺がんとは?血の味、肺がんの血痰は、主に中心型肺がんの症状です

先ほど肺がんの症状についてご説明しましたが、実はこの肺がんという病気は、そのがんができる位置の違いによって、さらに中心型肺がん末梢型肺がんという2つのタイプに大別されます。その違いは上の図に示す通りです。

実は先ほど挙げた長引く咳、血の味、肺がんの血痰という症状は、特に中心型肺がんにおける症状として挙げられるものです。それは、そのがんの位置を見ても想像がつきますよね。こういった症状が表れることから、中心型肺がんの方は、比較的早期に発見できる可能性があります。

では末梢型肺がんの方はどうなのかといいますと、実はこちらの方は症状が進行するまでなかなかそれと気づくための症状が表れない、ということが1つの特徴です。非常に怖いですね。

また、このような位置の違いから、同じ肺がんという病気でもその検査の方法というものが変わってきます。まず、中心型肺がんの場合には、何度も申し上げていますように、血の味や、血痰など、がんと気付くための症状が口の中まで現れます。これはつまり、口の中までがん細胞の一部が上ってきやすいということです。そのため、血の味、血痰の症状が表れ、中心型肺がんが疑われる場合には、喀痰細胞診と呼ばれる、痰の中にがん細胞が含まれているかどうかの検査をまず行います。

これに対して、末梢性肺がんが疑われる場合には、胸部エックス線検査や胸部CT検査を行うことによってがんがあるかどうか調べます。末梢性肺がんを疑って調べるというより、人間ドックなどでこのような検査を行った結果がんが見つかる、というケースの方が多いのかもしれません。こういった検査は定期的に受けておいた方が良いですね。

もちろん、中心性肺がんが疑われる場合にも、胸部エックス線検査や胸部CT検査を行うこともあるのでしょうが、これは体への負担が0ではないので、まずは喀痰細胞診を行って調べてみる、ということのようですね。もし原因のわからない長引く咳の症状があったり、血の味、血痰などの症状が表れた場合には、一度詳しい検査を受けてみるようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、がんがどのような病気であるのか説明したうえで、肺がんにおける症状などに関する情報をまとめました。

肺がんは、その特徴的な症状として、特に中心型肺がんの場合長引く咳、血の味などの口から肺までの呼吸器において何らかの異変がまず表れます。こうしたサインを決して見逃さず、まずは医師に相談をすることが大切です。

しかし、肺がんは時にこういった初期症状さえないまま症状が進行してしまうこともあります。肺がんという病気を悪化させないためには、やはり定期的な健診を受けることによって調べておくことが一番のようですね。

原因のわからない長引く咳の症状があるとき、その原因は肺がんだけとは限りません。もしかしたら肺結核などの細菌感染症を発症している可能性もありますので、是非気を付けてください。肺結核は、現在もその治療に長くて半年もかかる非常に怖い病気です。肺結核に関する情報は以下の記事でまとめています。

→【※結核は入院が必要?その症状や薬、治療法とは?】空咳や痰が絡む咳の原因について解説します!

今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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